今回紹介するドラマは ホームランド シーズン8
概要
2011年から2020年にかけてアメリカのケーブルチャンネル・Showtimeで放送された
スパイ・スリラー・ドラマで全8シーズン
シーズン8(最終章) 全12話 1話46分~66分
原作:イスラエルのテレビドラマシリーズ『Hatufim』(戦争の囚人)2シーズンをベースにしている。
前シーズンはこちらで↓紹介しています
シーズン8の背景
2001年9月のアメリカ同時多発テロ以降、アメリカはテロとの戦いに大きく舵を切り、
米軍は、国際テロ組織アルカイダをかくまっていたとしてアフガニスタンへ侵攻し、
当時のタリバン政権を失脚させたが、テロ組織を殲滅する事は出来ず、
この戦いは18年にも及ぶ泥沼に陥った。
その結果、米軍の戦死者は2,400名を超え、米軍史上最長の戦争となった。
2019年の第1次トランプ政権下で、タリバンとの原則的な合意に基づき
20週間以内に5,400名を撤退させると発表された。
しかし、タリバンが米兵殺害事件を起こたため、
トランプ大統領は協議の中断を表明するが、
両者の話し合いは水面下で続けられていた。
ところが、2021年大統領に就任したバイデン政権は、
2020年2月にタリバンと交わした米軍の完全撤退を含む和平合意に基づき、
アフガニスタンからの最終的な米軍撤退を急遽2021年5月1日から開始した。
しかし、この撤退はアフガニスタン国内に混乱を招き、多くの批判を受けた。
2020年に放送された【ホームランド ファイナルシーズン】では、こうしたアフガニスタン戦争終結に向けた、
アメリカ、タリバン、アフガニスタンの近い将来を予見していたような展開でしたが、
理想と現実はほど遠い結果だった~
シーズン8でファイナルになった理由は?
では、この人気ドラマの幕引きをどうするのか?
この問いに
クリエイターのアレックス・ガンザがインタビューでこう答えている
シーズン5の撮影終了後にシーズン8がファイナルになることが決まった。シリーズを続ければ多くのボーナスがもらえる。それだけこの番組の利益は大きかった。けれど歓迎されていないのに留まることは我々も望んでいなかった」と経済的な理由で長く続けたかったが、惰性で続けるのではなくきちんと幕引きを考えたかった。
出典:ドラマNAVI
シーズン8で最終章としたのは、いい決断だったのではないかな!
しかも…ファンも納得のラストだった!
キャスト紹介
CIA 、アメリカ政府関係者
キャリー・マティソン/クレア・デインズ | ロシアの捕虜から解放され ドイツのアメリカ陸軍地域医療センターで治療中、 ソールの要請で国家安全保障担当補佐官付きの 外部職員としてCIAカブール支局へ着任する |
ソール・ベレンソン/マンディ・パティンキン | 国家安全保障担当補佐官 アフガニスタン、タリバンとの和平を実現させるため 奔走する |
マックス/モーリー・スターリング | フリーランスの技術者で盗聴・監視のスペシャリストで ファイヤーウォール、ネットワークにも強い ソールの指令を請けてアフガニスタン・コレンガル渓谷の スティードリー前哨基地へ着任 |
マイク・ダン/リフ・チェンバレン | CIAカブール支局長 キャリーがカブール支局在籍時代の部下だった |
デヴィッド・ウェリントン/ライナス・ローシェ | 大統領首席補佐官 キーン、ワーナーに続いてヘイズにも仕える |
ラルフ・ワーナー/ボー・ブリッジズ | キーン退任後、合衆国大統領に就任 大統領としての資質を兼ね備えた最も望ましいリーダー |
ベンジャミン・ヘイズ/サム・トランメル | 合衆国副大統領 次期大統領選に出馬の意向を示している |
ジョン・ゼイベル/ヒュー・ダンシー | ヘイズの大統領就任に伴いホワイトハウスで仕事を始めた 外交政策コンサルタント |
タリバン関係者
ハッカニ/ヌーマン・アジャル | タリバンの指導者 ソールの合衆国、アフガニスタン和平の説得に応じる パキスタン大使館を襲撃した際、 ファラ・シェラジを含むCIA職員30数名を殺害し 合衆国を敵に回している(シーズン4) |
ジャラール/エルハム・イーハス | ハッカニの息子 合衆国、アフガニスタンとの和平には反対 |
アフガニスタン、パキスタン関係者
アブドゥル・カディル・グロム/モハマド・バクリ | アフガニスタン副大統領でキャリーとは旧知の関係 タリバンとの和平に反対し、ISIのタスニーム・クレイシと 共謀しアメリカの介入を妨害する |
タスニーム・クレイシ/ニムラット・カウル | ISI(パキスタン軍統合情報局)の幹部 他国に介入するアメリカを嫌っている ソール、キャリーとはCIA時代から因縁の相手 |
ロシア関係者
エフゲニー・グロモフ/コスタ・ローニン | GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)の諜報員で モスクワ刑務所でキャリーの尋問担当をしていた 逃亡するキャリーにある意図を持って協力する |
