電話をして1ヶ月後位に地震保険に詳しい建築士の方が調査に来てくださり、念入りに調査していただきました。
この時に以前に書いた
①最上階の被害は除く
②RCラーメン構造は柱と梁の被害のみ認められる
と言う事を知ったわけです。
ただし、私のビルはラーメン構造と壁式構造のミックスされた工法です。
建物の居室部分はラーメン構造、階段部分は壁式構造ですので壁式構造の被害も調査対象になります。
壁式構造の場合は、外部耐力壁・外部壁ばりの被害が地震保険の対象となります。
調査の結果、
①ラーメン構造の柱にクラックが見られる
②壁式構造の壁にもクラックが見られる
③東日本大震災以前に地震保険に加入している
*この時、東日本大震災における被害は消滅時効が延長されていることを知りました。
過去にこの様な事例で保険が下りたことがあるので申請するべきとアドバイスされました。
そこで保険会社に電話して鑑定調査を”気楽に”依頼しました。
プロが言うのだから地震保険の請求は簡単に認められるだろう!
と考えていたのです。
1級建築士の方が、過去の事例も考慮して地震が原因のクラックと言うのです。これに反論できるわけがないと思い込んでいました。
この時点では自分自身で
①クラックを調べることもせず
②クラックの発生が経年劣化か地震が原因かを
調べることもせず
③以前紹介した過去の地震保険請求状況(被災率)を調べる事もせず
のほほんとしておりました。
この様な状況で調査当日を迎え、保険鑑定人の方との交渉が開始されたのです。