広沢寺ゲレンデでクライミングの練習

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よく晴れて暖かい日だった11月11日。神奈川県厚木市にある七沢温泉近くの広沢寺ゲレンデに行き、久しぶりにクライミングのトレーニングをして来ました。コロナ禍で2年間のブランクがあり、岩壁の登り方は身体で覚えていましたが、安全確保の細かいところは忘れているところもありました。やはり何事も反復練習は必要なことを実感しました。でも、暖かくて気持ちがよくて、とても楽しかった。

安全に登山をするためにクライミングを学ぶ

山歩きを始めて8年。ロッククライミングを始めて7年が経過しました。クライミングを始めたきっかけは、北アルプスなどの岩稜帯を安全に歩ける技術を得たかったからです。登山に関して、教えてもらえる先生はいませんでした。身体で感じて経験して覚えていく、それが我々のスタイルでした。

普通の登山道を歩くにはそれほど問題はないのですが、いずれ岩の山を歩くときには自分たちの安全を担保するためのクライミング技術です。

山関係の本を開いてみると、岩を登る時には3点支持?「これは絶対に必要になる。これを学ばなければ」ということから始まりました。この時にご縁をいただいたのが、現在75歳になったマウンティンゴリラ登山学校主宰のゴリラ先生こと安村淳先生、皆さんの安全登山を目指しています。

御年75歳のゴリラ先生

先生から指導を受け、5年目に同期の仲間6名が先生から見て、もう大丈夫だろうと憶測の元、全員が強制卒業をさせられました。私も含め、まだまだ教えてほしいと大分抵抗したのですが無駄な努力になってしまいました。

先生は今も当院に身体のメンテナンスに月1回来ていただいています。クライミングの話になったときに「クライミング技術は、壁を登ってないとさびてしまうので、生徒としてではなくOB会をやりましょう」と声をかけていただき先生の指導の元、練習再開の運びとなりました。

広沢寺ゲレンデで練習再開

クライミングの練習ゲレンデは何カ所かあるのですが、家からも近い神奈川県の丹沢、七沢温泉近くの広沢寺ゲレンデです。高さ約50メートル、登る難しさを表現するグレードでは、初心者の練習場として平均5.6。皆さんもご存じのオリンピック競技になったスポーツクライミングの壁は5.9以上と言われています。全高約50メートル、この高さを50メートルロープで安全確保して登ります。我々は山を安全に登るためのクライミング技術、アルパインクライミングを学んでいます。

人が小さく見えます。この写真でおおよその高さの想像がつきますか?

実際の山は何百㍍の高さを50メートルのロープを1ピッチとしてカウントして、何回かに分けて登っていきます。例えば、高さ100㍍を登るとしたら2ピッチで登ったと表現します。

アルパインクライミングはウィキペディアアルパインクライミングに詳しい説明があったので、リンクを貼っておきます。

ロープをセット

 

上で確保されているので、下まで落ちる心配はありませんが、途中迄でも落ちたらケガはします。

まずはウオーミングアップで20㍍の高さを何回も登り下りを反復します。

皆さん、我々の指の力、握力が強いと思っていると思いますが、アルパインクライミングでは、腕、手指の力はそれほど使いません。ムービングと言いまして、体重移動で登っていきます。ですので、腕力の無い女性の方が上達が早いらしいです。男性はどうしても力で登ろうとしてしまう。

登り終えて、この笑み。

クライミング終了点で後から登ってくる仲間を待つ、ゴリラ先生。

仲間を待つ間、どうやったら高度感を表現できるか自撮り中

ハーネスにガチャをつけると、こんな感じになります。

奥に道路が見えます。高度感が分かりますか。最上部は緩やかになっています。

本当に楽しそうに、登っています。

トップに全員集合、記念撮影です。今度は自撮り棒、もって上がろう。

5人の合計年齢342歳 平均年齢68.4歳  私が最年少、63歳

懸垂下降

降りるときには懸垂下降で、ロープを使って安全に降りてきます。救助隊や消防の方達がやっているのを見たことがあると思います。

股下からの撮影

懸垂下降で安全に降ります。

クライミングギアとシューズ

今、私が使用しているクライミングギアです。これをハーネスにつけて歩きますと、ガチャガチャと音がするので通称ガチャと呼んでいます。この小さいカラビナ一つと細いスリングで軽自動車を吊っても切れない強度があります。但し、使い方を間違わなければですが。

ヘルメットの横にある繋がっているカラビナも、ヌンチャクと呼んでいます。どうやら、カンフー映画に出てきたヌンチャクからの連想で、そう呼ばれています。

この青、赤、黄色、オレンジの細い頼りなさそうに見えるスリングと呼ばれる紐で、これ1本で高さ何十メートルのところで身体を預けています。

岩を登るためのクライミングシューズ。左端が紐で締めるタイプ、主に外岩で使用。右側二つは、ジムで使用します。

アクシデント

実は練習中にアクシデントがありました。練習を始めて間もなく、それは高さ20メートルの高さからiPhoneを落としてしまったのです。。もし落下したスマホが人に当たっていたらと、冷や汗ものでした。幸いにも下にいた人達に当たらなかった事だけでも良かったと思い、その場に居た全員が壊れたスマホを想像していました。

でも奇跡的に20メートルの高さから落ちたにもかかわらず、落下したときに偶然に液晶画面が当たらなかった事も幸いして、そのうえアウトドア用の耐衝撃ケースカバーをしていたお陰でスマホは無傷です。このケース、アウトドア派の方にはお勧めのタフなケースです。

https://root-co.net/

高さ20メートルの岩場から落下しても、壊れなかったiphone!

しかし、話はこれで終わりませんでした。携帯落下から10分くらい経過した時に、なんと落下した携帯に厚木の消防署からスマホに着信がありました。

「こちらは厚木消防署です、大丈夫ですか?」なんとGPSから場所を特定したのでしょう。この場所は地元消防署ではクライミングの岩場、練習場と分かります。練習場で転落があったのか、安否確認のために電話がありました。「クライミングの練習中に携帯を落としました、本人は落ちていません。大丈夫です」「それならば、良かったです」と会話は終わりました。

私はApple Watchを使っています。Apple Watchにも転倒感知機能があり、強く転倒すると緊急連絡先に転倒の知らせが行くのは知っていましたが、iPhoneにもその機能があり大変強い衝撃を感知すると自治体の消防、警察等に連絡が行くことは初めて知りました。

仕組みは、大きな転倒などの衝撃をスマホが関知するとSOS機能が働き、直ぐにスマホ画面に緊急連絡をしますか?YES/NOを聞いてきます。そのときに返事をしないで、ある一定時間経過すると消防などに連絡がいくようです。凄い機能ですね。

後日Appleサポートに確認のため電話で問い合わせると下記のような返答をもらいました。このような機能があるのを皆さん、ご存じないと思いますので、下記にURLを載せておきます。参考にしてください。

iPhone で緊急 SOS を使う

クライミング後記

今回の練習もケガもなく無事に終わりました。クライミングもコロナ禍において2年間のブランクがあり、OB練習会に参加させていただき岩壁の登り方は身体で覚えていましたが、安全確保のやり方は細かいところは忘れていました。やはり何事も反復練習は必要なことを実感しました。そして何より、今回一番の大きな利益はiphoneのSOS通報だったかな。

これからも、月一回のクライミング練習会に参加して安全登山を目指して行きたいですね。やっぱりクライミングは楽しい~

定期的に山に行ってます。その他の記事は、山を歩いた記録から探していただけます。

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