本格的な「みかんシーズン」が到来している済州島。
 
現在はいわゆる普通のみかん収穫がピークを迎え、来月からは品種改良された高級みかん収穫のシーズンに入る。
 
済州島の主要産業の1つであるみかん農業。
その品種の90%以上が日本で開発された品種だとされている。
 
済州島で生産・販売されているみかんの種類は、いわば「普通のみかん」である「キュル(귤)」(温州みかん)が主要品目。
2000年代以降はこれに「特殊キュル(특수귤)」という、改良種も加わった。
代表的なものでは「黄金香(ファングムヒャン/황금향)」「千恵香(チョネヒャン/천혜향)」「Red香(レドゥヒャン/레드향)」の3種類があるが、これらも日本から来たもので、それぞれ「紅まどんな」「せとか」「甘平(かんぺい)」というブランドで開発されたものである。
 
最近、この3種類に加えて「ホンメヒャン(홍매향)」という種類が市場でよく売られている。
 
↓「ホンメヒャン」(済州島内の市場で撮影)

 

この「ホンメヒャン」については、実は前にもちょろっと書いたことがある。

 

↓ここに書いてます

 

 

前回の記事では「ホンミヒャン」となっているが、最近はどうも「ホンメヒャン」という名前で売られているようだ。

これも日本で開発された「みはや」というブランドのみかんである。

 

↓「みはや」

 

前回の記事にもある通り、この「みはや」は2018年に日本側から提訴され、ロイヤルティーの支払いが求められていた。

その後どうなったのか気になっていたのだが、検索してみると次のような記事が出てきた。

 

 

このブログ記事の下の方に「みはや」「あすみ」「あすき」の3種についてロイヤルティーを支払っていることが明記されている。

そして、その根拠として、「済州日報」の記事がリンクされている。

 

↓この記事です

 

記事によると、輸入果物を扱っている「エスピーフレッシュ」という流通業者がこの3品目について日本側にロイヤルティーを支払い、韓国国内での販売を独占するという形で決着したらしい。

 

……やればできるんじゃん。

 

これを先例として、韓国側も今後は正規の手続きを踏んだうえで日本産を含む外国産の農作物を生産・販売するようにしてもらいたい。

日本側も自国で開発されたものの流出に、きちんと目を光らせておかなければならない。

 

 

 

 

https://ameblo.jp/xiahua1982/entry-12652423809.html