煮えたぎる溶岩に一雫の涙を垂らす。涙は跡形もなく消え去り、何事も無かったかのように燃え盛る。ならばこの右腕を沈めてくれようか。融解する右腕を見送れば歪んだ景色を元に戻すことができるのではないか。いや、そんなことはない。そんなことはないんだ。
息を呑む会場を目の前にしたならば、消え去ることも容易であろう。ピーマンの空洞にいる私をどうか種明かししないでもらいたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