皆さん「殴られ屋」をご存知でしょうか?避けるのが上手なのは解るのですが、もう別格過ぎて凄いです、、。
1.殴られ屋という職業
実は日本全国に存在しているそうです。元プロボクサーの方が多いようですね。
ボクシンググローブを道行く人にしてもらい殴られるという人たちです。当然殴られたら怪我をするので避ける訳ですが、その回避スキルが非常に高いので、パンチを一度も貰うことなく、時間内終了させることが出来るのです。
動画やテレビなどでも見かけることがあるかと思います。
路上パフォーマンスの一環であり、ある意味大道芸みたいな特殊スキルの持ち主のみが出来るパフォーマンスだと思います。
1回千円とかで1分間殴られるという感じでやっているようです。
ルールもあるようで、ボディーは無しとか、掴んだりクリンチしたりしたら駄目とか禁止事項もあるようですね。
怪我がただの怪我じゃ済まない可能性もあるので、ルールは徹底されているようです。
2.殴られ屋さんの防御方法
殴られ屋の動画を見てみると、ボクシングの試合とはちょっと違う事に気がついたら、きっとあなたは格闘技センスがある人か経験者かもしれません。
ボクシングにおける防御方法は、ざっと以下のとおりです。
・パーリング・・・パンチを手のひらで受ける
・ブロッキング・・・パンチを腕で受ける
・ダッキング・・・パンチを前方横方向に避ける
・ウィービング・・・パンチをくぐり抜ける
・スウェー・・・パンチを後方に避ける
等の防御方法があります。
ボクシングで基本の防御でシンプル且つよく使う防御が、「パーリング」です。
相手のパンチを手のひらで受けたり、叩き落としたりします。
ユーチューブとかにアップされている「殴られ屋」の動画を見ると分かるのですが、このパーリングを使っていないのです。
ボクシング的には、一番最初に行う防御行為なので、
簡単かつ効果的な防御技
であるにもかかわらずです。
コレは何を意味しているのか?というと、パフォーマンスの中でこのパーリングを封印しているのだと思います。
つまりパーリングばかりやってしまうと、攻撃している側は惜しいという気にすらならず、単に疲労して時間切れというストレス解消のはずが、逆にストレスを溜め込む結果になるわけです。
殴られ屋さんの防御は、ダッキング、スウェーをよく使っているように思います。
時にはわざとパンチを貰う事も出来る実力である殴られ屋さんが、本気で防御したら客は何も楽しくない・・・という事になるのかもしれませんね。
あと何がすごいと言うと、ボディーバランスだけで避けたりするそのスキルがとても高いのですね。経験もモチロンですが、大変危険なパフォーマンスなので、その能力には驚かされますね!
3.殴られ屋を殴る方法
では実際に殴る為には、一体どうしたら良いのでしょうか?
動画を見ていると、人によってはやはり当てることが可能ですが、当然ながら素人ではなくて元プロボクサー、何なら元世界チャンピオンとかも何とか当ててる状況です。
動画を見るといくつかヒントが隠れているように思います。
・とにかく手を出す(パンチ)
・時間が短いので最初から飛ばす
・緩急をつける
・足を使って逃げられると時間が無くなる
・フェイントを使う
など、なんとかして当てよう!という意識が必要になるのです。
といっても、実は殴られ屋のテクニックに、わざと殴られるというのがあるようです。
どういうことかと言うと、一発も当たらない場合、お客さんもストレスに成ってしまうことと、「全然当たらない」なら挑戦するのはやめよう。と思う人も多くいるようです。
なので、適度にワザとパンチをもらったりというのもやってくれるようです。
逆に言うと、それってダメージを受けないもらい方をするわけで、それ相応のテクニックと経験がないと出来ないわけですね。
なので、殴られ屋の防御スキルというのは極めて高いと思います。
その防御力の高い人に本気で一発当てられる人は、結構自信を持って良いのだと私は思います。
4.終わりに
私も空手道場の体験の方やキックボクシングクラスでは、女性限定で殴られ屋をやっています。
何故なら身近に格闘技を体感してもらい、難しいと同時に楽しい!と思ってもらいたいからです。男性のパンチだと下手に貰ってしまうと、下手するとノックアウトする可能性があるので、ちょっと体重がかるそうな人限定であればやれるかもしれませんが、、、。
相手の攻撃を上手に避ける技術は、ボクシングを多少やっていれば身につけられるものかもしれません。
ですが、人に見せる為の防御というスキルを持っている人は割と少ない気がします。
実力差が相当にあれば可能でしょうけども、我々のような一般的な趣味程度の実力ではとても真似できないものだと思います。
もし街で殴られ屋さんを見かけたら、ぜひその防御する様子を見てみてください!きっと面白いと思いますよ。