この家に来て三日目の朝を迎えた。先生は相変わらずでっかいイビキをかいて、簡易ベットから落ちそうになって寝ていた。加奈子さんは、もうお勤めに行った見たいで台所にも居なかった。 「今日は土曜日なのにお勤めなんだなあ・・・加奈子さん大変だなあ・・・それ ...
第4章 2代目逍遥、花子と対面する
「ふにゃ~~~~ふぁ~~~ニャ~~ん!」この家に吾輩が来て、二日目の朝があけた。相変わらず有三さんは、簡易ベットから落っこちそうになって大いびきをかいて寝ていた。台所の方に行くと丁度階段から加奈子さんが降りてきて吾輩に優しく言った。 「あら、逍遥ちゃん~ ...
第3章 2代目逍遥探検に出る
「ファ~~ニャ~~~ん!」大きなアクビと共に吾輩は、目覚めた。朝である・・・何時頃だろうと時計を見ると8時半を指していた。 突然耳をつんざくような、「ブファ~~~ぐぐぐグ~~~~」となんともけたたましい音が聞こえて来た。 「なんだ?このやかましい音は ...
第2章 大山泰三氏登場!
随分と長い間寝ていたのだろうか、吾輩が目をさますと外はもう真っ暗だった。吾輩が寝ていた部屋も真っ暗で誰もいなかった。廊下を挟んだ向こうの部屋たぶん台所だろうか・・・そちらは電気がついていて何やら賑やかな笑い声が聞こえる。男の人・・・いやいや、私の今度の飼 ...
続・吾輩は逍遥である 第1章 2代目逍遥誕生
ある日、無田口家の庭の隅に瀕死の状態で紛れ込んで横たわる野良猫がいた。それをこの家の奥さん(加奈子)が見つけた。それがこの猫と無田口有三、加奈子夫妻との出会いであった。その猫の風貌が、以前飼っていた猫で病死してしまった逍遥と良く似ている事から、この家 ...
吾輩は逍遥である 終章
吾輩は、ぼんやりとした視線で泰三さんをじっと見る。泰三さんも、これ以上は無理と言うような最大の優しい顔で私をじっと見ていた。段々と薄れてゆく記憶の中で吾輩は思っていた。 「先生まだかなぁ・・・このまま、先生に会わないで死ぬのは嫌だな〜ニャ〜〜ん!」 その ...
吾輩は逍遥である 第18章
月日は流れ・・・吾輩がこの家に住んでから6ヶ月が経ち、加奈子さんも先生と一緒になって4ヶ月が過ぎた。 加奈子さんは優しいし、二人と一匹は、毎日楽しい日々を送っていた。先生は、以前より仕事に気合が入るのか随分と張り切って仕事をしている。加奈子さんは、 ...
吾輩は逍遥である 第17章
次の日の朝、 「ニャォ~~~~~~~ん~~~~~」 大きな欠伸をして吾輩は、目を覚ました。夕べは、泰三さんの大鼾であんまり良く寝られなかった吾輩は少々頭が重い。ベットの方を見ると泰三さんはもう居ない。寝ぼけ眼で台所の方を見ると・・・な、なんだ!女 ...