2021年9月22日水曜日

そもそも植民地支配の怖ろしさを知らないから、天皇守護組織が味方であることの問題点も分からないのだろう…

植民地支配は悪だから…


『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団(Devil Summoner: Raidou Kuzunoha vs.the Soulless Army)』(プレイステーション2)で、大正天皇と日本守護組織「超國家機関ヤタガラス」(以下ヤタガラス)が味方であるのは問題だと繰り返し書いても、日本による植民地支配について何も知らないオタクには分からないのだろうなぁ…。
日本による植民地支配は「天皇の名の下に、八紘一宇達成のために」行われた。八紘一宇とは「天皇を父、国民を子どもとして、全ての世界を一つの家にする」という思想だ。天皇の名の下に行われたのだから、当然このゲームの世界ではヤタガラスにも植民地支配責任は生じる。そして植民地支配は悪であるから、「植民地支配で日本はいいこともした」なんて言い訳は通用しないのだよ。

植民地支配の実態を知らないのか?

日本による植民地支配の実態とはどういうものか。ゲームの舞台である1931年当時であれば、韓国や台湾の文化を破壊し、日本の文化や天皇崇拝を押し付け、逆らう人間を弾圧して拷問、殺害し、土地を奪い、搾取することだ。さらにゲーム上の将来は、中国も侵略して植民地にするであろう。これが実態だ。その責任はヤタガラスも、ヤタガラス配下のライドウも負うことになる。ライドウにその自覚はあるのか? 無いとすればもうヤタガラス配下のデビルサマナーなど止めてしまえばいい。
植民地支配の実態を知れば、ヤタガラスが味方であることの問題も分かるはずだが。しかし日本人は日本と近隣国の近代史をろくに勉強していないから…。