湿度が高く、木造家屋が多い日本は、シロアリの被害も絶えません。しかし、中には、シロアリ駆除が必要ない家もあるのが実情です。
普段からシロアリに悩まされている方にとって、シロアリ駆除が必要ない家は憧れと言えるでしょう。
今回は、シロアリ駆除が必要ない家の特徴とシロアリの予防法について解説します。
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目次
シロアリ駆除が必要ない家の特徴
日本家屋の中でも、シロアリ駆除が必要ないとされる家の特徴は、まず、床下の空間にゆとりがあることです。床下に空間があると、風通しが良くなり、シロアリが好む湿気が溜まりにくくなるといった特徴があります。
また、同じく湿気の面でいえば、近隣に川や池がないというのも一つのポイントです。近くに水場があれば、どうしても湿気が入ってしまい、シロアリが好む環境になってしまいます。
そのほか、家の周りが綺麗に整理されていて、不要な木材が置きっぱなしになっていない開放感のある家もシロアリに狙われにくいでしょう。
家だけでなく、門扉や庭の状況もシロアリに影響しますが、木製のアイテムを使用していない家の方が、シロアリ駆除が必要ない家に該当します。
シロアリ被害に遭いやすい家の特徴
反対に、シロアリ被害に遭いやすい家は、湿気が溜まりやすい構造になっている家です。そもそも、シロアリは空気の流れに敏感です。
そのため、床下に高さが無い家は、空気が澱みがちで、シロアリにとって格好の住処となります。同じく、床下の換気口が基準値以下の建物でも、空気の流れが生まれないので要注意です。
また、シロアリは湿度の高いところを好むため、押し入れに湿気が溜まり、カビ臭い家もシロアリ被害に遭いやすいでしょう。特に、近くに川や池があると、地盤に含まれている水分量も多い可能性が高く、地面に湿気がこもりやすくなります。
そのほか、シロアリの餌となる木材が放置されている場所も危険です。庭や倉庫などに、放置したままの古い木材がある家は、シロアリの住処になっている可能性が高いでしょう。
以下のようなデータからも湿気はシロアリと密接な関係があります。
シロアリの種類 | 最適相対湿度条件 |
---|---|
ヤマトシロアリ | 70〜80% |
イエシロアリ | 75〜85% |
アメリカカンザイシロアリ | 70〜80% |
ダイコクシロアリ | 70%前後 |
※参照:シロアリの生態とその防除方法に関する研究
シロアリ駆除が必要な被害状況5個
1. シロアリの通り道がある
シロアリが往来する道を「蟻道」と言います。実は、シロアリには明るいところが苦手という習性があり、移動する際には砂をかぶるのが特徴です。
こうした習性により、シロアリが歩く場所には砂のラインが引かれたような状況になります。シロアリが往来したラインを見つけたら、シロアリ駆除が必要でしょう。
2. すでにシロアリ被害の痕跡が見られる
シロアリが発生し、家の中を食べられてしまうと、床がきしみ始めます。また、床を叩いてみて、いつもより軽い音が聞こえたら床下に空洞が生まれた証拠です。
このように、シロアリ被害の痕跡が見られるようになったら、すぐにでも対処しなければなりません。放置しておくと、家全体の耐震性にも影響するので、シロアリの痕跡は見逃さないようにしましょう。
3. 羽アリがやたらと飛んでいる
シロアリは、生殖時期になると羽アリになる習性があります。シロアリの種類によって時期は異なりますが、おおよそ5月から9月までの湿度の高い時期は要注意です。
家の周りや家の中で羽アリをたくさん見かけるようになったら、床下に潜んでいる可能性が高いでしょう。
4. シロアリのフンを見つけた
シロアリを見つける方法として、フンを探すのも効果的です。特に、近年問題とされている外来種の「アメリカカンザイシロアリ」は、もともと日本に生息していたシロアリより厄介な存在で、湿った土だけでなく乾燥した木材でも食害を引き起こします。
このアメリカカンザイシロアリは、砂つぶのようなフンをするため、大量のフンを見つけたらすでに被害に遭っている可能性が高いです。速やかに業者に依頼し、駆除してもらいましょう。
5. 近隣でシロアリ駆除をしていた
近隣の家でシロアリが発生し、駆除をしていた場合は、他の家に移動する可能性があります。シロアリ駆除をしている家を見かけた場合、すでに移り住んでいることもあるので、床下の状況や庭の木材が食べられていないかチェックしましょう。
万が一、床がしなるような音がしたり、庭の木材がボロボロになっていたら、すぐに対処する必要があります。
シロアリ駆除しないとどうなる?
