父が「逆境」を耐え、乗り越えられたのは、「愛」に支えられたからだ。

サイドストーリー
♥ランキングクリックにご協力ください。次の2つです。^^♥
ノンフィクションランキング
にほんブログ村 小説ブログ ノンフィクション(小説)へ

さて、父のストーリーは、今回で終わりとなります。



父は、手術前日に別の大学病院で診てもらったところ、

手の切断の手術をせずに済み、

その後、
「片手がなくても私が働いて食べさせてあげるわ。」

と言った女性と結婚し、

貧乏長屋で、幸せに暮らしながら、

私と、私の妹をもうけ、4人家族となりました。

(因みに、この貧乏長屋から、ボクシングの世界チャンピオンが生まれてます。

正に、『あしたのジョー』のリアル版でした。)

左手の病気のために、
手に力が入らなくなった父は、
大工をあきらめ、
建築設計の勉強をし、建築設計士となりました。

そして、実務を学んでいた建築事務所から
独立し、自分の建築事務所を設立しました。

その事務所は、どんどんと発展していきましたが、
建築事務所である会社の経営者としてだけでなく、
父は、それまでのたくさんの思いをしてきた人間として、
出逢ったどんな人にでも、
分け隔てなく、優しく接し、
時には、その人の仕事の悩みや人生相談にも乗るようになりました。

父は、50代に入り、いよいよ人の上に立つようになったのです。
建築業界のある協会の理事となり、全国の業界人とつながり、
たくさんの人の相談に乗り、支えとなりました。

そして、その全国の会長として、選挙で、選ばれました。
ただし、選挙と言っても、父を全員が推したので、
実質、推薦で選ばれたのです。

60代には、業界に大きく貢献し、人のために尽力したことが認められ、
褒章を天皇から授与されました。

やはり、父の自慢に聞こえますよね(笑)

 

父は、どれほど人に寛容で、全力で人のために尽くせるか、
それを見事に体現してくれました。

その姿を間近で見ていた、息子である私は、とても幸運でした。

ある日、そんな父が、お客さんの家を訪れ、玄関先で、インターホンを鳴らし、お客さんが、自宅の中から出てくるのを

まっすぐに立って待っている姿を見守ったことがあります。

「会う約束したのだから、それに今日会ってお話しないと、関係する他のお客さんに迷惑がかかる」と、
じっと玄関先で、立って待っているのです。

1時間以上は待ったでしょうか、、、

悲しそうな顔した父が、
父を乗せて来た車の中で待っていた私に、

「仕方ない。何か事情があったのだろう。
また、夜に来よう。」と言って、
一切相手のお客さんを責めたり、愚痴を言わないのです。

そんな80歳を過ぎた父の高い人間性に、
本当に頭が下がる思いでした。

そして、散々父に迷惑や苦労をかけた私は、
他界した父の教えを守り、
これからは、私の家の代表として

人のために、生きていこうと思っています。

父のストーリーは、「逆境」を乗り越えられた人間は

どれほど、人として成長できるかを物語ってくれると思い

自分の父親のことですが、

できるだけ客観的に書いたつもりです。

でも、そんな自慢話は要らないと思われた方には

申し訳ございませんでした、と謝ります。

ただ、このことは

最後にお伝えさせてください。

父が「逆境」に遭っても

それを乗り越えてこられたのは

「愛」によって支えられていたからです。

親の愛、妻の愛、兄弟の愛、家族の愛、友の愛、仲間の愛、、、

そして、それは大きく言えば

人間愛だと思います。

人は「愛」によって

生きることが出来るのだと

父の生きる姿を学びしました。

 

 

<特別な情報>

私のブログに関心持たれた方へ。
ここではお話できない
特別な情報を差し上げたいと思います。

遠慮なく公式LINEを追加してください。
追加されましたら

特別情報

と入力してください^^

友だち追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました