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不登校・神経発達症

不登校や部活などを頑張れなかった子の入試作文はどうしたらよい?

不登校や、何かを頑張れなかった理由こそが強み!

入試用作文で求められるテーマを逆手に取ろう

一般的に、高校入試で求められる願書や入試作文のテーマでは、たいてい、

「中学校生活で得たもの・頑張ったこと」
「高校生活に望むこと・頑張りたいこと」
「あなたが大切にしていること・好きなことは何ですか?」

などといったことがテーマになりがちです。

そして、中学校で頑張ったことはといえば、
「部活を頑張った・友情をはぐくんだ・辛いことも乗り越えた」・・・

高校生活では、
「さらに専門的な分野を学んだり、友だちを作って音楽やスポーツなどを楽しみたい」・・・

こうしたことを作文に書くことが、暗黙の了解になっているような雰囲気もありませんか?
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しかしながらそもそも、学校に行けなかった時期があったり、発達凸凹があったり、支援級に在籍していた子たちは、自分の気持ちを自分で整理したり、コミュニケーションを取ることが苦手な傾向があるものです。
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高校入試にあたってよく出される作文のテーマに対して、正直なところ、書けることがあまりない、というのが悩みです。

だって、中学校生活で得たものは、先生が自分を理解してくれなかったことによる孤独感、かもしれないし、勉強することの意味が全くわからなかったという事実、かもしれませんよね。

高校生活に望むことは、何も頑張らないこと、なのかもしれないし、大切にしていることは、自分の気持ちをわかってくれない人には心を開かないこと、かもしれません。

およそ、「”こう書いたらきっと合格だろうな”と思われるような優等生的な回答とは程遠いもの」、というのが実情なのではないでしょうか。

むしろ不登校や頑張れなかった経験は貴重な内容。論理的に伝えよう!

「なぜ?=理由」と「どのように?=具体例」を意識

しかしながら、実は、どんなものであっても、「論理的に伝える」ことで、それはとても力強い主張を持った、立派な文章になります。

大切なポイントは、
「なぜ?」
「どのように?」
といった、「理由」と「具体例」を書くことです。

逆にいうと、国語や作文が苦手な子に共通していることの1つが、これ=「理由」と「具体例」が書けないことです。

【理由と具体例を書けていない例】
「私にとって一番大切なものは家族です。なぜならとても大事だからです。」
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【理由と具体例が書けている例】
「私にとって一番大切なものは家族です。
なぜなら、もし災害などが起こった時には、仲の良い友だちや親せきがいたとしても、自分たちのきょうだいや家族が困っていたら、私よりもそちらを助けると思うからです。
しかし家族は、私が困っている時には、たとえ自分たちが困った状況に置かれていても、私を見捨てずに力を貸してくれると思います。
以上のことから、私にとって一番大切なものは、家族だと思います。」

事前に回答パターンを準備しておく

とはいえ、いきなりでは、
「で?どうやって書けばいいの?」
となってしまうでしょう。

そこで、今回の記事では、よく出る課題テーマまたは質問に対する「ひな型」を2つ、ご紹介します。よかったら参考にして下さい。

★(   )内は、自由に書き換えて下さいね。
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1.中学校で頑張ったことのひな型(不登校・あまり頑張れなかった子バージョン)

僕(私)は中学生活の三年間、(学校に行く意味を考えること)を頑張ってきました。なぜなら、(なぜ学校に行かなくてはならないのか、その理由をずっと見つけることができなかった)からです。
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たしかに、(学校に行けば友だちができるとか、勉強を学べるといったメリットがあると言われています)。
しかし、自分にとっては、(興味のわかない授業なのに、寝てはいけないといったこと)や、(みんなで何かをしなくてはならなかったり、グループを作る必要がある時に、一人でいることを感じて、つらかったこと)など、(行く気持ちになれないこと)がたくさんありました。
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僕(私)は、そうした中学校生活の中で、(なぜそれでも学校に行かなくてはならないのか、何度も考え続けてきました)。
その答えはまだ出ていませんが、このように考え続けたことは、これからの高校生活にも、さらにその先の将来にも、きっと役立つと思っています。
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以上のことから、僕(私)が中学生活の三年間、一番頑張ってきたことは、(学校に行く意味を考えること)だと思います。

2.高校生活に望むことのひな型(不登校・あまり頑張れなかった子バージョン)

僕(私)が高校生活に望むことは、(特にありません)。
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なぜなら、僕(私)は、中学校に通っている間、(学校に行けない期間があったり、部活動にもあまり積極的に参加しなかったりしました)。そのため、(これといって思い出の残る出来事や、得られたことはほとんどないからです)。
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僕(私)は、高校生になったら、(何かが特別に変わるとも思えないし、変えようとも思っていません)。
(もちろん、高校生活の中で、何か新しい気づきや変化が起こる可能性はありますが、それを無理して今から目標としなくても良いと思っています)。
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以上のことから、僕(私)が高校生活に望むことは、(今は特に何もありません)。

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