ぎっくり腰が1回の治療でよくなることがある
このところ続けてぎっくり腰の患者さんが来られ、そのうち2人が1回の治療でよくなりました。当院に来られた患者さんは通常1週間くらいで痛みが和らぎます。1回の治療でよくなる方は多くありません。ただ、もし歩けるならできるだけ早く治療を受けに来てください。早く治療を始めれば、早くよくなるのは間違いありません。
Contents
続けてぎっくり腰の患者さんが来られました
このところ続けてぎっくり腰の患者さんが来院されました。おや、なぜなんだろう？と思いました。
桜が咲いてからさっぱり晴れず、寒い日が続いています。それより前には初夏のように暖かくなったり、はたまた、雪（みぞれ）が降ったり、寒暖差が大きかったです。
暖かい日が続いて急に冷えると、油断していた筋肉が急に硬くなります。腰に疲労をためて身体に負担がかかっていた人はぎっくり腰になりやすいのかもしれません。
もともと、ぎっくり腰の治療のために来られる方は多く、私もぎっくり腰についていくつか記事を書いています。まずぎっくり腰を読んでみてください。
1回の治療でよくなることがあります
ぎっくり腰は治療を始めると、当院では大体1週間位で痛みがやわらぎます。ところが、今回来院された患者さんの中で、2人が1回の治療でよくなりました。
ぎっくり腰で治療に来られた患者さんには、基本的に、同じような治療をします。
患者さんの症状の程度、もともとの筋肉の柔らかさ、私の治療との相性のようなものなどいろいろな要因があり、こうすれば1回の治療でよくなるなどと一般化したようなことは言えません。
できるだけ早く治療に来てください
ただ、もし、ぎっくり腰になっても歩けるならできるだけ早く治療に来て下さい。早く治療を開始する方がよいことは間違いありません。1回の治療でよくなった方の話は一般化できないと思いますが、参考にしていただけると思いますので、ご紹介します。
仕事しているうちに腰がどんどん痛くなったAさん
Aさんは20代の女性です。
会社にお勤めの患者さんは、皆口をそろえて「3月はものすごく忙しい」と言われます。そんな中、最終予約受付時間ギリギリに電話が鳴りました。「初めて電話をするのですが、今、自由が丘の駅にいます。腰が痛くなったので診てもらえますか」とのことでした。すぐに来院していただきお話を伺うと「午後仕事しているうちに腰がどんどん痛くなり、座っていることもできなくなってしまい早退してきた」とのこと。
痛みの場所はウエスト辺り（背骨を支えている筋肉がある腰の両脇）です。
身体を診せていただくと、腰の痛みの出ている部位を中心に筋肉が大変強く緊張していました。痛みの原因は、デスクワークで一日中座り続け、Aさんの座り方などの癖でご自身では真っ直ぐに座っているつもりでも、左側に傾き一方に重心がかかり筋肉が硬くなっていたことと思われます。
痛みの出ている部位の離れた所から、マッサージで筋肉をゆるめていきます。
硬かった筋肉が思いのほかゆるんだ
当院の治療は、硬くなった部位と周辺をマッサージでゆるめます。しかし、硬くなった筋肉は簡単にはゆるんでくれません。
通常、1回の施術で全てゆるてしまおうとは思わず、指から伝わる筋肉の感触を確かめ筋肉と対話しながらマッサージをします。しかし、Aさんの硬くなっていた腰の筋肉が思ったよりよくゆるんでくれます。
普段なら、6割方ゆるんでくれればOKです。あとは、身体にマッサージの刺激が入っていますので、一晩、時間が経過すると6割から7~8割筋肉の変化がありゆるんでくれます。
Aさんの場合、1回のマッサージで硬かった筋肉が思いのほかゆるんでくれました。施術後、ベッドから降りてもらうと、ほとんど痛みは感じなくなったと言われたので次回のお約束はしないでお帰りになりました。
翌日、気になりましたので連絡をすると「痛みはほとんど、ありません」と返事をいただき安心しました。後は日にち薬で身体は楽になってくれるでしょう。
お腹が大きくなり骨盤の歪みから腰痛になったBさん
Bさんは30代の女性。妊婦さんです。
当院では妊娠前から来院していただいている患者さんは、妊娠初期から出産後まで身体を診せていただいています。
今回は新患さんで妊娠8ヶ月、安定期を過ぎた妊婦さんからのSOSでした。来院していただき、お話を伺うと「前日から腰が痛くなりとても辛かったが、今朝は痛みが少し和らいだ」とのことでした。ご主人に付き添われて来院されました。当然、お腹も大きくなっていますのでうつ伏せでの施術は出来ません。横向きでの施術になります。
痛みの場所を伺うと、骨盤の歪みによるギックリ腰です。妊婦さんの場合、胎児が成長してくるとお腹が大きくなり腰の負担が大きくなります。腰痛になる妊婦さんは多いですね。
Bさんの痛みの場所は仙腸関節でした。お腹が大きくなると、どうしても椅子や床に座る時に姿勢でお腹の圧迫を避けようとして、横座りや足を投げ出すことが多くなります。横座りなどで、身体がねじれ筋肉に負担をかけて骨盤についている沢山の筋肉（腰方形筋等）が緊張して、骨盤を歪ませていきます。
ブロックを使って骨盤を矯正した
骨盤の歪みには、ブロックを使った矯正が有効です。骨盤の歪みが原因の痛みは、マッサージで筋肉をゆるめただけでは治りません。ブロックを使用して矯正をする準備で、腰からお尻、仙腸関節周囲の筋肉をゆるめます。充分に筋肉がゆるんだ所で最後に骨盤調整をします。
骨盤の中に子宮は収まっています。骨盤が歪むと子宮にも多少の影響が出るのではないでしょうか。実際、骨盤矯正をした後にお腹の中で胎児が良く動きます。骨盤を整えることで、胎児のベッド（子宮）が本来あるべき所に収まり（大きく動くわけではありません）、寝心地が良くなっているのではないかと思っています。
妊婦さんの骨盤調整については、出産前の骨盤調整と出産後の骨盤調整という記事を書いて、説明しています。
骨盤が歪んで腰痛になり、他でマッサージを受けても痛みが軽減されないので、当院に来られて骨盤調整で治った症例が多数あります。
施術が終わり、ベッドを降りてもらい様子をうかがうと痛みは消失していました。骨盤調整が一回でうまくいったのでしょう。骨盤の歪みは矯正しても、日常生活でまた戻ってしまいます。何回か歪みの矯正を繰り返し歪まなくなります。
今回、お2人は1回の施術で良くなりました。
お2人のギックリ腰で痛む部位は別でしたが、お2人とも筋肉の疲労によるものです。1回の治療でよくなることはそれほど多いことではありません。
痛みの出ない身体作りのために、日頃より良く身体を動かし、一日の終わりにストレッチなどのセルフケアをおすすめします。ストレッチは当院でも指導させていただいています。
全般的に、日頃から身体を良く動かされている方は、治りは早いと思います。
ギックリ腰でお悩みの方は、治療院よしぐちまでご一度相談ください。
自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。
