Avocadoの投資・トレード日記

資金250万円からの投資・トレードの記録です。日々の成長を記録します。

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過去検証はすべきなのか

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FXの裁量トレードでは、よく「過去検証」の重要性が説かれます。

自分が取引している手法は本当に優位性があるのか、

検証するために行うものです。

 

しかし、この検証はとても地味なものです。

機械でのバックテストに任せてしまいたいくらいです。

 

この過去検証をすべきなのでしょうか。

 

 

裁量トレードでは、取引の判断基準は3パターン存在します。

 

1パターン目は、

「過去に優位性のあるチャートパターンに即して、

同じパターンが出た時にエントリーをする」

というものです。

例えば、三角たもち合い、レンジブレークのダマシなどは、この分類に入ります。

過去検証といえば、このパターンの検証のことを主に指します。

 

2パターン目は、

「ファンダメンタルなど、チャート以外の要素を材料判断とすること」です。

二国間の将来的な金利差を考え、エントリーをロングにするか、ショートにするか、

目線を考えるということです。

過去検証は非常に行いにくいですが、

歴史的に何があったか(例えばスイスフランショックなど)を

頭に入れておくということをトレーダーは行います。

 

3パターン目は、

「チャートはパターンではなくその都度読み解く」ということです。

過去のチャートパターンは、確かに今に似ているが、

今のチャートは過去と違うもの。

だから、チャートを読み解き、需給の変化やショートカバーを予期する必要がある

とする視点です。

このパターンは、「過去検証は必要ない」とする立場になりやすい傾向があります。

 

この3つのパターンは、実際の裁量トレードではミックスされます。

その程度は個々人のトレード方針に依拠します。

 

過去検証をすべきか否か。

この問いの本質は、

「自分の行っているトレードが本当にどれだけの優位性を持っているか把握してるか」

「特定のパターンでの取引の執行を迷わず行えるか」

という点にあります。

これらを把握をすることで、トレーダーは自分の優位性を信じて、

確固としたメンタルで取引を行うことができます。

 

3パターン目のトレード方針を持ち、「過去検証は必要ない」としていても、

パフォーマンスがすぐれず、場当たり的なトレードを繰り返している場合、

自分の行っている3パターン目のトレード方針は優位性がないということになります。

取引を積み上げるという、長期的な視点が欠けがちになり、

自分が心血を注いだ裁量判断と、都度のトレード結果に一喜一憂することになります。

 

一方で、3つのパターンをミックスし、

パフォーマンスを出しているトレーダーもいるでしょう。

すべては過去検証できなくても、

ある程度優位性のあるチャートパターンを「ツール」として使うことで、

パフォーマンスに優れないトレーダーよりも、

確率的にもメンタル的にも有利に物事を運んでいるかもしれません。

 

過去検証の地味さ、つらさは、機械によるバックテストとの比較からも生まれます。

「おそらく、いまやっている過去検証は、AIでやらせれば一発だろう。

機械にやらせればすぐなことを、何日もかけて検証することに何の意味がある」

という旨の思いが、過去検証中生まれるかもしれません。

 

これは「チャートを読み解くことが重要だ」という、

3パターン目の戦略を非常に魅力的にさせます。

「機械に読み解けないチャートを読み解くことこそ優位性がある」。

そう思って、取引をすることは、結局のところ、

都度中身の全く変わる袋から、

取り出す玉の色をでたらめに当てることにつながります。

 

優位性とは信念ではなく、実際に「理論的・統計的に」自分に有利になる要素であり、

理論的あるいは統計的に示せなければ、優位性は定義できないのです。

 

FXのように短期売買を繰り返す場合、

取引を繰り返して利益は「積み上げていく」ことになります。

つまり、多くの取引を試行して「統計的優位性」から利益を生み出していきます。

 

オプションの買い取引や株の調整相場の買いのように、

1年に数回取引をすることで、大きな利益を狙っていく場合、

統計的優位性は強く示すことはできません。

その代わり、投資家心理を利用した優位性、ファンダメンタル、

トレンドフォロー・モメンタムの優位性など、

過去の事象からある程度言語化できる優位性が、そこには存在します。

 

過去検証をすべきかどうか。

これは「できるなら、やっておこう」というのが、この記事での回答です。

過去と同じチャートパターンの優位性を検証することは、

チャートリーディングから優位性を抽出することができ、

あいまいさが多分に含まれる裁量取引を一段上に引き上げる可能性があるのです。