家島神社、参拝してみた【あれ、もう8月…?】 | 週刊じんぎかん〜神祇伯の神社放浪記〜

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ただの神社好きが参拝した神社の感想なんかを感情の赴くままに書いてます。あと長文です。
一応毎週日曜に更新しますがたまに長らく投稿しない時があります。なので「あ、更新してるわ見てやるか」な軽ーい気分で読んでください。
どうぞよろしくお願いします。

こんばんは、わたしです。

 

気づかないうちに7月が終わってました真顔

 

こないだの四連休に投稿しようとは思ってたのですが、

 

思うだけで終わりました( ̄+ー ̄)

 

まぁ誰かに依頼されてるわけでもないですし、そもそも見てる人3人くらいですから

 

別に何も困らないんですけどねキョロキョロ

 

あ、残暑見舞い申し上げます風鈴

 

今日は山の日でしたが皆さんはどうお過ごしでしょうか。

 

 

山、行っていいならいきたいですよね。

 

私もそろそろ富士山登頂チャレンジしたいです富士山

 

 

 

さて、それでは自己満足なブログを今回も初めていきましょう爆弾

 

郷社 家島神社

 

 

神社鎮座地:兵庫県姫路市家島町宮

 

神社御祭神:《主》大己貴命《相》少彦名命、天満天神

 

神社社格:名神大社(延喜式)右矢印郷社(明治)

 

神社御朱印:不明(本務社)

 

ということで今回は姫路市家島町にある家島神社です。

 
『延喜式』神名帳においては播磨国揖保郡鎮座として記載されています。
 
しかも国家に関わる災いがあったときに奉幣のある名神大社に列格しています。
 
播磨国って意外にも名神大社多いんですよね。『播磨国風土記』も現存してるし。
 
 

 

社名の通り、この神社は播磨灘に浮かぶ家島に鎮座しているため、

 

参拝するには姫路港から出ているフェリーでしか行けません波波波波

 

大体2時間ごとに船が出ており、30分くらいで着きます。

 

人によっては船酔いするかもしれませんね波

 

家島には「真浦港」と「宮港」の二つがありますが、

 

家島神社に行くには「宮港」で降りると近いです。距離近いので大差ないですが。

 

そして宮港降りて左(方角的には東)へ向かいます。

 

 

 

まず鳥居と共に神社が見えてきますが、これは海神社です。

 

播磨国の本土には海神社がありますね。おそらく勧請したものだと。

 

またそこからずっと歩き続けて、小さな海水浴場を真っ直ぐ突っ切りましょう。

 

ちなみに、船に同情していた男子中学生4人くらいが海へ走って行きました。

 

本土からも海水浴に来る人たちがいるみたいですねびっくり

 

 

海水浴場から5分くらい歩くとこのような石柱の門が現れます。

 

よく神社ではなんか4文字くらいで字が刻まれていますよね。

 

読めなくて困るんですけど。

 

 

隣の石碑に由緒が書いていました。

 

この場所は天神浜と呼ばれていて、その昔、太宰府に流される菅原道真公が道中に立ち寄り、

 

2枚前の写真中央にある大岩に上陸し、詩を読んだそうです。

 

そのことからこの場所は「詩ヲ書キ場」と呼ばれています。

 

 

その後ろ側に道真公が詠んだ詩があります。

 

ん?でも道真公に向けて詠んでいるような気も・・・

 

 

まだまだ歩きます。そしてようやく道の先に灯籠のようなものが見えてきました。

 

しかしあっついなぁ・・・

 

 

 

というわけで辿り着きました。実際来てきたらほんとに大きいですね。

 

鳥居も大きいです。ちなみにこの目の前は海が広がっています。

 

 

 

社号碑もありますね。しっかり「式内」って書かれていますね。

 

というか、玉垣めちゃくっちゃきれい!!!!キラキラ

 

最近再建されたのでしょうか。確認しとけばよかった・・・

 

白い砂浜はありませんが、白が映えますね。

 

とりあえず入りましょう。

 

 

 

入って右手下にまた別の句碑が。

 

どうやら万葉集にも家島を詠んだ和歌があったみたいですね。

 

・・・なんとも悲しいというか、切ない詩です。

 

 

鳥居の先はまっすぐ表参道が伸びています。ここも気持ち綺麗ですね。

 

目の前は鎮守の森で覆われていて先までは見えません。ワクワクしますね。

 

 

 

橋の両側は絵に描いたような「沼」でした。

 

・・・ここは海水なんでしょうか。それともギリ淡水?

 

とはいえ生えてる植物は海藻ではなくよく見る水辺の植物ですね。

 

となるとやはり淡水なんでしょうか。

 

 

それの判断ができそうな手水舎を期待したのですが、残念ながら水は流れておらずガーン

 

まぁ流石に手水舎は淡水、というか水道な気がします。

 

とりあえず形だけでも手を清めて二の鳥居へ。

 

見上げてみると・・・

 

 

階段なげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?

 

正直家島神社の情報はネットでも少なく、境内がどんなものか知らなかったんですが、

 

 

まさかのこんな高台の上だなんて・・・・

 

 

しかし島を渡ってきているのでこんなところで諦めるわけのもいきません。

 

登りましょうガーンガーン

 
幸いにも手すりがついてますしいうほど急ではないので、
 
登るのは大したことありません。
 
ひたすらに蝉の声だけが聞こえていたのをおぼえています。
 
さて階段を登りきり、さぁ社殿を拝もうと思ったら・・・
 

 

・・・数々の神社へ行った私の経験が言っている。

 

これは絶対社殿ではない!!!!!

