2010年3月末から、新居マンションでの同居が始まった。
 
 正直「家事と仕事の両立」という現実を考えると、同居は出来るだけ後伸ばしにしたかったのだがガーンゴリラは同居するのをとても楽しみにしていたし、結婚したのに同居したくないという矛盾を露わにするものどうかと思い、往生際の悪い自分に発破をかけた滝汗
 ネガティブ思考

 生活スタイルは激変した💦
 退社したら買い物をして帰り、夕食の支度、掃除、洗濯。慣れていないうちは本当に疲れた。
 ゴリラは、帰る家が変わっただけ、たまに早く帰っても野球中継などを観て食事が出来るのを待っている。急かしてくるわけではないのだが、待たれているというだけでプレッシャーである。
 
 義母はゴリラの夕食は用意しなかったそうなので、ゴリラの生活の質は大幅に向上した。
 基本は、仕事から帰ったら、食事もお風呂も、洗濯済みの服も全て用意されているのだから。
 
 一部の夫は、妻が自分のために家事をルンルンキラキラで楽しくこなしているキラキラとキラキラキラキラ妄想しているようだが、専業主婦ならともかく、共働き主婦の現実はそうでもない。家事はさておき
 
波夫の世話など別に楽しくない!!びっくり
 
 同居を始めて間もなくは幻滅の連続だったガーン
 ゴリラは義母の言っていた通り、本当にだらしない性分だった。
 いつも、風呂上がりの洗面所の床は水を撒いたように濡れておりガーン洗面台も水浸し。
 トイレの電気ブーは常につけっぱなし。
 
 私は水回りに関しては割と厳しく躾けられて育ったため、ゴリラの神経どころか、義母の神経まで疑ったぐらいだが・・・・・。
 
 いや、義母言ってたよね。
 めちゃくちゃに扱き下ろしてたけど、
 あれ当たってたよね。
 躾に失敗した自己責任とはいえ、
 そりゃ言いたくもなるわな。
 
 
 もうハッキリ言うしかない。
 私は入浴中のゴリラに、ドアを開けて申し渡した。
 
水道光熱費は貴方の負担なので、電気の付けっ放しは別にどうでもよいが、洗面所の床ぐらい拭いて欲しい、家事を分担しないのなら私の用事を増やさないでください。それが出来ないなら実家に帰ります」
 
「分かった💦改めるからそんなこと言わんといてくれ」
 
「私は家政婦じゃありません真顔
 
「分かってるよ!(嘘の半泣き)アセアセ
 
 しばらくは改めたが、数か月も持たなかった。
 
 
 そして、結婚して最初の給料日。
 
 生活費は、同居開始時に
「1ヶ月とりあえずこれで」 
と、ゴリラが10万円くれていた。
 当初は買い足す物が何かとあり、10万円では足りなかった。不足分は私が補った。
 

 給料日に私に与えられたミッション 

 ゴリラの給与口座
       →ローン引き落とし口座へ10万円移動
 
 ・生活費(現金)を下ろす
 
 ローンも給与から天引きにしたかったのだが、ローンは信託銀行からの引き落としと決まっている。
 
 ローンに関しては、ゴリラの給与口座ゆうちょ銀行
 →10万円を下ろし、同じATMで信託銀行へ入金すればよい。手数料は無料。
 
 だが実は私は、この仕組みを知らなかった滝汗
 ゆうちょ銀行→信託銀行へ、普通に振込処理をしてしまったのだ。手数料は確か420円だったような気がする。
 
 帰宅したゴリラにそれを話すと、ゴリラはみるみる不機嫌になった滝汗
 なぜ、わざわざ手数料のかかる振込処理をやったのか炎と激しく問い詰められた。
 
 一方、私は信託銀行への入金が正しく出来たのに、なぜ怒られるのか分からないえーん
 
 ゴリラは私を立たせたまま延々と、
「塵も積もれば山となる」
「420円稼ぐのにどれだけ大変か」
 といった意味のことを説教し続けた。 
 
「僕が稼いだ金だから、節約という概念がない」
「お母さんが専業主婦だから仕方ないのかもしれないけど」
 
 はあ?ムキー
 
 さも、僕が教育し直すと言わんばかりの言い草。
 私の母を馬鹿にしたような口調に私もキレた⚡⚡
 いったい専業主婦のどこが悪いというのだムキー
 それに420円ぐらい、誰でも余裕で稼げるし、そもそも夫の稼ぎだから適当に扱っていいなどという発想はない。夫の稼ぎだからこそ、大事に使うべきだと思っている。
 
 手数料の件は確かに私のミスだが、私はゆうちょ銀行で、信託銀行に直接入金出来ることを知らなかっただけなのだ。

 それに、自分以外の名義の通帳やキャッシュカードを扱うのは初めてなので、とても緊張していた。
 
 私は、義母の数々の無礼に対して、ゴリラに直接物言いをつけたことなど一度もない。
 
 あんな母親でも、悪く言われるのはイヤだろうし、親を悪く言うのは反則だと思っているから、我慢してきたのだ。
 
「わかった。次回からはそのように処理するけど、今回の420円ぐらいは私が出すわそれと、専業主婦の娘なのが不満なんだったら、バリキャリの娘さんと結婚すればよかったと思うんやけど。私の母が専業主婦なのは、父の稼ぎで十分だからなんだけど!」
 
「いや、そういう意味じゃない💦」
 
「じゃあどういう意味よ?今のはりんご家に対する侮辱発言よ!」
 
「ごめん、ごめん」
 
「いや、ごめんじゃなくて、発言の趣旨を聞きたいんやけど。私のお母さんが専業主婦だからって、それがなんなの?」
 
「ほんまゴメン、手数料のことも、りんごが知らんのを確認してなかった僕が悪い、ゴメン」
 
 結論が出ていないのだが、これ以上言い合うのも嫌だったので、私が黙る形でこの件は終息した。  
とりあえずゴリラ謝ってるし。
 
 ゴリラが専業主婦という存在に嫌悪を抱いており、馬鹿にしているということはよく分かった。
 
 子供を連れて公園で遊ぶママさんを見ては
「気楽なもんやな」
と吐き捨てるように言い、旦那の金で楽をしたい怠惰な生き物だと決めつけているようだった。
 
 私に対しても、
「僕はさんざん苦労してきた。これから苦労知らずのお嬢さんに世間というものを分からせてやらねばならない、それが夫の務め」

などと思っていたらしいが、私は別に苦労などわざわざしたくはないし、苦労した人間がエライとも思っていない。
 
 そして「ではあなたのしてきた苦労とは?」の問いには、私が納得するようなまともな返答が返って来たことはないのだ。
 
 この、謎の「僕は苦労してきたマウント」は、この後もずっと続いた。
 
 
 

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