統一教会の入信を断ったら脅された話３

私ではなく私の家族が約30年前に、統一教会に潜入したことがあるのですが、その体験がなかなか興味深いものなので、シェアしています。

これまでの記事はこちら→「統一教会の入信を断ったら脅された話１」　「統一教会の入信を断ったら脅された話２」

「合宿があるので参加しないか」という誘いを受け、家族は２泊３日の合宿に参加しました。その合宿では宗教色はなく、自己啓発セミナーのような感じでした。

そして次は１週間弱の合宿です。またしても真夜中の車での移動で、どこだかわからない所（１回目の合宿とは違う所）に連れていかれました。

２回目の合宿では断食も行いました。２日ほど水だけで過ごします。睡眠時間は普通にありましたが、スケジュールは詰まっていました（寝食を制限して、通常の思考ができないようにするというのが洗脳を行う際の基本です）。

また、「物売り」をさせられました。

集落に行って戸別訪問し、教えられたとおりに話をして「吸水タオル」を千円で売る（寄付してもらう）のですが、それは物を売ることが目的ではなく、団体がやっている「野の花会」という福祉団体の理念を伝えるために行うのだと説明されました。

売り上げはもちろん1円ももらえません。「やってみてどうだったか」ということを発表し、その体験を称賛するということがなされました。家族は「自己価値観を高めるためだったのでは」と言いますが、私としては「団体の指示のとおりに行動し、そうすると称賛される」という体験をさせるためだったのではないかとも思います。

２回目の合宿中では、「文鮮明こそが再来したキリストである」ということが教えられ、団体が統一教会であるということが明かされました。それを知って引く参加者も少なくなかったのではと思われますが、そこは参加者の中に何人かいたサクラが「素晴らしい！」「東の国からキリストが生まれると聞いて、自分の事かと思っていました（笑）」というような発言でしっかりと場を盛り上げたそうです。

２回目の合宿から帰ってきて、家族はまた何回か横浜のセンターに通いました。そしてある日いよいよ「入信」を迫られました。

（続きます）

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