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本日のサマリー

 

名詞を修飾する形容詞は、便利な言葉ですが、

意味がわかるようなわからないような、

ぼんやりした文章になることもあります。

 

形容詞、副詞は多用せず、

効果的に使うことで力を発揮すると覚えておきたいものです。

 

皆さま、おはようございます!!

コラムニストの尾藤克之です。

 

ひらめき電球ご訪問ありがとうございます!

フォローが励みになります音譜٩(ˊᗜˋ*)و

 


 

名詞を修飾する形容詞は、便利な言葉ですが、

意味がわかるようなわからないような、

ぼんやりした文章になることもあります。

 

たとえば次のような文章です。

 

■ブラック企業にありがちなPR表現例

 

○よい上司と素晴らしい仲間のお陰でやり甲斐を感じています。
○当社は部門間の壁、階層別の壁がない風通しのよい組織です。
○レクリエーションが充実しています。仲がよくアットホームな会社です。

 

人材採用のホームページや

会社説明などで見かける例ですが、

人を惹きつける吸引力はあるでしょうか?

 

「よい上司です」、「風通しのよい会社です」

と言われても、何がよいのか、

どんなふうに風通しがよいのか、

イメージできません。

 

また、アットホームであることを理由に、

プライベートまで介入してくる会社があります。

 

こうなると、アットホームではなく公私混同です。

私がもっとも苦手なのはこのタイプの会社です。

 

○学歴不問!未経験者歓迎です。

◯ノルマなどは一切ありません。
○少数精鋭です。

◯最年少役員は20代です。

◯入社1年目の最高年俸は2000万円です。

 

これも、ありがちなフレーズですが、

応募条件が緩すぎる会社は、

労働者をただの消耗品と考えているおそれもあります。

 

人を採用する余力がなく、

少人数に過重労働を強いる可能性も否定できません。

 

検証する材料やリアリティがないので、

エントリーにもつながらないでしょう。

ではこの場合、どのような情報を使うべきしょうか。

 

私の経験上、有効なのは具体的な数値です。

「年間有給消化率80%」

「高校卒の管理職比率が60%」

「賞与平均は月給10カ月分」

などの、事実を数値化することです。

 

それを根拠に魅力的な会社だとアピールするのです。

 

魅力的な根拠を提示し、

具体的にイメージさせることができれば、

応募者の心を動かすことができるでしょう。

 

■避けたい副詞の乱発
副詞は形容詞と同じく、用言を修飾する言葉です。

形容詞が主に名詞を修飾するのに対して、

副詞は形容詞や動詞を修飾します。

 

どんな副詞があるのか、見てみましょう。

 

○動作、作用がどのような状態、様子かをあらわすもの
しばらく、ゆっくり、すぐ、ふと、いきなり、ときどき、しっかり

 

○物ごとの程度をあらわすもの
とても、かなり、少し、もっと、ずいぶん、はなはだ、ずいぶん

 

この他にも、推量をあらわす「おそらく」「たぶん」、

仮定をあらわす「もし」「たとえ」「まるで」「ちょうど」

などがあります。

 

しかし、多用すると逆に曖昧な印象を与え、

新鮮味がなくなります。

 

<例文>
ここでしばらく待っていると、ずいぶん経ったころでしょうか。彼らがゆっくりとやって来ました。ちょうど暗くなってきたころだと思います。あまりにゆっくりだったので、私はめっきり不安になりました

 

ここまで乱発すると、怪しい文章になってしまいます。

数字を入れたり、情景を具体的に描写したりすることで、

シーンを描くことができます。

 

形容詞、副詞は多用せず、

効果的に使うことで力を発揮すると覚えておきたいものです。

 

<文章術関連のまとめ記事>

まとめ記事 《①抑えておきたい基本テクニック》

まとめ記事 《②覚えておきたい上級テクニック》

まとめ記事 《③バズらせるテクニック》

まとめ記事 《④言葉の使いかたテクニック》

まとめ記事 《⑤失敗しないメールテクニック》

 


 

尾藤克之(BITO Katsuyuki)

コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員

※11月に18冊目となる『バズらせて稼ぐ文章術 』(秀和システム)を上梓します。

 

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