Celeron J4125搭載 産業用ミニPCへWindows10をインストール

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前回、ハードウェアと搭載BIOSを確認した Celeron J4125 搭載 産業用ミニPC へ、 Windows 10 をインストールしてハードウェア性能や、AX210 WiFiモジュールのAP Mode対応可否を確認しました。

VentoyにインストールISO入れて起動

MicrosoftのWindows 10インストール用ISOイメージダウンロードページにて、バージョン21H2の英語版ISOファイルをダウンロードしたら、以前にも何度か使ったことのあるVentoyのUSBストレージにコピーします。

このVentoy USBをJ4125ミニPCで起動して、 Win10_21H2_English_x64.iso を選択。

図01.Ventoyブートメニュー

図01.Ventoyブートメニュー

今回のWindows 10インストールは、ミニPCのパフォーマンスとハードウェアチェックが目的の一時的なものなので、32GB mSATA SSDへインストールしました。

図02.32GB mSATA SSDへインストール

図02.32GB mSATA SSDへインストール

Intel I225ドライバ適用

Windows 10(21H2)のインストール直後のデバイスマネージャでは、やはり比較的最近のハードウェアであるIntel I225やAX210、それとおそらくチップセットのデバイスが全て不明なデバイスとみなされ、このままでは使用できません。

図03.Windows 10インストール直後

図03.Windows 10インストール直後

Intelサイトより、I225用のこちらのドライバをダウンロードします。

インストール後、4つの2.5GBポートが問題無くネットワークアダプタに加わりました。

図04.I225コントローラを認識

図04.I225コントローラを認識

Intel AX210ドライバ適用

続いて、WiFi6EモジュールAX210のドライバも、Intelサイトからダウンロードしました。

Bluetoothドライバはインストールしませんでしたが、デバイスとしてはどちらも正常に認識されました。

図05.AX210モジュールを認識

図05.AX210モジュールを認識

チップセットドライバはWindows Updateから

デバイスマネージャ上で不明なデバイスとして残っているのはこちらの2つ。

図06.不明なデバイスの残り

図06.不明なデバイスの残り

ここまでで既にネットワークは疎通しているので、Windows UpdateのOptional Updates機能を頼みに、残りのドライバをまとめてインストールしてしまいます(AX210のドライバ更新も見つかったようなので併せて)。

図07.Optional Updateを適用

図07.Optional Updateを適用

Windows 10のインストールが済んだ時点でのCドライブの使用状況は以下の通り、32GBストレージでギリギリでした。

図08.Cドライブのプロパティ

図08.Cドライブのプロパティ

CPU-Z

ここから、CPU-Zをインストールして、ハードウェア情報を詳しく確認します。まずはCPU情報から。

図09.CPU-Z CPU

図09.CPU-Z CPU

続いてメーカー名もモデル名も全て名無しなマザーボードの情報を。

図10.CPU-Z Motherboard

図10.CPU-Z Motherboard

前回の記事でも述べた通り、2本あるRAMスロットには、DDR4-2400 8GMと、DDR4-2666 8GBを挿しているのですが、

図11.CPU-Z 各RAMスロット詳細

図11.CPU-Z 各RAMスロット詳細

Celeron J4125はDDR4-2400(1200MHz)までしかサポートされないので、DDR4-2666も1200MHz動作ということになっています。

図12.CPU-Z RAM概要

図12.CPU-Z RAM概要

CPU-Z付属のベンチマークスコアは、シングルが216.0、マルチが858.5でした。

図13.CPU-Z ベンチマーク

図13.CPU-Z ベンチマーク

ベンチマークで負荷を掛けている最中のCPU温度をCPUID HWMonitorで確認したところ、最大60℃近くまでで収まり、ヒートシンクを兼ねた筐体はほんのり温まる感じでした。

図14.CPUID HWMonitor計測値

図14.CPUID HWMonitor計測値

Cinebench R20

Cinebench R20ベンチマーク結果は、473ptでした。

図15.Cinebench R20結果

図15.Cinebench R20結果

これは以前、CPUをi7 M640へ載せ替えたLenovo Thinkpad T510の結果(461pt)に肩を並べる結果ということになります(あまり参考にはなりませんが)。

 

CrystalDiskMark

続いて、中華mSATA 32GB SSDの情報をCrystalDiskInfoで確認。

図16.CrystalDiskInfo mSATA SSD概要

図16.CrystalDiskInfo mSATA SSD概要

CrystalDiskMarkによる計測結果は前回の記事で触れましたが、購入元の販売ページで公開されていた通り、少容量SSDの計測値は伸び悩む結果でした。

図17.CrystalDiskMark結果

図17.CrystalDiskMark結果

AX210 WiFiクライアントモード速度

ネットワーク上のWiFi6アクセスポイントへ接続して、プロパティを確認します。

図18.WiFi6接続時のプロパティ

図18.WiFi6接続時のプロパティ

この時のスピードテスト計測結果は以下の通りで、865Mbpsというリンクスピード相応の結果と言えるでしょう。

図19.WiFi6スピードテスト結果

図19.WiFi6スピードテスト結果

AX210 WiFi Mobile Hotspot速度

他社に比べると安定性と親和性から信頼度の高いものの、AP Modeでの動作では何かとネガティブな情報が多いIntel WiFiモジュール。実際にAX210のドライバ詳細を netsh コマンドで確認しても、 Hosted network supported 項は No と言う状態を確認することができます。

それでも、モバイルホットスポットを設定することはできます。

図20.Mobile Hotspot 設定

図20.Mobile Hotspot 設定

クライアント側(ASUS Zenfone8 Flip ZS672KS)で接続状態を確認すると、一応動作モードは11axの5GHz帯でつながっているものの、帯域が20MHzしかないのであまり速度は期待できそうにありません。

図21.Mobile Hotspot 接続

図21.Mobile Hotspot 接続

クライアント側からスピードテストを実行してみると、やはり動作モードの割にはかなり低い結果に。

図22.Mobile Hotspot スピードテスト結果

図22.Mobile Hotspot スピードテスト結果

 

Windowsでのハードウェア検証は以上です。次回はいよいよOpenWRTをインストールして、特に懸念事項であるWiFiモジュールのAP Mode動作を確認してみます。

 

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