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【Mr.Children】「永遠」について歌うフレーズたち

Mr.Children
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2022年にデビュー30周年を迎えたMr.Children。

そのアニバーサリーツアー「世紀末へのエントランス」は、コロナ禍でライブができなかった2年間を経てのものだったこともあり、最高の最強のライブであったと感じています。

そのライブの曲を聴いていて、「永遠」について語られている歌について感じたことがありました。

今回はそれについて語りたいと思います。

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「永遠は無い」と知っているからこそ描ける歌

あらゆることが、ずっとずっと同じように続くことはない。

私たちの命も、その真理から外れることはない。

全ては移ろってゆく。

それを知ったとき、

あなたは、どんなふうに感じるでしょうか?

むなしさ?不安?

それとも希望?

これから紹介するMr.Childrenの楽曲たちは、「永遠がない」と知っているからこそ、伝えられるメッセージが存在しています。そのように筆者が感じている曲たちです。

私達の生きる世界では、今現在分かっている限りでは「永遠」というものは無い、と思っています。

すべてが常に変化し、終わる。そしてまた、新しく始まる。

この繰り返し。

Mr.Childrenの歌の中では、

変化や終わりに悲観するのではなく、

だからこそ今を大切にする

今この瞬間に、目の前の人を全力で愛する

できる限り、今の幸せが続くよう祈る、願う

終わりや変化は、また次に踏み出すためのもの

等々…

そんなメッセージが込められているように感じます。

あくまでも筆者の主観ですが、そんな楽曲達に触れてみたいと思います。

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「エソラ」

2008年発売、アルバム「SUPERMARKET FANTASY」より

「エソラ」

ライブでよく歌われる曲。

曲が始まる前奏とともに、皆がジャンプするような元気の出る曲です。

この曲のフレーズから

やがて音楽は鳴り止むと分かってて それでも僕らは 今日を躍り続けてる

忘れないために 記憶から消すために

oh rock me baby tonight また新しいステップを踏むんだ

メロディーラインが描いた希望のフレーム 輝きを撒き散らしては僕らに夢を見せる

巡り会う度に さよなら告げる度に

oh rock me baby tonight さあ 踊ろうよ もっとボリュームをあげるんだ

作詞作曲:KAZUTOSHI SAKURAI 「エソラ」

曲の考察

どんな楽しい曲も終わる。

今、こうやって楽しく踊ってる時間もいつか終わると分かってる。

だからこそ、次の出会いのため、次のステップを踏むために、今を全力で楽しむんだ!

そんなメッセージを受け取りました。

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Documentary Film

2021年発売アルバム「SOUNDTRUCKS」より「Documentary Film」

以前の記事でも紹介したことがあるこの曲。

作詞をする桜井さんが、インタビューで語っていたことが印象に強く残っています。

彼らも50歳を越えて、終わる命について考えるようになった。

いずれ必ず終わる命と向き合ったアルバムになったそうですが、このDocumentary filmでも、それを思わせる歌詞が散りばめられています。

枯れた 花びらが テーブルを汚して あらゆるものに 「終わり」があることを リアルに切り取ってしまうけれど

そこに紛れもない 命が宿ってるから

君と見ていた 美しい命が

作詞作曲:桜井和寿「Documentaryfilm」

あらゆるものの命は、永遠に生き続けることはない。

でも、私達は知ってるんです。

今、目の前のもの、人に、命が宿っていることを。

それはとても、とても美しく、愛おしいものだって気付けたことって、その命に終わりがあるからですよね。

Worlds end

こちらも当ブログでは頻出の曲です(^_^;)

