統合失調症が発覚するまで。 Vol.7

統合失調症が発覚するまで
スポンサーリンク

前回の記事はこちら。

統合失調症が発覚するまで。 Vol.6
前回の記事はこちら。一生忘れる事のない夜に。前回の記事の続きになります。帰宅してみるとそこには実家に行ったはずの妻の姿が。とりあえず実家に離婚届けを持って行った件を聞いてみるも、かなり怒っている...

統合失調症を知った日

前回の記事の続きとなります。

この時点で時刻は9時過ぎくらいでしょうか。

そうだ、すっかり忘れていた。インフルエンザで寝込んでいる子供の調子は?

あまりにも衝撃な出来事だった為、自分達の事で一杯一杯になっており、子供が高熱で寝込んでいる事を忘れていました。すぐに子供の寝ている寝室へ。(寝室は二階)

幸いにもぐっすりと寝ていました。

するとその時玄関をバタンと閉じる音が。すぐに玄関の方に行ってみるもすでに妻の姿はなく、車のエンジン音が。

一人でどこかに出て行った。状況が状況だけにコンビニに買い物に行ったとは考えにくい。友達の所に行ったとも思えない。

まさか。。。と思い電話をしてみるも出ない。

一応妻の実家にも電話をし、そちらに行ったら連絡をして下さいと伝えた。

探しに行こうにも車で出て行かれた為足がない。子供は高熱で寝込んでいる。

もう帰って来るのを待つしかない。今思えばこの時に警察に行けばよかったのに。

この時待っている間に初めて妻の症状から何の病気なのかを調べて見ました。はっきりと症状が明確になったからです。

  • 幻聴
  • 幻覚
  • 過度な被害妄想

これらのワードで検索して見た所、出て来た病気が、

統合失調症

これだ。この病気に違いない。

しかし初めて聞いた病気で具体的にどの様な症状なのか分からない。次に統合失調症に付いて調べて見た所まず一番に目が付いたのが、

統合失調症患者の自殺率は5%以上

キッチンにある包丁を隠さなくては。とりあえず手の届かない棚の上に隠しておいた。

おそらく普通であれば出て行った妻の心配をする事でしょう。しかし私はこの時真逆の事を考えていた。

もう疲れた。きっとこの先も辛い事ばかりになるのだろう。いっその事このまま帰って来なければいいのに。

何で自分がこんな目に。

もはや憔悴しきっていた。寝ている娘を横目に涙が出てきた。


その時です。妻が帰って来ました。時間にして小一時間でしょうか。

どこに行ったかも言わず。こちらも聞かず。

とにかく今は関わらないでおこう。子供を守ろう。そう思い私は二階の寝室に行きました。

もちろん眠れるわけもなく、ひたすら統合失調症について調べていました。

今まで理由もわからず責められ、意味不明な事を言われていた事の原因が分かった。病気のせいだった。

すると急に一階から妻の叫び声が。

何を言っていたかは思い出せないが、その時の妻の姿ははっきりと覚えている。

目はギョロリと血走っており、手首から血を流しながしていた。

手首の血よりもその時の形相は一生忘れまい。

包丁を見つけた様で、手首を切っていたのだ。

そこからはあまり記憶がない。

覚えているのは二階の窓から飛び降りようとする妻を止める自分の姿。

必死で止めながらも警察に通報した。

自殺しようとする妻を止めながら5分程で警察が到着しました。妻はパトカーの中で話しをし、私は家で話しを。

強制入院させてほしいと伝えるも出来ないと言われ、とりあえず妻が落ち着くまで警察の方にいてもらいました。

もうその頃には自分の心境とは裏腹に外は明るくなっていました。


警察の方が帰ったのが午前6時頃でしょうか。

この時脳裏をよぎった事がある、

こうなってしまったのもお義父さんのせいだ。昨夜来た時に連れて帰ってくれればここまで大ごとにはならなかったんじゃないのか!

一睡もしてないし、こんな事があった後なのできっと自分の中で誰かのせいにしたかったのであろう。すぐにお義父さんに電話をしました。

妻が自殺しようとして警察の方に来てもらいました。詳しく話したいので今すぐ来て下さい!

もう返事を聞く前に電話を切った。10分程でお義父さんが到着。そこにはお義母さんの姿は無かった。

するとお義父さんに促され車の中へ。その時初めて聞く話しを耳にする。

今は落ち着いているが実は自分の妻も精神病なんだ。昔似た様な事があった。夫に殺される!と叫びながら通報された事もあった。昨日連れて帰るべきだった。申し訳ない。

こうなる事の予想ができたんじゃないんですか!本当に昨夜連れて帰って欲しかった。

お義母さんの事ももっと早く言って欲しかった。事前に知っていれば手を打つ事も出来たかもしれない。事がおきてから言われてもどうする事も出来ない。

そう伝えると、妻の様子を見る事もなく申し訳無さそうに帰って行った。

様子くらい見ろよと思ったが、余り関わりたくないのだろう。

信頼関係がこの日を境に無くなったのは言うまでもない。

お義父さんが帰った後、妻の所へ。かなり憔悴しきった様子でした。ここまで大事になってしまったのだ。本人も自分がおかしいと分かったのであろう。

すぐに病院に行く事をやっと承諾してくれた。

この日は日曜日でしたが、ネットで日曜日もやっている精神科の病院を探し、車で一時間程度の所に一軒だけ見つかりました。

すぐに自分の親に電話し、簡潔に今日の事を説明し病院に行くから子供を見ていて欲しいとお願いし、子供は親に見てもらう事に。

朝一で診察を受ける為に8時半頃に出発する事に。

その間色々考えました。

治るのか?薬で治療していくのか?薬の副作用は?すぐに良くなるのか?子供への影響は?遺伝するんじゃ?この先大丈夫なのだろうか。。。

もう不安で一杯であった。もう元の生活には戻れないのではと思っていた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました