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呼び出されたもの(触手)

 オカルト研究部は、今日も邪神の召喚を試みていた。勝手に夜中に教室に忍び込み、床に魔方陣を描き、蝋燭をそこら中に灯している。今日呼ぼうとしている邪神はサトホ曰く、3を好むのだという。乱雑に置かれている蝋燭は3の倍数だと言うし、床の魔方陣も三角形を組み合わせて描かれている。召喚のメンバーも3人というこだわりっぷりだ。

 どうしても邪神を召喚したいサトホ、サトホのことが好きでオカルト研究部に所属するツグミ、ツグミに無理矢理連れてこられたサナ……。

「さあ、準備が整ったわ!」

 サトホがついに魔方陣を描き終えたらしい。ずっとニヤニヤしていて本当に不気味だ。なぜここまでして邪神を呼び出したいのか。変人かつ危険人物で有名なサトホとは、できれば関わりたく無かった。まともだと思っていた友人のツグミが、サトホに惚れるとは夢にも思わなかった。

「二人とも呼び出すわよ!」

 サナはサトホに命じられるがまま、魔方陣の端に立った。サトホがぶつぶつと、人の言葉かどうかも怪しいものを囁いている。その姿を見てうっとりとしているツグミにうんざりしながら、サナは「早く終われ」と頭の中で呟いた。

 呪文を唱え終わったらしく、サトホが「さあ、いらっしゃるわよ!」と叫んだ。

「……」

「……」

「…………」

 何も起きない。

 泣きそうなサトホに、ツグミが「サトホ、もう一回唱えてみたらどう?」と声をかける。サトホは「そうだよね」と弱々しく返す。サトホが大きく深呼吸を数回してから、もう一度呪文を唱えようとしたとき、異変が起こった。何かが視界の隅を横切ったかと思うと、魔方陣のそばに立っていたツグミの姿が一瞬で消えた。それとほぼ同時に、背後で何か大きなものが壁にぶつかったような音がした。振り返ると、〝何か〟に壁に打ち付けられたらしいツグミが倒れていた。それを見たサトホはガタガタと震えながら、教室からとびだして行ってしまった。

「ちょっと、サトホ! どこ行くの――」

 声を出したのがまずかったのか、サナは何かに体を締め上げられた。

「ぐ……っ」

 体が強く圧迫される。息が苦しい。たっぷりと粘液をまとったサナの腰くらいの太さがある触手が、体に巻き付いている。触手を体から引き剥がそうともがくが、もがけばもがくほど、触手は強く締め付けてくる。触手は魔方陣から生えているようだった。

「は……た、たすけ……」

 体の力が抜けていく。サナは抵抗することを辞めた。すると、触手の力が緩められた。触手は体に巻き付いたままではあるが、苦しくは無い。それどころか、サナの体を支えてくれている。触手がわずかに動くだけで、ぐちゅぐちゅという音がする。

 ――気持ち悪い。

 気持ち悪いが、抵抗すれば先ほどのように強く締め上げられてしまうだろう。サナは声も上げずに、触手が体に触れ続けている不快感に耐えていた。

 ぬちゅ、ぐちゅ……ぬちゅ……。

 粘液が立てる水音だけが、夜の教室に響く。あとどれくらいこうしていれば良いのか。そう考えた瞬間、魔方陣が光り始めた。とても嫌な予感がする。

 嫌な予感は見事に的中した。魔方陣からさらに数本の触手が出てきたのだ。体に巻き付いている触手よりは細く、手首ほどの太さしか無いが、こちらに向かって伸びてきている。新たな触手が、サナを取り囲む。触手の一本が、サナの顔の前に来た。触手はさらに近づき、サナの唇に触れたかと思うと、ぐいぐいと口内に押し入ろうとしてくる。サナは口を開くまいと唇を強く噛む。

「うっ!?」

 サナの体に巻き付いている触手が、一瞬強く締め付けたせいで、思わず口を開いてしまった。触手の強い締め付けからは解放されたものの、代わりに細い触手が口内に侵入してきた。

「んーー、う゛、ふぁ……ぐぶ……」

 触手は容赦なく喉の奥へと進んでいく。触手が纏う粘液は、気分が悪くなるほど甘ったるい。

 ずちゅ、ぬ……ぐちゅ、くにょ……。

 いつの間にか、そこら中で触手が蠢いている。口の端から流れ出ているのが自分の唾液なのか、触手の粘液なのか分からない。頭がぼんやりとしてきた。触手の先から何か出ていて、それを飲んでしまったのかもしれない。少なくとも粘液はかなり飲んでしまっている。体が熱っぽく、下腹部が疼く。

 また数本の触手が近づいてくる。ヌメヌメとした触手が、サナの体を撫でるように触れてくる。

「ふぐぅ……んん、んーー!」

 体がおかしい。触れられただけで、耐えがたい快感が襲う。無意識のうちに、口内に無理矢理ねじ込まれたはずの触手を口でしごいていた。

「ふぅ……う゛う……」

 呼吸がだんだん荒くなる。触手がサナの足の間に入り込んだ。すでに愛液でぐっしょりと濡れている下着越しに、触手が秘所を撫で回す。

「ぐふっ、んぶっ……んん゛ッ!」

 触手が器用にサナの下着をずらす。むき出しになった玉門に触手が入っていく。

 ぐちゅ、じゅびゅ、ぐぶ……っ。

「~~~~ッ!!」

 触手が膣奥に到達するのと同時に、サナは盛大に潮を吹いた。身体ががくがくと震える。いつの間にか側に来ていた別の触手が菊門に挿入された。

「ふっ……ふーーっ、ふーーっ……んぐっ、ぐぁっ、ぶっ」

 それぞれの触手が抽挿を始めた。周囲に飛び散る粘液が、その激しさを物語る。

「ぐ、う゛っ……んーーーッ! がっ、ぐぁ……んう゛……」

 すでに何度も絶頂に達しているが、そんなこと触手はお構いなしだ。動きを止める様子は無い。三つの穴を同時に犯され、体中を粘液で穢される。

 口を犯していた触手が一瞬ぶるっと震えたかと思うと、先端からより重たい粘液を吐き出した。

「?! ぶぐっ!」

 触手は口に突っ込まれたままだ。粘液を吐き出すこともままならず、サナはすべて飲み込むしか無かった。触手は感覚が共有されているらしく、口の触手を皮切りに、周囲の触手が粘液を吐き出し始めた。狙っているのか、すべての触手がサナに吐きかける。サナの後孔や肉壺に挿入されている触手も例外では無い。体内にたくさんの粘液が吐き出されているのを感じる。

 髪も顔も粘液でぐちょぐちょになりながら、サナは触手を咥えたまま、恍惚とした表情を浮かべていた。