2022/01/09

第1話 最初の出会い!中年男と19歳女子大生


第8章 ホテルへ
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<いよいよ夢が現実に!>

水太

そうこうする内にグリルに着き、軽いランチをしたのだが、しかしランチしている間も、私は彼女との会話は上の空で、この後のことで頭がいっぱいであった。

確かに事前に彼女から了解はとってはいたものの、それは会う前の話であり、実際に会って私を確認し、気持ちに変化が生じている可能性もあり、どうしても私はそれを確認しておく必要性を感じていた。

もしその確認もしないままホテルに向い、その門前で拒否などされたら、私は間抜けなピエロに成り下がってしまう。
そんな無様なことは避けたかった私は、話の継ぎ目を捉え、意を決して確認することにした。

「美奈ちゃん、それでこの後……、いいのかな?」

主語を外した意味不明な問いであったが、彼女にははっきりと分かる問いかけのはずであった。

一瞬怪訝な顔をした彼女であったが、すぐにそれを察し、恥ずかしそうに、やや顔を伏し、小さく頷いて承諾の意を伝えてくれたのであった。

それが確認できただけで、私の男の中心部は早や反応していたが、それを隠して話を続けた。

「今日は何時ごろまでいけるの?」
 「6時か7時までに家に帰れたら大丈夫です」
「そうしたら、今が1時過ぎだから帰りの時間も計算して、ホテルを5時に出れば大丈夫だね、今から4時間くらい1緒に楽しめるね」

会話にあえてあえてホテルという単語を出したのは、言わばダメ押し的な目的からであった。

「はい……」

彼女は再び俯き気味に、恥ずかしそうに小さな声で答えていた。
そして私は、逸る気持ちを制御しながら、レストランを後にし、彼女と手を取りあって駅の南側にあるホテル街へと足を向けたのであった。

ホテルまでのほんの短い道のりであったが、その時の私はもう天にも昇る心境で、ホテル街までほんの百メートルちょっとの距離がまどろっこしくて仕方がなかった。

やがて数分でホテル街に着き、適当なところを選んで部屋に入るや否や、それまで溜まりに溜まった煮えたぎった欲情を抑えきれなくなった私は、それを彼女にぶつけてしまった。

私は立ったまま彼女を引き寄せ、力いっぱい抱きしめた。 少々乱暴な私の行動であったが、彼女は抗うことなく私に体を任せると同時に、自分の両手を私の体に巻き付けてきてくれた。



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