わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

藤井&宮森、この2人は楽しみな存在...

藤井聖が予想以上に良かった

  • H2−7E

まずは3連敗にならなかったことを喜びたい。先発の藤井が期待していた以上によく投げた。これに尽きる。

カード第3戦の先発枠は、早川がいつ戻ってくるか分からない状況の中、ローテ候補生が順番にチャンスを与えられる先発枠になっている。で、今回そのチャンスを掴んだのが、4回めのチャレンジとなった藤井だった。

これまでの藤井

藤井は初登板でいきなり勝利投手になり、早川を除けば、もっとも可能性を感じさせる若手ピッチャーに思えた。藤井の2回目の登板機会となったのが5月11日、チームは連勝中で、「この連勝を止めるのはだれだろう?」的な「負のガス」が充満してきた頃だったと記憶している(この印象は私の勝手な思い込みである、あしからずw。)。

で、案の定、その負の重圧に耐えきれず(?)、敗戦投手となり、いわゆるガス抜き役を果たしたのが藤井だった(これも私の勝手な解釈である...。)。

このあとが交流戦(ジャイアンツ戦)、石井監督に「内容のないピッチング」とこき下ろされる内容で、このときも負け投手だった。あそこから2ヶ月…。

昨日の藤井

昨日の藤井は立ち上がりから良かった。初回、先頭の周東が初球をセンター前へ弾き返し出塁、いきなりピンチを迎えるも、慌てることなく、上手い牽制でピンチの芽の自ら摘んでみせた。落ち着いたマウンド裁きだったと思う。ボールも走っていたし強かった。安定したフォームから制球良く投げられていた。

なぜか4回84球2被安打1失点で宮森にマウンドを譲ることになったが、あのまま投げさせていたら、勝ち投手は宮森ではなく、藤井だったかもしれない。そう思わせる「粘り」と「踏ん張り」を見せてくれたマウンドだった。

藤井のマウンド度胸が試されることになったのが4回裏。小深田のエラーで0アウト満塁のピンチを作り、中村晃に押し出しの四球を与え先制されたときは、正直、このままゲームが壊れるかもしれない...とハラハラしながら見守った。

ところが藤井はここからしっかり建て直したのだ。藤井の意外な本性を見た感じがした。先制点を許してなお0アウト満塁という状況で、あそこから3者連続凡退に討ち取った。気持ちの弱いピッチャーには到底できない芸当である。

藤井聖、意外と気持ちの強い、ピッチャー向きの性格かもしれない、...とすっかり見直したのだった。

宮森がまた良かった

せっかく最少失点で切り抜けた藤井を、あそこで降板させた石井監督の思惑はどこにあったのだろう?。今思えば、藤井は4回裏を最少失点で切り抜けたことで精魂果てた可能性が高い。あそこは良いイメージのまま次に繋げてやりたい、そういう投手心理に配慮した継投だったのかも。うん、きっとそうだw。

結果的に藤井からリリーフした宮森(育成から支配下になったばかり)が初勝利をあげる。ま、宮森もホークスの上位打線をピシャリと抑えての初勝利だったから、これはこれで立派なリリーフだった。宮森にとっても大きな自信になったはずである。

そういうわけで、藤井だけでなく、宮森も使える目処がたったわけだが、石井監督の狙いはそこにもあったかもしれない...。だとしたらまさに結果オーライw。

藤井聖と宮森智志、この2人は使える、久々に楽しみな若いピッチャーが出てきた感じである。*1

ここで島内、つづくタケロウ

攻撃では「ここで島内」の4番・島内宏明と、この日、一人で5打点をあげた5番・岡島豪郎だろう。

3番・浅村が後半戦に入って調子を落としているが、この2人がその分を完全にカバーしている。

島内が浅村をカバーするのは今に始まったことではないが、やはり5番に助っ人外国人がいないイーグルスは攻撃力がもう一つ迫力に欠けるイメージだった。
しかし、どうしてどうして....。助っ人外国人の代わりを岡島が十二分にカバーしている。一発はないけれど、勝負強いバッティングがそれをカバーして余りある。好調・島内の後ろにタケロウが控えている、これは非常に心強いし、頼もしい。

あとは西川と浅村

こうなったら、あとは西川と浅村の調子が戻ってきて、さらに助っ人のどっちかがこれに加わってくれば、完全体イーグルスの完成であるw。

*1:前回のカード3戦に先発した藤平は、ローテ入りするにはレベルがもう1、2段階足りない感じだった。高田孝一や高田萌生といったところは、2軍の居心地がよほどいいのか、さっぱり出てくる気配がない。この世代のピッチャーがぜんぜん育ってないなあ...と大いに不満だった。