発掘から67年、正体不明の化石は9千万年前の魚だった。
発見の突破口は1枚の紙片
各地の博物館に埋もれる大量の標本、まだ見ぬ「宝物」も
このような記事が目に付きました。
金生遺跡・大配石での太陽暦観測施設も、41年前に発掘されて、公開されていたものの、大配石の意味は解明されずに放置されていた。
甲斐駒ヶ岳に冬至の日没があることのみが注目されて来て、大配石は周囲が生け垣や大木で囲われ、日の出は見えないようにされて、遺跡の狭い範囲に限定されていたが、立地の観察から日の出との関係が分かり、大配石の謎が解けてきた。
観測点と甲斐駒ヶ岳ピーク遠望
ここでは一片の記録では無く、現地にそのままの形で保存されてきたことが大事な点だった。
発掘とその後の保存が正確に行われていたことで、古代世界の中でも、縄文時代の文化レベルの飛び抜けて高度なことを知ることが出来た。
甲斐駒ヶ岳の峰への日没については、立地が冬至の日没の見える位置にあることのみが注目されてきて、配石との関係は観察されることは無かったようだ。縄文人の意識がどうどのように示されているのかに関しては、阿久遺跡などを念頭にして、八ヶ岳との関係が言及されていたのみだったようだ。
図はお借りしました
引用ーーーーーーーーーーーーーー
一般社団法人共同通信社 2022/08/16 07:00
東京大総合研究博物館で見つかり、世界2例目のナカガワニシンと確認された化石=城西大水田記念博物館大石化石ギャラリーの宮田真也学芸員提供c 一般社団法人共同通信社 東京大総合研究博物館で見つかり、世界2例目のナカガワニシンと確認された化石=城西大水田記念博物館大石化石ギャラリーの宮田真也学芸員提供
1955年に見つかった後、正体不明のまま博物館の収蔵庫で眠り続けていた化石の謎が60年以上の時を超えて今年、解明された。
世界2例目となる魚類の化石で、これまで知られていなかった体の特徴や生きていた年代に関する情報をもたらす、貴重な「発見」となった。手がかりになったのは、化石に添えられていた1枚の紙片だった。
今回の発見のように、各地の博物館の収蔵庫には「宝物」が学術的な価値を認識されないまま数多く保管されている。ただ、管理方法もばらばらでアクセスは簡単ではない。データベース化して一元管理する動きも始まっている。(共同通信=岩村賢人)