「君」から「みんな」へ…「ヤングマン」に続く青春賛歌。
濃厚な初夏の香りが魅力な、ヒデキのスプリングPOP!
平成・令和と比べて、昭和のヒット曲の歌詞では、「青春」というワードが大活躍していた。
60年代の舟木一夫「高校三年生」から、70年代の森田健作や中村雅俊らの青春ドラマ主題歌まで、「青春」は昭和の流行歌の中核を成すワードとして一斉を風靡。
72年デビューの西城秀樹も、シングル「青春に賭けよう」を始め、数々の青春ソングを歌唱。
主演映画「愛と誠」での学生服姿も麗しく、ヒデキは70年代の青春スター街道をひた走った。
そんなヒデキが、青春歌謡に洋楽のエッセンスを導入したのが、79年のヴィレッジ・ピープルのカバー曲「ヤングマン」。
「君も元気出せよ!」と歌詞が放つメッセージは極めて青春歌謡的だが、それをディスコ・サウンドに乗せて世の中に流布したのは、ヒデキの大きな功績。
その後、J-POPで主流となる「ダンス+前向き!な歌詞」の楽曲群は、間違いなく「ヤングマン」を源流としている。
「ホップ・ステップ・ジャンプ」は、そんな「ヤングマン」大ヒットの余波を受けてリリースされた29枚目のシングル。「ヤングマン」同様、明るく元気な青春賛歌だが、インパクトはやや後退し、売上は半分程度。
ディスコな「ヤングマン」に対し、「ホップ〜」はマーチングバンド風のサウンド。
「Y・M・C・A」というキラーフレーズを宿したサビが、圧倒的にキャッチーだった「ヤングマン」に対し、「ホップ〜」は「青春は(ホップ!)」と、追っかけコーラスでタイトルが織り込まれるため、盛り上がりどころがやや分散。
「ヤングマン」が悩みや憂鬱を抱える「君」に向けた歌詞なのに対し、「ホップ〜」は「みんなで」「みんなそろって」と大勢に向けた翳りのない歌詞で、説得力は「ヤングマン」がやや上。
何もかもが少しずつ「ヤングマン」に負けていた「ホップ〜」。
だが、シングル盤ジャケや歌番組でのヒデキのタングトップ姿は鮮烈。春から夏への爽やかな高揚感を感じさせるヒデキPOPの傑作だ。
「ホップ・ステップ・ジャンプ」
作詞:山崎光
作・編曲:水谷公生
舞台公演決定!
舞台「原色★歌謡曲図鑑」
昭和から来た新人シンガーが、令和のヒットチャートを駆けめぐる!
【日程】2023年5月11日(木)〜14日(日) 全8公演
【劇場】CBGKシブゲキ ‼︎(東京・渋谷)
【出演】平松來馬/島津見/北澤優駿/山沖勇輝/山本ひかる/中西智也/筒井巧/夢月/IKKAN /森恵
【演出】扇田賢 【脚本】倉貫ソウゴ
【主題歌】森恵「迷宮のエトランジェ」https://linkco.re/MEHYx82f
【公演HP】http://be-withmusic.com/stage/
【公演Twitter】https://twitter.com/CCAXihSTOTn5I9F