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アイビースタイル必須アイテムVol.5 コーチジャケット

How about "IVY"

アイビーファッションには、必須と言われるアイテムがあるが、"コーチジャケット"ほどアイビースタイルを演出してくれて、本場のアイビースクールにおいてマッチするものは他にないと思う。それくらいコーチジャケットは必須だ。

男子、女子問わずアイビー=コーチジャケットと言っても過言ではない。

アイビーとは?アイビーアイテムとは?ボタンダウンシャツが...とか尾錠付きの何々がとかいろいろあるが、私はこれ以上に、アイビースタイルを感じさせるものはないと思う。


目次

  • コーチジャケットとは?
  • アメリカの国技とも言われる、アメリカンフットボール。
  • アイビー少年はなぜ、コーチジャケットなのか?
  • アイビー少年的 "コーチジャケット" コーディネイト。
  • ヘビアイにも通ずる、コーチジャケット。
  • アイビー少年的必須アイテム、コーチジャケット。
  • おまけ。

コーチジャケットとは?

コーチジャケットとは?コーチが着るからコーチジャケット。名前のとおりである。一般的にはウィンドブレーカーとも言うが、最近はコーチジャケットと呼ぶことが多い。

最近は、若者ファッションで人気が出てきており、雑誌でもこのネーミングをよく見かけるようになった。

コーチジャケットではあるが、マネージャーが着ることもあれば、選手も着る。どこが違うかと言えば違わない。コーチが着ているものと同じものを着る。

このコーチジャケットは、特にフットボールのコーチが着ているところが多く見られる。アメリカでは "フットボール"と言えばサッカーではなくて、アメリカンフットボールのこと。その関係者が多く着ている。

最近は形もデザインも違うが1950~1970年代頃は、確実にこのデザインが主流だったと思われる。アメフト以外での着用では、野球でも古くから見られる。

この形はNFLやアメフトや野球をはじめとしたスポーツだけではなく、ポリス、米軍、スワット、FBIいろんな団体が着てる。左胸に所属団体、背中にチームと役職や名前などが書かれている。

コーチが直接着用している画像がなかなかなかったが、NFLベストコーチヒストリーからウィーブ・ユーバンク名コーチの画像があったので拝借した。

"「https://bleacherreport.com/」https://bleacherreport.com/articles/2712204-nfl-nostaligia-ranking-the-best-coaches-in-nfl-history "より画像参照

Wibur Charles Weeb Ewbank (正式名称) みなウィーブ・ユーバンクと呼んでいる。

ユーバンク氏は、1958・1959年にボルチモア・コルツをNFCチャンピオンに導き、1959年のスーパーボウルではニューヨークジャイアンツ23-17で下し、全米NO,1に輝いた。延長戦となったこの試合は、今でも史上最高の試合と称されてる。

そしてそれから10年後、ニューヨークジェッツでAFCを制し、更にはスーパーボウルをも制覇し、両リーグでスーパーボウルを制覇した唯一の名コーチなのだ。

ユーバンク氏は、インディアナ州で育ちオハイオ州のマイアミ大学に進学そこで野球、バスケット、アメフトと活躍、州の選手権にまで導いたスーパースター

若大将シリーズの加山さん演じる田沼雄一よりも凄いのだ。

EDDY

NFLは、NFCとAFCの2つのリーグに分かれている。日本プロ野球のセ・パリーグに近い感覚だ。

アメリカの国技とも言われる、アメリカンフットボール。

ここで少しだけアメリカンフットボールについて説明したいと思う。

アメリカンフットボール(以下アメフト)が、英国から伝えられたのは1867年で、始めたのは、プリンストン大学であった。

この頃は、初期のサッカーであり、現在の形式のアメフトになったのは、1874年に行われた、ハーバード大VSマギル大との試合に由来するようだ。

そこから一気に、今の国技と言われるようになったわけではなかった。このスポーツでの負傷や事故の多さ(死亡事故も含め)が社会的問題となった時期がある。

徐々に世間からの非難の声が高まり、1900年初期には、当時のセオドア・ルーズベルト大統領から、イエール大、ハーバード大、プリンストン大の各責任者がホワイトハウスに招集され、フットボールの健全化を要求。

