ちょっとネタバレ映画【心と体と】 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、昨日見た映画【心と体と】から得た感想。

 

アスペルガー症候群の女と、老齢に差し掛かった男が言葉少なく会話します。

 

直接的な言葉は使いません。

 

二人は、数少ない言葉を手がかりに、さまざまな解釈を加えて、相手の心を読み合います。

 

言葉以外に、相手のしぐさ、表情から本心を探ろうとします。

 

・・・・・・・

 

鹿のオスとメスが出てきます。

 

当然、言葉を話しません。

 

でも、肝心なことは相手に伝わっています。

 

その挙動からもそうですが、目による会話をしていることがよく撮られています。

 

・・・・・・・

 

加工工場で屠殺される牛が出てきます。

 

不安そうな目をしています。

 

死んだ後も目を見開いています。

 

・・・・・・・

 

男の本心を掴み損ねた女性が自殺しようと、湯船の中で手首を切ります。

 

そんな真っ只中に、男から携帯に電話かがかかってきます。

 

女性は死ぬ間際なのに、何事もないように意味もない会話を交わします。

 

男はただ声を聞きたかっただけと言って、電話を切ろうとします。

 

女も切ろうとする寸前に、男が「愛している」と呟くのです。

 

何でもっと早くそれを(直接的な言葉を)言わないんだよ!と思いますが・・・。

 

それを聞いた女は、手首を止血します。

 

・・・・・・・

 

最後に二人はベッドで交わりますが、女は目を開けたままです。

 

その目には今までにない光が宿っています。

 

【心と体と】以上に、言葉について考えさせられました。