アンナ・ポメランチェワ/タチアナ・ムハ | ソ連軍参謀本部情報総局(現GRU)の通訳 |
あらすじ 第1話 ポリグラフ(59分)
キャリーは目覚めた。
しかし、彼女は未だロシアでの監禁生活の記憶に苦しんでいた。
『それは嫌 それは嫌なのよ』
繰り返される尋問…
恐れを感じベッドの下にうずくまるキャリー…
『怖がらないで』
そして、精神が崩壊していく苦しみ…
キャリーは繰り返されるフラッシュバックに苛まれ
病院のベッドから起き上がった。
「何なの」
ロシアから解放されたキャリーは、ドイツ ラントシュトゥールの
アメリカ陸軍地域医療センターに入院している。
眠れない彼女は、廊下を出て直ぐにあるナースセンターに向かった。
その時、顔見知りのナースが彼女に気づいた。
「つらい? 眠らなきゃ」
ナースはキャリーの病状を察し声をかける。
「分かってる」
「じき6時間よ 薬をのんだら?」
「頼りたくない」
キャリーはそう答えると、踵を返し戻りかけたが…
「半分だけ」
と思いとどまり薬の処方を頼んだ。
翌日
病院の屋外にあるバスケットコートには
キャリーがひたすらダッシュを繰り返す姿があった。
「血液検査は?」
キャリーは、処置室で日課の血圧を測りに来ていた。
「明日よ」
キャリーが答える。
ナースが手際よく計測を始めた。
続いて、いつものようにカウンセラーのダグの待つ部屋のドアを開けた。
「失礼」
ところが、そこには見知らぬ男が座っていた。
すると、その男はキャリーを待っていたようで
「いいんだ 入って座って」
と彼女を引き留めた。
「ダグは?」
「今日は私が ジム・トゥーロだ」
男が自己紹介する。
キャリーは部屋のドアを閉めると、ジムの正面の椅子に腰かけた。
テーブルには、録画用のカメラとジムの書類が置かれている。
「ダグの上司なの?」
「何か飲むか?」
「いいえ 結構よ」
キャリーは感じよく微笑んで答えた。
「じゃあ 質問しても?」
「ええ」
「213日間 ロシアで拘束された?」
「ええ」
キャリーから笑顔は消えた
「尋問されたのは最初の…」
「30日くらい」
ジムに促されてキャリーが答えた
「尋問は誰が?」
「大抵はセルゲイ・タバコフ GRUの大佐よ」
「なぜ 中止に?」
この質問に、キャリーは少し戸惑いを見せた
「前に話した」
「確認だ なぜ彼らは尋問を中止した?」
しかし、ジムは質問を繰り返した
キャリーは大きなため息を吐き
「私がウンチを投げつけたから」
と答えた
「何か意図が?」
「なかったわ 精神的に不安定だっただけ
拘束されて 薬を取り上げられて
20日後には正気を保てなくなった
そのあとも 尋問は1週間くらい続いたけど
それ以降の記憶は真っ白
浮かぶのは妄想のような場面だけ
やっぱり水をもらえる?」
ところが、ジムはそのまま質問を続けた
「CIA に復職したいそうだね」
「ええ ぜひそうさせてほしい」
「機密情報へのアクセス権限が制限されても?」
「治療を受けて記憶が戻れば権限は付与される
フォーリー先生とダグは難しいと?」
「いいや 2人からポリグラフの結果を?
私が来たのは 君が検査に引っかかったからだ」
キャリーは信じられない様子で
「どの質問?」
と聞き返したがジムは容赦なく遮った
「タバコフ以外にも尋問者が?」
「引っかかった質問は?」
しかし、キャリーも譲らなかった
「いろいろだ」
「例えば?」
「海外の諜報員と共謀したことは?」
「つまり どういうこと?私を疑っているの?」
続きは本編で!
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只今こちらの動画配信サイトでご視聴頂けます
(配信は投稿時のものとなります)
勝手に私見考察
全シーズンに渡って実に見応えのあるドラマでした。
CIA 諜報員たちの活躍と裏切り、自らの命を顧みず国家に尽くし死んでいく仲間。
まさに、ホームランドのために誓い忠誠を尽くす!
8シーズンに渡って、キャリーとソールの絆の強さは感動ものだった。
アメリカのドラマでは、こうしたCIAやFBIの活躍を描いた作品が多いのだが…
理想を描いたドラマと現実はほど遠かった…
2025年トランプ政権は、発足直後から大胆な大ナタを振るい続け
世界中がビックリ仰天している!
所謂、ディープステイトとの戦いだ!
早期の段階で、CIA 職員に早期退職を募り、大幅な解雇を断行する模様なのだ。
確かに
昔から、CIA には良からぬ噂、都市伝説的な話が付いて回っていた。
J・F・K暗殺やら~
このホームランドでもしばしばCIA の腐敗も描いていた。
今後のトランプ大統領やイーロン・マスクの動向から目が離せないな~
是非、日本もアメリカの後に続き、政治家、官僚の一掃をしたいものだ!