この競技をもっと安全でクリーンなものにするか、さもなければ禁止するよう勧告を受け、アメフトから離れる大学もあった。

勧告を受け、すぐさまルール改正が行われ、防具の安全性も整備され、現在のアメフトのルールが出来上がった。

それと同時にランプレーだけに近かったプレーの面も、パスプレーの制限がなくなり、プレー自体も今の形となっていき、また人気を集めることとなっていった。

アメフトが普及していくにつれ、各アスレチック・クラブでプレーする選手は報酬を得るようになっていき、次第に報酬は大きくなっていった。

すると、より良い待遇を求めて選手がチームを渡り歩くためにチーム力が安定しないという問題が起こり始め、挙句の果てにはチームが大学生をプロ選手としてプレーさせるような事態が続発。

上記のような問題を管理・統括するために、1920年、前身となるAPFAが11チームで結成された。その2年後、1922年にAPFAはNFLと改名、参加チームは18チームで、本格的なプロリーグが誕生した。

野球もバスケットも、アイスホッケーも有名であるが、中でも熱狂するスポーツはアメフトである。AFCとNFCの2つのリーグに分かれており、両リーグのトップが全米No.1をかけて激突するのが、国中を熱狂させる「スーパーボール」である。

”Rich Graessle/Getty Images” 「CBS SPORTS.COM 」"https://www.cbssports.com/nfl/news/nfl-officially-sets-date-for-super-bowl-lvii-game-will-become-second-latest-super-bowl-ever-played/"より参照

日本の野球のように何度も試合をせず、たった一度で勝負をつけるのだ。

EDDY

会場に空席がある事は、まずない。ちなみに、昨年は入場制限を設け、半分以下に減らしたらしいが、昨年のスーパーボウルチケットの平均価格は、7千万ドル(約74万円)。アメフトの人気の度合いが分かる。

スポーツ好きとしてつい長くなってしまったが、スポーツネタも改めて書くとして、コーチジャケットの話に戻ろう。

アイビー少年はなぜ、コーチジャケットなのか?

なぜ、コーチジャケットをアイビー少年の必須アイテムに選んだかというと、まずアイビーリーガーが着ていること。私の提案するアイビー少年はまず、運動好き。

勉強だけのガリ勉君ではなく、文武両道のアイビーリーガーに、"ビビっ" とくるのがコーチジャケットだからである。コーチジャケットはボタンダウンを合わせることで、更にアイビー学生風にしてくれる。私が思い描くアイビー少年はお金持ちではないが、かっこはつけたい「カッコマン」だからである。

"メンズクラブ増刊アイビー特集号第3集" より引用

つまり多くのアイテムやジャケット、コートをそろえるにはお金もかかるし、スウィングトップなどはアイビーというよりもトラッド風になって、少し大人感が出るからである。

もちろんアイビー少年でも、ある愛の詩の主人公のオリバーバレットのようなお金持ちも多く存在するけれど、ここでは貧乏学生をテーマにして最低限、必須アイテムを提案しているからである。

アイビー少年の "コーチジャケット" コーディネイト。

アイビー少年がコーチジャケットをコーディネイトするならば、やはりボタンダウンシャツの上に羽織りたい。合わせるパンツはチノパンが最良であり、ジーンズでもOK。チノの短パンであっても良し。足元はトップサイダーが "優秀アイビー少年" である。

少しバンカラ風にするのであれば、上はボタンダウンシャツではなくて、スウェットシャツであったりTシャツとなる。下は短パンを合わせるが、その短パンは、スウェットパンツをカットオフしたものであったりする。

重ね着すると、よりアイビースクール風である。その際の、足元はトップサイダーのキャンバスのデッキシューズよりも、バスケットシューズやナイキのコルテッツ、アディダスのカントリーがいい。ニューバランスなどもよいが選ぶのであればクラシックなスニーカーを選びたい。

足元の必須No,1は、トップサイダーのキャンバスのデッキシューズに変わりないが、欲を言えば、ナイキのコルテッツとアディダスのカントリーもアイビー必須アイテムに加えさせて頂きたい。

イメージは東海岸的スタイルで着たいところだが、この頃になると、アイビー少年は雑誌ポパイの影響が入ってくるのである。西海岸の雰囲気がポパイ風とされてアメカジの元祖ともいわれてる。

雑誌の「ポパイ」ではアイビーリーグというよりも西海岸のお坊ちゃま、UCLA あたりのことで、ポパイがアイビー少年の心を掴んだとも言われている。

スキー、サーフィン、テニス、スケートボード、フリスビーが西海岸風と言われて東海岸崇拝のアイビー少年もかなり困ったはずである。なぜなら東海岸アイビー党はボート、アメフト、アイスホッケー、ラクロス、ヨットあたりで、どちらかというと彼女とやることが難しい硬派のスポーツである。一方、スキーにテニス、サーフィンは彼女と楽しむことができるため、軟派なイメージである。

