クリスマスイヴにサンタからアツいプレゼントを貰った話(禁パチ45日目)
禁パチ45日目。
あれはそう、何年か前のクリスマスイブの話。
コロナなんかが流行る、もっと前の話だ。
その日は、絶対にホワイトクリスマスになんかさせないという意気込みを感じる、カラっからに晴れた日だった。
いい日だ・・・、リア充爆発しないかな。そんな事を思いながら、俺はいつもの通りパチンコ屋に足を運んでいた。
パチンコ屋にはクリスマスイブだっていうのに、恋人や家族と過ごすあてもない寂しいギャンブルの亡者どもが、死んだ目をしながら台に向かってハンドルを握っていた。
俺はそいつらをよそ目に、いつも通りライトミドルのバラエティ台に座って打ち始めた。きっと俺の目も死んでいただろう。
その日は初当たりこそ早かったが大きく連チャンはせず、次第にジリジリと資金を持っていかれるような、そんなもどかしい展開だった。
18時手前だろうか、2枚目の諭吉を失った俺は、これからどうしようか考えあぐねていた。このままパチンコを打つか、帰るか。
しかし、そこで俺に妙案が浮かぶ。
スロットを打とう、と。
まさに天啓、これが神の啓示というやつだろう。
その足で見つけたのは、初代パチスロ戦国乙女。パチンコじゃいつもお世話になっているが、パチスロじゃ殆ど打たない。
ルールもよくわからないまま、サンドに金を突っ込む。
そして最初に一万円が尽きかけた時、初当たり。
からの・・・天下奪還ロード!
こっから決戦の刻行って、上乗せに上乗せを重ねること・・・3,000ゲーム!
あぁ・・・これがスロットってやつか。
そこからは上乗せに上乗せを重ね・・・気づけば閉店時間。
未だ100g程度を残しながらも、サンドに流したメダルは12,000枚overと、初めての万枚を経験。
そんなクリスマスイヴの奇跡、サンタクロースの粋な贈り物のお話。
しかし、その後しっかりとお正月に取り立てがあったのは言うまでもない。
結局、ギャンブルで勝った金はギャンブルに消えてしまうのである。
という、私の唯一のスロット万枚達成の記録でした。ほんと、20万以上勝ってもすぐなくなるなんて、ギャンブルなんてやるもんじゃないぜ。