きっと筆者自身がこの曲好きなんでしょうね。

2005年発売アルバム「I ♥️ U」からの1曲。「Worlds end」

捨てるのに胸が痛んで 取っておいたケーキを 結局 腐らせて 捨てる

分かってる 期限つきなんだろう 大抵は何でも 永遠が聞いて呆れる

僕らはきっと試されてる どれぐらいの強さで 明日を信じていけるのかを

たぶん…そうだろう

作詞作曲:桜井和寿 「Worlds end」

歌詞の考察

「永遠」に意識があるなら、「永遠さん」が呆れるくらいに、どんなことも期限付き。

大切で大切で、失いたくないものも、時が来れば消えてしまう。

それでも絶望せずに、「明日はきっと明るい」と信じられる強さを、神なのか宇宙なのか、それとも自分自身からなのか試されているのだろう…

そんなメッセージを受け取りました。

口笛

いわずと知れたヒット曲。

ミスチルファンの中でも人気が高い2000年発売シングル曲「口笛」から

口笛を遠く 永遠(とわ)に祈るように遠く 響かせるよ

言葉より確かなものに ほら 届きそうな気がしてんだ

さぁ 手を繋いで 僕らの現在が 途切れないように

その香り その身体で 僕は生き返る

夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま

そしてどんな場面でも二人なら笑えますように

作詞作曲:KAZUTOSHI SAKURAI「口笛」

歌詞の考察

口笛を、永遠に祈るように響かせるのは

僕らの現在が途切れないように。

永遠が無いことを知ってもなお、永遠に続けば良いなぁと願う今の気持ちを大事にしたい。

そんなフレーズだと感じました。

Forever

ここに来て、タイトルがもろに「永遠」です。

「Forever」は、英語で永遠という意味。

恋だって、いつか終わり、また次の恋を始めたりします。

「Forever」は2010年発売のアルバム「sense」の収録曲。

Mr.Childrenのドキュメンタリーを含むライブDVD「Split The Difference」の主題歌にもなっています。

これは、自分のもとから去ってしまった相手への想いを綴ったような楽曲。

どうすれば どうすれば 君のいない景色を当たり前と思えるんだろう

Forever

そんな甘いフレーズを まだ信じていたいんだよ

そう言えば 今思えば

僕らの周りにいくつもの愛があったよ

Forever

作詞作曲:KAZUTOSHI SAKURAI「Forever」

歌詞の考察

愛し合ってそばに居るときは、その景色が当たり前で、ずっと続くと思っていた。

でもそんなことはなくて、やっぱり物事や人の心は変わっていってしまう。

それでも、2人で居た時に確実に存在していたたくさんの愛を、本人の心の中では永遠にあると信じていたいという想いなのかもしれません。

永遠

お次は日本語でダイレクトに「永遠」

そして、2022年にリリースされた「永遠」は、映画「桜のような僕の恋人」の主題歌として描かれた曲です。

人の何倍も早く歳を取ってしまう病におかされた少女と、カメラマンの青年との恋を描いた物語。

この歌は、映画のストーリーをくっきりと描いたものになっており、作詞作曲をされた桜井さんもインタビューでそのようなことを述べていました。

時は行き過ぎる そこに何らかの意味を人は見出だそうとするけど

冗談が過ぎる 神様であっても 死ぬまで許さない

作詞作曲:桜井和寿 「永遠」

歌詞の考察

ここでも、時間は誰にとっても過ぎていくものだというのは、ちゃんと分かっている。

けれど、愛する彼女の命を早く奪っていく、その得体の知れないもの、それは神様の決め事だったとしても、歌の主人公は死ぬまで許すことはできない。

そのくらい彼女を愛し、先に逝ってしまう儚さ、切なさを想ったのでしょう。

それでも、最後のフレーズで「僕の中の 永遠」と締めているので、やっぱり心の中で、愛する人の存在を永遠にすることはできると信じているのだと思います。

Drawing

2001年発売シングルCD「youthful days」カップリング曲(収録曲)

幸福の王子主題歌「Drawing」

この歌の比喩、情景描写も秀逸だなと思うんです。

愛する人への想いを、「真空パック」しておきたいと思う発想とか…すごいです。

絵に描いたとしても 時と共に 何かが色褪せてしまうでしょう

永遠はいつでも 形のない 儚い幻影(かげ)

君と共に 僕の元に

そしていつも 僕のノートに

作詞作曲:KAZUTOSHI SAKURAI「Drawing」

歌詞の考察

桜井さんが、この曲を描いたのは、とある美しい風景を見て、「この景色を絵に描いて残せたらなぁ」と思ったところからだというエピソードがあります。

ライブで話していたことなので、うろ覚えですが…

絵に描いても、時間がたてば、それを描いたときの気持ちや、絵を眺めてる気持ちも移り変わっています。

「永遠」は、どんなときだって、すぐに消えてしまう儚いものなのです。

だから、君といる時間のその瞬間、瞬間をずっと僕のノートに描き続けていたい。

そんな想いを感じます。

私の愛する我が子も、あの瞬間、この瞬間、どの写真を撮っても、まだもっと横向きの角度とか、さっきとは違う動きも納めておこうとか、

いつも僕のノートのように

そばに納めておきたい。

光の射す方へ

これも人気曲の一つ。1999年発売シングルCD「光の射す方へ」

この曲の最後のほうの歌詞。

限りある またとない 永遠を渡って

最短距離で駆け抜けるよ

作詞作曲:KAZUTOSHI SAKURAI「光の射す方へ」

歌詞の考察

この歌詞、よくよく見てみると、よく分からない気がしませんか?

「限りある」「またとない(→二度とない)」という言葉と、「永遠」という言葉は、まるで反対の言葉のようです。

でも、その反対の言葉たちが足し算されています。

永遠は、限りなく、何度となく繰り返されるもののはず。

しかしこの歌で描かれている、向かっていく先の「永遠」とは、限りがあって、二度とないもの。

「永遠」ってもしかしたら、どこかに存在するのかもしれなくて、それに気づける人は、ごくわずかで、気づくチャンスも一度きりぐらいの、そんな超難解なことだという表現なのかなと分析しています。

でも、気づかなくても、もしかしたら、私たち人間は、何か得体の知れない永遠の上を渡っていってる一つの点としての存在なのかもしれませんね。

この記事がおもしろい!とか役に立った!と感じてもらえたら幸いです☺️

ではまた!

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