【中国語】使、叫、让、令、请のややこしい使い分け!

使役表現:「~させる」「~してもらう」【ビジネス必須】

英語でもありましたね、

HaveやMade、Letなどの使い分け、今回はその中国語版です!

きちんとそれぞれに適切に使わないと相手にキツいと感じさせたり、

デリケートな内容表現でもあるので注意が必要です。

 

そもそもの基本形は実は英語と同じ!

主語(S) + 使役動詞 + 目的語(O) + 動詞(V)

で「SがOにVさせる(してもらう)」という形になります。

 

「叫」「让(讓)」「使」「令」「请(請)」の使用方法を、それぞれの違いから理解!

まずは

「叫(jiao ↓)」

書言葉でも話し言葉でもOK

「叫(jiao↓)」は直訳すると中国語では「呼ぶ」という意味ですが、使役動詞としても機能します。

結構強制力があるニュアンスで相手がしたくないこともやらせる場合があります。(命令的)

本人が能動的(自発的)なことだけでなく、意図しない受動的な場合もあります。

例1:这几天的天气一直多云,人郁闷=このところの天気はずっと曇り、うっとうしいよ

【人にうっとうしくさせる→うっとうしくなる】(自分を含む受動的表現)

例2:昨天老板我打扫办公司了=昨日私は社長にオフィスの掃除をさせられた / 昨日社長が私にオフィスの掃除をさせた

このように2通りの訳し方をしても「~させられた」感が強い、ニュアンスになります。

「~(呼んで)するように言う(言いつける)」というニュアンスが本来の「呼ぶ」というところからもイメージが湧きやすいかもですね。(実際呼ぶわけでないですが)

「~させる」「~させられる」という直訳が基本です。

 

「让(讓)(rang ↓)」

書言葉でも話し言葉でもOK

繁体字では「讓」と書くように、謙譲的用法にも使えるのが特徴でかなり日常でも使います。

実際は文法的には「叫」と置き換えられますが、(文脈により)少し柔らかいニュアンスの時もあります。

例1:我他去拿钥匙了=私はさっき彼に鍵を取りに行かせたよ
上記だと叫と同様の「~させる」という意味ですが、
他にも「~させてあげる」といった譲歩的なニュアンスとしても使えます。
先に記載の通り謙譲的用法にも使えるので、
「让(讓)+我」というように、させて頂く」「させて下さいという使用方法があり、こちらはかなり頻繁に使われます。
例2:我确认正确的数量=正確な数量を確認させて下さい

それ故、ビジネスでは「请(請)」を付けて、请让我~と丁寧に表現することが一般的です。英語でいうPlease=请になりますので、

この後の使役動詞としての「请」と混合しないようにしましょう。

また遅刻魔の人はほぼ毎日使うであろう、よく使う慣用句として

例3:对不起,您久等了=すみません、お待たせ致しました
という語もビジネスでよく聞きますので覚えておきましょう。(「久」=(副詞)長く「等」=(動詞)待つ ですね)
一番多岐に使用できると思いますし、実際1番、日常的に使います

「使(shi v)」

こちらはまず让と叫に比べ、
書言葉(文語的)表現という差があります。(その為日常会話ではあまり聞かず、字幕や文章で見かけます)
また「請求/命令」(~をやらせる、させる)というニュアンスでは使わず、「結果的に~させた(られた)」という結果論としての表現が多いです。
例1:今年公司的业绩使大家很高兴=今年の会社の業績は皆を喜ばせた
例2:上司说的谣言使我失去了信任=上司が言うデマで、私は信頼を失いました

「令(ling ↑)」

「使」と同じく書言葉になります。
使と同様、意図的に人に行動の命令・請求をするのではなく、
何らかの原因で感情を変化させる時に使います。感情や気持ちを表す言葉が後ろにきて、四字熟語(成語)になることが多いです。
例1:人兴奋=人を興奮させる、興奮させられる
例2:这突然变化是我妈寂寞=この突然の変化は母を寂しくさせた

「请(請)(qing v)」

書言葉でも話し言葉でもOK
こちらは分かりやすく「請う」という意味の通り、「~させる」という【請求・命令】のニュアンスではなく、
「~してもらう」「~して頂く」という【依頼・お願い】のニュアンスになります。
例1:你他帮你学习英文吧=あなたは彼に勉強の復習を手伝ってもらいなさい
例2:今天我女朋友做晚饭=今日は彼女に夜ご飯を作ってもらう
丁寧な使役用法なので、初対面の人に「申し訳ないですが、~・・をご確認頂けますか?」という依頼したい時に
「不好意思,请您确认~・・?」とよく電話口などでも使用します。
使役動詞と言えば、合わせて受け身側として
「~される」という受動文(語)「被(bei ↓)」
も合わせて少々学習しておきましょう
例1:我钱包那个人抢走了=私の財布はあの人にひったくられた
使役動詞と同じように目的語の前に置き、
主語(S) +被 + 目的語(O) + 動詞(V)

ここで使役と違うのは、「目的語(O)によってVされた」という訳し方になる点です。

日本語の被(こうむ)るというように、基本被害に遭うというような、意図しない、かなり強制的な受動状態です。

応用として被+人+叫+Vで「人に~Vさせられる」という意味になりますね。

最新情報をチェックしよう!