たぶんポパイの発売が10年早ければ、アイビーファッションもかなり違ったものになったであろう。アイビーの先輩達が学んだものはメンズクラブでファッションを学んでいたが、アイビー少年達は「ポパイ」でファッションスポーツを学んだのかもしれない。

ヘビアイにも通ずる、コーチジャケット。

コーチジャケットは、アイビーファッション関連の雑誌、TAKE IVYやアイビー絵本にはもちろん登場するが、ヘビーデュティーの本でも何度もコーチジャケットが登場する。

ヘビーデューティーの本
created by Rinker

改めて、今考えてみるとヘビーデューティーはヘビアイ(ヘビーデューティーアイビー)とも言われ、今も通用するファッションであり、アメカジの元祖スタイルである。

この本の作者は小林泰彦氏で、とにかく学ぶことが多い一冊だ。小林氏は "コーチジャケットなくして、「ヘビアイ]」は語れない‟ とまで言っている。

アウトドアーや山登り。キャンプなどもこの本で学ぶことができる。L.L.Beanもこの本ではじめて知った。色気もなんにもなかった山の世界にマウンテンブーツにブッシュパンツ、バッファローチェックのシャツにマウンテンパーカーが登場する。

しかもツウィードのジャケットにマウンテンパーカーを羽織る。ネイビーのブレザーにダッフルコートを羽織るといった具合に、素晴らしくかっこいいのだ。

小林氏流に言えば、ヘビアイのマストアイテムにコーチジャケットであるらしいが、私も同感である。

コーチジャケットにトレーナーやTシャツ、そして短パンにジョギングシューズ。

更にはホイッスルを首にかけ、作戦ボードとアメフトのボールを抱え、胸元にハーバードやプリンストンなどの校章ロゴがプリントされていたならば、それはもう "超アイビー" ではなかろうか? 

アイビー少年的必須アイテム、コーチジャケット。

スポーツの観点から、そしてヘビアイの観点からも含め、文武両道、アウトドア精神をもつアイビー少年に、コーチジャケットは、必要不可欠である。

アイビーファッションにおいて、様々な "必須" と言われるアイテムがある中で、コーチジャケットほどアイビースタイルを演出してくれて、本場のアイビースクールにおいてマッチするものは他にないと思う。

というわけで、今回も勝手ながら、コーチジャケットを、「アイビースタイル必須アイテム Vol.5」に認定させてもらう。

おまけ。

映画「Remember The Titans(原題) タイタンズを忘れない」をご存知であろうか?以下、タイタンズ。タイタンズとはアメリカの高校フットボールチームのことである。

実話を元にした2000年のアメリカ映画。ディンゼル・ワシントンが主人公でタイタンズのコーチとして就任する。まだまだ人種隔離法の影響があり、アメリカ国内で人種間の緊張が最も高かった時代の話で、高校も白人の高校と黒人の高校が併合されてアメフトの新チームを作り、そこに登場するのがディンゼル・ワシントンである。

肌の色が違うことで街全体が差別の嵐のなか、フットボールを通して高校生たちが人種の垣根を超えて団結してゆく。それは次第に街へも伝染していく。

チームが勝つこと。それは人種の壁を超えて勝つこと。どこのチームよりも厳しい環境のなか、人種差別という環境の中から大人達が子供達に教えられる実話。垣根を超えて取り組む世界の先に、素晴らしい世界がある事を人々に知らしめた実話である。

"ウォルトディズニースタジオモーションピクチャーズ" より

この映画でどんなに感動したことか。ストーリーも涙涙の感動で是非とも見ていただきたいが、そのファッションにも注目していただきたい。ゲディスバーグでの合宿の雰囲気や、練習風景などはアイビーアメカジファンであれば腰を抜かしてしまうほどかっこいいのである。このコーチジャケットを着て指導する姿がたまらなくかっこいいのである。

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※当ブログのアイビースタイル必須アイテムについて

まず初めに、アイビースタイル必須アイテムとしてご紹介していくものは、私の単なる見解とおすすめの着こなしに過ぎません。その昔のアイビーブームの頃の着こなしや話も書きますが、当時のブームの着こなしとは全く違う"別のもの"として捉えて頂きたい。

何故そんな表現をするかというと、日本がアイビーブームだった頃、私自身アイビーに憧れるアイビー少年だったからである。アイビー全盛期の世代の方々にとっては全然違うとお叱りを受けそうな内容もある事は承知の上で、アイビー世代の少し下の私の時代「アイビー少年の話」として各記事を楽しんで頂ければと思います。


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