認知症の三分類 前編『三大認知症ではありません』 | 中卒ひきこもりニートから始める介護士(9年目)

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高校中退後、ひきこもりを経験し20代後半で介護士になりました。
私の経験を誰かの役に立てたいという自己満足でブログをしております。
(介護福祉士・一児の父)

この記事を見て頂きありがとうございます。

皆さまに読んで頂くことがモチベーションです(^^)

 

大分久しぶりの更新になりました。

それでも日に何名かアクセスして下さるのは、とても嬉しく、ありがたいです!

 

今後も不定期ペースで更新していきますが、気が向いた時に見に来て頂けると幸いです。

 

 

今回は『認知症の三つの分類』についてです。

 

タイトル通り、認知症の原因で分けられる三大認知症(レビー小体型、アルツハイマー型、脳血管性)のことではありません。

 
分類のイメージ画像
 

その分類は葛藤型、回帰型、遊離型の三つです。

 

認知症の原因ではないのなら、何による分類なのでしょうか?

 

それは現れる症状による分類です。

 

症状は大きく二つに分けられ、見当識障害(時間、場所などがわからなくなる)などの中核症状や、徘徊(一人歩き)や暴力などの周辺症状(BPSD)があります。

 

ちなみに、中核症状は認知症による直接的な症状で、周辺症状は中核症状によって起こる症状のことです。

 

これ以上の周辺症状、中核症状の説明はかなり長くなるので今回は割愛します。

 

この三つの分類は、その人が今なっている状況を的確に表し、症状によって分けることで、どのようなケアをすれば良いかの目安となります。

 

施設の介護士だけでなく、在宅介護をしておられる方にも少しでも参考になれば嬉しいです。

 

では、一つずつご紹介して参ります。

 

❶葛藤型

タイプ:理想の自分と現実の自分のギャップに苦しみ、受け入れられず葛藤している。

症状:暴力、物とられ妄想、情緒不安定

対応方法:特別な役割を持ってもらったり、

特別な人間関係を築いたり、いわゆる『特別扱い』する。※本人からそう見えるようにする

備考:現実と過去を行き来している

 

➋回帰型

タイプ:今の自分を受け入れられず、昔の『良かった頃の自分』に回帰している。

症状:見当識障害、徘徊、帰宅願望

対応方法:本人に見えている世界を否定しない。

長期目標は今の自分を認められる環境を整えること。

備考:完全に過去に戻っている

 

❸遊離型

タイプ:今の自分を受け入れられない上に、帰りたい過去もなく、自分の殻に閉じこもっている

症状:無反応、自閉、独語

対応方法:言語以外の感覚に訴えかけ、

現実に戻るきっかけを作る。(レクリエーション実施など)

備考:現実でも過去でもないところに行っている

 

以上が三つの分類になります。

これらを参考にケアをすると、今まで解決できなかった問題が解決するかもしれません。

 

ひらめきのドット絵

 

また、認知症ケアで良く起こる勘違いとして、認知症による症状イコール『解決すべき問題』そう捉えている場合がありますが、問題は『症状が起こる環境』もしくは、『症状の裏にある不安や不満』です。

 

なので症状がなくなることが、その人の幸せ。ではなく、幸せになったら症状がなくなる。

そんな心待ちでケアをしていきたいものです。

 

もちろん常に認知症の方を分類できるわけではなく、混在型やどれにも当てはまらない型もあります。

 

型にはめて一律の対応をすることは、介護の基本である『個別ケア』という理念からも外れますので、あくまでも傾向を知る程度にお使い下さい。

 

次は実際に私が経験した三分類とその対応を書きたいのですが、記事が長くなりそうなので続きは後編に書きたいと思います。

 

後編に続きます。

 

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駄文失礼しました。
最後まで読んで頂きありがとうございます(^_^)