シロアリがいるとわかっていながら、駆除をしなかった場合、あっという間に家中侵食されてしまいます。木部全体をどこまでも食い散らかしていくので、当然耐震性が悪くなるでしょう。
また、コンクリート施工であってもわずかな隙間から侵入してきて木材を食い荒らすので、家が倒れるのも時間の問題です。危ないと思った段階でシロアリ駆除を依頼しても、通常の駆除方法では対処できません。
ここまで侵食された状態で駆除をするためには、薬剤を撒くだけでなく、壁や床の張替えをしなければならない可能性が高いでしょう。そうなると、一般的なシロアリ駆除費用よりもはるかにコストがかかることになります。
このように、シロアリ駆除を放置してしまえば、費用面・安全面ともにとんでもないことになるので早めの対処が肝要です。
シロアリ駆除は何年おき?5年や10年?
シロアリ駆除は、予防歯科に例えられることが多いように、定期的な消毒が欠かせません。新築で家を建てた場合、初めの段階でシロアリ予防の薬剤を散布するのが一般的ですが、この効果は5年で切れてしまいます。
そのため、いくら新築で綺麗な家であったとしても、5年後にはシロアリ予防の措置を取らなければなりません。
その後も、同様に5年で薬の効果が切れるので、10年ではなく、5年スパンで作業をしてもらうように依頼しましょう。
コストもかかり面倒に感じますが、こうした地道な予防が、万が一の事態を防いでくれます。もしも、シロアリの被害に遭えば、予防にかかる費用の何倍ものコストがかかることを思えば、安いものでしょう。
シロアリ駆除費用
シロアリ駆除の方法は、自分で行う方法と業者に依頼する2パターンがあります。
自分で行えば、薬剤の費用だけで済むため、高くても1万円程度で済むでしょう。ただし、防護服や懐中電灯を新たに用意する場合は、さらにかかります。そして慣れない床下での作業なので、確実に薬剤が撒けない可能性も少なくありません。
確実な予防を目指すのであれば、断然業者に依頼した方が無難です。シロアリ予防の専門業者に依頼した場合の費用は、工法や業者によって異なります。
バリア工法と呼ばれる、薬剤を直接シロアリの被害がある場所に向かって散布する方法だと、一般的に一坪6,000円程度です。たとえば、30坪の家だと、18〜20万円程度が妥当でしょう。
また、毒を含んだ餌をシロアリが巣に持ち帰り、巣全体を退治するベイト工法は、効果が期待できる分、料金も割高となります。基本料金で16万円程度、30坪の家で行う場合、作業代を合わせると30万円程度になるでしょう。
シロアリの予防方法5個
1. 木材を放置しない
シロアリの餌となる木材が、家の周りに放置されていると、すぐに住み着いてしまいます。家だけではなく、庭や倉庫などに不必要な木材がある場合は、今すぐ処分するようにしましょう。
また、木材と同様に段ボールもシロアリの餌となるので、段ボールを屋外に置きっぱなしにするのも危険です。
2. 風通しを意識する
シロアリは、湿った場所が好きな虫です。家の基礎周りに湿気がこもっていると、シロアリにとっては好都合の環境となります。
基礎の周囲に設けられている通気口の前に物を置いてしまうと、一気に風通しが悪くなり、湿度も上がるので要注意です。通気口はしっかりと確保して、風通しよく、光も当たりやすい環境に保ちましょう。
3. 家の周囲に不要なものを置かない
木材に限らず、家の周囲に余計なものが置いてあると、家全体の風通しに影響します。また、シロアリは暗い場所を好むため、ものがあることで基礎部分に日が当たらなくなるので注意しましょう。
いくら日当たりのいい立地に立っていても、荷物が邪魔をしてしまえば意味がありません。特に、日当たりの悪い北側にある荷物や植木などは、基礎部分から離して設置するように心がけましょう。
4. 水漏れがあればすぐに直す
古くなった家は、あちこちで水漏れをしている可能性があります。水が漏れれば、木材が腐り、シロアリの餌となってしまうので悪循環が生まれるでしょう。
水漏れが起こっていないか、定期的に点検して、発見した場合には直ちに修理することが大切です。合わせて、壁にヒビが入っている場合に起こる雨漏りなども、注意して置きましょう。壁や床下はいつでも乾いている状態に保つことがシロアリ予防のポイントです。
5. 薬剤を散布する
家の周りを清潔にし、通気や日当たりを良くすることは、自分だけでも対処可能です。ここまでお膳立てをした上で、あとは業者に依頼しましょう。
5年ごとにシロアリ予防を目的とした薬剤散布をすれば、より完璧な対策ができます。薬剤散布には、バリア工法とベイト工法があるので、予算や家の状況に合わせて選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、シロアリ駆除に関して詳しく解説しました。シロアリは、小さな生き物ですが、気がつけば家が崩壊するような事態にもなる怖い虫です。家の周りはいつも清潔にして、風通しや日当たりを意識するようにしましょう。
また、定期的な薬剤散布も欠かせません。普段から、家の状態を意識することで、シロアリの早期発見につながります。
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