2021年11月20日土曜日

悲涙

存在していることが当たり前だった。そこには嘘のつきようもない。例えるならば背骨。ある日、突然失ったらどうすればいい。どうすることもできなさいさ。軟体動物になった私は、ただ食べやすい魚として食卓に並ぶことしかできないだろうよ。

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逃げる

  息を呑む会場を目の前にしたならば、消え去ることも容易であろう。ピーマンの空洞にいる私をどうか種明かししないでもらいたい。