不潔恐怖症と腸

 2019年、私は強迫性障害で入退院を繰り返していました。8月のある日、急に身の回りがカビやばい菌だらけのような気がして、家事が出来なくなりました。主治医には「不潔恐怖症」と言われました。

今日のニュースで、寄生虫研究者の藤田紘一郎さんが5月に亡くなられていた事を知りました。私は、自分はptsdなどの脳の病気だと思っていたので、脳科学や心理学の本を沢山読んでいました。一時期、脳科学がブームになり本も沢山出版されていたのもあると思います。

そんな中で、本屋さんで藤田先生の「脳はバカ、腸はかしこい」という本が平積みされているのを見つけて、脳科学の本ばかり読んでいた私は、気になって購入して読みました。

内容は、知らなかったことが沢山で目から鱗が落ちる思いでした。中でも「清潔過ぎるのは良くない」というのは、手洗いばかりしていた私には衝撃的でした。ですが、納得はしたものの、手洗いは止められませんでした。

そんなこんなで2019年の秋、私は「不潔恐怖症」と診断されました。

日常生活がまともに送れなくなり、病院に入院したのですが、入院生活も散々でした。清潔な筈の病室の床に足がついたり、物を落としたりしただけでパニック状態になり、スリッパで足を踏んだり、トイレで髪の毛を触っただけでも看護師さんに泣きついていました。

ある日看護師さんに「カビやばい菌は目に見えないけど、そこら中にある」と教えていただき、当時は納得は出来たものの私の行動は変わりませんでした。

看護師さんに言われたことを思い出して生活していると、少しずつ、手を洗う回数が減ってきました。

中でも、私は以前、テーブルに落とした食べ物を食べられなかったり、何かを食べる時には何度も手を洗っていたのですが「テーブルや食べ物にばい菌や毒がついてたりしないので大丈夫」と思える様になりました。

今では、テーブルに落とした食べ物を食べたり、何度も手を洗わなくても食べられる様になり、自信がつきました。

藤田先生は「清潔過ぎるのは良くない」と、根拠を示して書かれています。「不潔恐怖症かも」と思われる方は是非読んでみて下さい。

脳科学の本や心理学の本も役に立つので読んでみて下さい。




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