一般的には、まだまだ、そう信じられて
いないのかもしれません。
現実は、自分の振る舞いの結果で、
相手との関係性で起きているとい
うことをです。
どれだけ、口を酸っぱく言っても、
そんなことはないと否定する人が
ほとんどなのでしょう。
しかし、実際は、そうではありません。
例えば、一つの出来事に対して、人は、
同じ景色を見ていると思いがちですが、
本当は、人の数だけ違った現実がある
のです。
以前、こんなことがありました。
私がある人(Aさん)と会話をしている時に、
Aさんが傷つくことを言ってしまいました。
案の定、Aさんは、その後、私に仕返しを
してきました。
「あんた、今日は、歌が下手だね」
私は、これがその前の会話の仕返しだ
ということにすぐに気づきました。
しかし、目の前にいたBさんは、それを
聞いて、私たちにこう言いました。
「ここは、場所が悪いから、マイクの
音が聞こえづらいですからね」
Aさんが言ったことに対して、
それを場所のせいにしたのです。
起きた出来事は、私とAさんの会話があって、
私がAさんを傷つけたから、仕返しをされた
という話だったのですが、Bさんから見たら、
それは、全然、違う出来事に見えたという話
でした。
Bさんは、起きた出来事は、外的要因に
よって引き起こされるという見え方をす
るということもわかりました。
しかし、今度は、この話を聞いたCさんは、
「それは、Bさんの優しさで、私(三竿)
のことをフォローしただけなのでは?」と
言うかもしれませんね。
このように、私の中では、現実は、自分の
振る舞いの結果、相手との関係性で、起き
たということは、紛れもない事実なのです
が、それを周りの人たちから見たら、それ
は、まだまだ、信じられていないというこ
とを垣間見たという話なのでした。