2022年1月インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の状況、先進国と日本の比較

2022/01/27

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今年もインフルエンザは流行しないのか?

 コロナウイルスが蔓延しているとインフルエンザが大人しくなると耳にしたことがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

著作権法第32条により「国・地方公共団体等が一般に周知させることを目的とし発行した広報資料等」として国立感染症研究所・厚生労働省健康局結核感染症課・感染症週報  第24巻  第1号 2022年1月21日発行より引用させて頂いております。(以下同様)

統計で見ると、2022年1週目の数値は流行が深刻化しなかった昨年と同様の水準でスタートしています。昨年の11月、12月も同様で増加傾向が見られておりません。

この状況が続くならば、今年の春までにかけての流行も発生しない可能性が予想されます。あくまで私見ですが。

他、感染症の状況も併せてご紹介

国立感染症研究所・厚生労働省健康局結核感染症課・感染症週報  第24巻  第1号 2022年1月21日発行より引用させて頂いております。

2022年第1週は手足口病とヘルパンギーナが若干平均値よりも多い物の、他の感染症はほぼ減少傾向という結果でした。

新型コロナの状況を見る前に・・・

厚生労働省の第69回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年1月26日)より、現在の知見について引用したい。それによって、個人がオミクロン株に対する認識を深めることも無駄ではないと思う。

【感染性・伝播性】オミクロン株はデルタ株に比べ、世代時間が約2日(デルタ株は約5日)に短縮、倍加時間と潜伏期間も短縮し、感染後の再感染リスクや二次感染リスクが高く、感染拡大の速度も非常に速いことが確認されている。

【感染の場・感染経路】国内では、多くの感染がこれまでと同様の機会(換気が不十分な屋内や飲食の機会等)で起きており、感染経路もこれまでと同様に飛沫やエアロゾルの吸入、接触感染等を介していると考えられている。

【重症度】オミクロン株による感染はデルタ株に比べて相対的に入院のリスク、重症化のリスクが低い可能性が示唆されているが、オミクロン株感染による入院例が既に増加している地域もある。

【ウイルスの排出期間】オミクロン株感染症例におけるウイルスの排出については、ワクチン接種の有無にかかわらず時間の経過とともに減少し、従来株と同様に発症又は診断日から10日目以降において排出する可能性は低いことが示された。

【ワクチン効果】初回免疫によるオミクロン株感染に対する発症予防効果は著しく低下するが、重症化予防効果は一定程度保たれている。また、ブースター接種によるオミクロン株感染の感染予防効果や入院予防効果が改善することも報告されている。

簡単にいうと、感染後の増殖時間が短時間で発生し、感染経験のある方でも感染リスクが高い。

換気が悪い場所や飲食で相手から口の飛沫が浮遊しているウイルスを呼吸で取り込んだり、ウイルスが付着した場所を触って自身の口鼻などに触れてしまった場合に感染するのは、デルタ株同様である。

入院と重症化が少ない可能性を示唆されているが、それも地域差があるので確証が無い。

ワクチン効果としては1回目の接種のみでは効果が薄いが、それでも重症化の予防には一定の効果がある。これは主観だが、それがなければ恐らく、今回の波は重傷者や死者を多数出していたと考えられる。

ブースター接種はオミクロン株への感染予防、入院予防効果の改善が期待できる報告がある。

他の人へ感染させてしまうであろうウイルスの排出期間は、発症か診断日から10日。

全国の確保病床使用率などを記した表もあるので、関心のある方はご覧いただき、ご自身やご家族、知人の住まう地域の状況を確認しても良いかもしれない。新型コロナウイルス感染症患者の療養状況、病床数等に関する調査結果(1月19日0時時点)

しかし、昨日、今日の情報を知りたい方は都道府県のホームページで確保病床使用率が公表されていると思うので、そちらを調べてもらった方が早いかもしれない。

先進国との比較

https://ourworldindata.org/ 様より引用

 10万人あたりの感染者数(7日平均)を感染拡大当初から追ったグラフであるが、フランスの感染拡大は史上最大レベルのもので、次ぐイタリアも第5波などは気にならないほどの上昇角度である。アメリカも、イギリス、ドイツも第5波は超えた曲線である。

ここで気になる曲線が見られるので、2021年11月からの増加を同じ条件のグラフで見てみたい。

気になるのはイギリスとカナダの極端な減少である。

オミクロン株はこちらのサイトでもご紹介した通り、11月頃から既に存在していた。

西欧はクリスマス休暇頃からの増加、そして日本は年末年始の頃からの増加と読むことができるが、イギリスとカナダの下降角度は驚くべきものである。

そして、同じ先進国の先進国の感染抑制ぶりも見事としか言いようがない。

死者数の比較

上記のグラフではカナダの感染者抑制は優れたものであったが、死者数はやはり圧倒的に日本が少ない。イギリスも感染者数の抑え込みには成功しているが、死者数の減退へは向かっていない。極端に感染者が出ているフランスは、その割に死者数は低く抑えている印象のグラフ角度である。

問題はアメリカとイタリアである。特にイタリアは11月1日から比べると、6倍程度に増えてしまっている。

オミクロン株の置き換わり状況

報道なのでは、「オミクロン株の割合が増えているのは間違いないようです」といったニュアンスで解説しているが、世界へ提出している統計を見れば、世界一のオミクロン株国家である。

フランスの感染拡大にオミクロン株が影響しているのは間違いないだろうが、このグラフで見れば他の要因が考えられるかもしれない。

それが、政治的判断や公衆衛生面での要因とか。

ドイツは未だにオミクロンが6割程度という先進国の中では珍しい国である。

ブースター接種で観る評価

100人あたりのブースター接種人数のグラフである。

フランスは一体どうしてしまったのか。日本の約20倍以上の人々がブースター接種を受けている状況にも関わらず感染拡大を防ぐことができなかったということだろう。

日本国内の感染状況などについては、報道等で情報が入手しやすいため割愛する。

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