前回記事はこちら
1 本日のメニュー
本日のイエメシ・マリアージュは、ミートパイに、プロヴァンスの赤ワインを合わせてみます。
ミートパイも、クリスマスで出せるメニューですね。
今回の赤ワインは赤系果実の酸味とフルーティーさがあるので、ミートパイの具にはケチャップを使って、同じような酸味とフルーティーさで合わせてみようと思います。
2 では、作っていきましょう!
(1) 材料
・パイシート ・豚コマ ・ニンニク ・玉ねぎ
・ナツメグ ・カマルグの塩 ・黒コショウ
・ケチャップ ・ウスターソース ・卵黄
(カマルグの塩はおすすめです。うまみが豊富でまろやかな塩です。)
(2) 調理
① 豚コマをフードプロセッサーにかけてひき肉にする(我が家では、肉感を出すために、市販のひき肉ではなく、コマ肉を自分で挽きます。)
② ニンニク、玉ねぎをみじん切りにする。
③ フライパンに油を敷き、ひき肉を投入。ジャージャーという音からパチパチというたき火の音になるまで炒める(肉の臭みを抜くためです。)。
④ ナツメグ、カマルグの塩、黒コショウで肉に味を付けて、全体に味が回るように炒める。
⑤ ひき肉をバットに移す。
⑥ フライパンに油を敷き、ニンニクを投入。弱火で、ニンニクの香りを油に移す。
⑦ 玉ねぎを投入。しんなりするまで炒める。
⑧ バットに移しておいたひき肉を投入。
⑨ ケチャップとウスターソースを入れて、中火で全体をまとめる。塩コショウで味を調える。
⑩ オーブンを180℃15分で予熱する。
⑪ パイシート(2枚)をオーブンの天板の大きさに合うように広げる。
⑫ 炒めておいた具をパイシートに載せ、もう1枚のパイシートをかぶせる。
⑬ かぶせたパイシートに卵黄を塗り、予熱したオーブンで焼く。
3 どんなワインを合わせる?
フランスのプロヴァンス地方の赤ワインを合わせます。
プロヴァンス地方とは、マルセイユからニースに至る海岸沿いと、その内陸部で構成される地域です。コート・ダジュールの温暖な気候に恵まれており、2000年以上も前からワイン造りが行われています。
本日は、クロ・ド・ルルス(CLOS DE L'OURS)の赤、「Le Chemin 2018」です。
品種は、グルナッシュ、ムルヴェードル、シラーです。
ブドウは、樹齢40~60年のヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)から、すべて手摘みで丁寧に収穫され、天然酵母を用いた発酵の後、フレンチ・オーク樽で12か月間熟成されます。
色はガーネット。アロマはフランボワーズ、チェリーなどの赤系果実、フレッシュなハーブ、バラのアロマが感じられます。
味わいは、しっかりとした酸味、フルーティーさがあります。
気取らない、プロヴァンスらしい明るいワインです。
トマトケチャップで味付けをしたミートパイも堅苦しくなく、明るいこの赤ワインとよく合ってくれます。
ソムリエ協会の試験を受験される方は、アカデミー・デュ・ヴァンのワインショップ「 カーヴ・ド・ラ・マドレーヌ」でワインを探すのもお勧めです。
今日も、ごちそうさまでした。
インエキスパート試験にご興味がある方は、こちらもどうぞ。