 

別にあんま神社行ってない人でもわかると思いますが、

 

これは社務所でした。どうやら参道の途中に出たようです。

 

ちなみにこの右側の道に行くと1枚目の写真の鳥居に着きます。

 

駐車場もありました。

 

 

 

由緒書によると、この島には磐余彦(のちの神武天皇)さまが大和国へ向かう途中に立ち寄り、

 

港内がとても穏やかで、「あたかも家の中にいるように静かだ」

 

と感じられたことからこの島を「家島」とし、

 

天神をお祀りし、海上安全と戦勝を祈願したことがこの神社の創始です。

 

つまりは創建は皇紀を参照するなら2660年前という随一の古社となります。

 

それだけでなく、実は三韓征伐のため九州へ向かう神功皇后さまも寄港されており、

 

同じく戦勝を祈願されたそうです爆弾

 

神武天皇、神功皇后、そして菅原道真という現存する神社をかなり作った方々が、

 

根こそぎ立ち寄る家島、なんて場所だ・・・ガーン

 

とはいえ、瀬戸内の航路の要衝になっていたそうなので、

 

『万葉集』にも度々出てくるようですね。

 

 

 

先程の社務所から左に向かうと灯籠がずっと続きます。

 

もう少しで着きそうですね。

 

 

 

この木はどうなったらこんなに裂けるのでしょう・・・雷?雷雷

 

 

 

こちらが家島神社社殿です。簡素ですね。逆に良い。

 

むしろ今までの道のりを考えるに人里離れてますし、

 

人が常駐しているわけではないので、逆に装飾が多くても管理できないでしょうね。

 

 

 

 

 

獅子狛犬さん、なかなかにイケメンです。

 

わかりますかね?立て髪が荒々しくなっていることが。

 

一目見たとき雰囲気違うなと思いました。

 

 

 

・・・なぜミニカーがこんなところに。

 

 

 

扁額です。右読みなあたり時代を感じますね。

 

書き手は「陸軍大将男爵本庄繁」と書かれていますね。

 

誰か知らなかったので調べてみると、丹波篠山市出身の方で、

 

なんか色々あったみたいですがここでは戦争については触れずにいきます。

 

この神社でも戦勝祈願をして奉納したんでしょうか。

 

 

 

本殿は流造ですね。兵庫県は流造による拝殿接続型の社殿が多いです。

 

 

 

神社自体が島の北東の岬にあるため神社の周りは崖になっており、

 

社殿の裏なんかは危険なため立ち入り禁止になってたりします。

 

そして参道のも同じく両側話がけになっているわけで、

 

 

 

このように右側は播磨灘が綺麗に見えます。

 

しかしそれなりの高さがあるためか海の音などは聞こえません。

 

夏以外に行ったならば船の汽笛とか聞こえたかもしれませんね。

 

 

蝉の声しか聞こえん・・・宇宙人くん

 

そして何より神秘的だったのは、

 

表参道の橋から森の階段に入った途端に、

 

太陽の日差しが激減して暑さをあまり感じなくなったんですよね。

 

写真の通り木々が多く鬱蒼としているわけではなく、

 

所々光も入るし空も見えるんですが肌への刺激が減った気がします。

 

これが「家の中にいるような感覚」だったんでしょうか・・・

 

 

 

境内側から位置の鳥居を見るとこんな感じ。

 

ガッツリ海です。

 

かつて志摩市にある伊射波神社へ行った時にも、

 

一の鳥居が海側へと向いていたのが思い出されます。

 

伊射波神社さんも船で入ってくるのを前提に作られた参道だったので、

 

ここも同じ系譜を感じますね。

 

 

入江のようになっているのが見て取れますね。港に向いた島です。

 

 

海水浴場の向かい側にはいろんな仏堂が並んでいます。

 

利用される方々をずっと見守っているかのようです。

 

実際、水難事故の慰霊碑とかもありましたしね。

 

 

 

そして、なぜこの神社をこの時期に取り上げたのかというと、

 

今年、家島神社が例祭である「天神祭」を斎行したからです。

 

 

7月24、25日にかけて行われる天神祭、本来であればたくさんの幟を掲げた屋形船が、

 

だんじりや獅子舞を船に乗せたまま行うといった、

 

島のお祭りなのにかなり大規模なものが行われています。

 

昨年はコロナ蔓延のため船も出さずに祭事や細々した行事だけを行いましたが、

 

今年は疫病退散、そして島民たちの大漁満足を祈願して再開されました。

 

 

こちらに記事の詳細が動画とともに投稿されているのでリンク貼っときます。下矢印

 

残念ながらだんじりや獅子舞などいつも通りの神振行事はできませんでしたが、

 

伝統行事をいち早く再開させるという、島民たちの意志と神様への崇敬心を感じました。

 

完全状態な天神祭をまた見にいきたいですね。

 

あとがき

 

 

という感じでいかがだったでしょうか。

 

オリンピックも無事終わりそうで、何よりです。

 

逆にオリンピックを無理強いしてでもやったわけですから、

 

甲子園やインターハイ、その他学校行事は中止すべきではないでしょうね。

 

政府には正しい選択を期待しています。

 

さて次回ですが、・・・気が乗れば書きます。気長に待っていただけると。

 

皆さんもどうか暑さには気をつけて、台風も来てますから台風外出には慎重に。

 

コロナはどうしようもなし。過ぎるのを待つしかないですかね。

 

どうか元気にお過ごしください。

 

それではバイバイバイバイバイバイ

 

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