深大寺 武蔵野シニアウォーキング 武蔵小金井から野川沿いを歩くお勧めコース

深大寺青木屋 シニア元気実践術
photo by ゆう

シニアにとってのウォーキングは目的が大切。
参詣とお蕎麦というモチベーションがあれば10kmくらいは頑張れちゃいます。
歩くことと神仏へのお参りは身体と心の健康に良いので一石二鳥、お勧めです。

コースは武蔵野ウォーク。武蔵野といえば国木田独歩の作品としても有名ですね。
独歩が描いた武蔵野は小川のせせらぎや野に咲く花、さえずる小鳥、そよ吹く風とリラグゼーション要素が満載です。明治の頃とは風景はすっかりと変わっているわけですが当時の面影が残っている場所も多くあると思います。

ゆう
ゆう

生活と自然が融合する素敵なこのエリアを野川沿いに歩いてみました。
ゴールは厄除け元三大師様で有名な深大寺で所願成就のお願いです。

分散初詣にご協力をということで、深大寺さんでは2月3日(旧暦1月3日)までを初詣期間とされているので、少し時期をずらしての訪問となりました。

※画像はクリックすると拡大でご覧いただけます。

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JR武蔵小金井から野川に沿って

東小金井駅からスタートするのが一般的なコースですが、元気実践術ウォーキングは一つ先の武蔵小金井駅から距離を強気に増やしてのスタートです。

南口を出ると目の前が小金井街道です。ひと昔前までは、ここが開かずの踏切でいつも大渋滞でしたが今は中央線も高架になり当時の面影はありません。高層マンションが立ち並ぶオシャレな街に変身しており、昔をご存じの方からすると別世界がひろがります。
街道を南に向かって下って10分ほどで野川に交わりますので、ここから川沿いに出ます。

武蔵小金井駅
野川住宅道
野川公園

自動車学校が左手に見えます、懐かしのS字クランクにチャレンジ中の教習車を見ながら住宅街を川沿いに歩いていきます。しばらく行くと住宅街を抜けて小金井新橋を通過します。
ここから風景はガラッと変わり、左右に武蔵野公園が広がります。
美味しそうな匂いがするな~と思ったら、この寒い中バーベキューやってるじゃありませんか。羨望のまなざしを浴びせながら先へ進みます。

西武多摩川線の高架下を過ぎると、次に野川公園が広がり、トイレや自販機、休憩場所も整備されているので安心です。公園をぬけて三鷹の水車を右手にしばらく歩いているとプロペラ機の大きな音と共に飛行機が旋回して飛んでいきました。伊豆七島方面に向かう定期便でしょうか?
このあたりが調布飛行場のちょうど横あたりで、すぐ近くに管制塔も見えます。
さらに住宅街を川沿いに歩き、今回は距離を稼ぐため少し遠回りになりますが中央高速の高架下を過ぎて奥から回り込みました。深大寺城址を左に見て通りを行けばゴールの深大寺です。

野川マップ
ゆう
ゆう

ここまで約9km弱でしたが、景色が素晴らしいので疲労感はほとんどありません。
コース途中は静かで道も整備されており、歩きやすく快適なウォーキングが楽しめました。

龍源寺      

コース途中、人見街道を少し歩くと見えてくる龍源寺。
こちらは新選組隊長、近藤勇の出身地。胸像と本堂裏手には墓石があります。
近藤が四代目を継いだ天然理心流は「誠の剣」であり「力の剣」と言われており、三鷹市剣道連盟では、近藤勇先生伊礼剣道大会が毎年開催されているそうです。古武道は歴史的文化遺産。
本堂に向かうと対の見事なイチョウの木が目を引き歴史を感じさせてくれます。
ウオーキング途中、ぜひ訪ねてみてください。

                    ※ 後日訪れたので、こちらに追記いたしました。2022.10.16

深大寺参拝

深大寺通りを下っていくと分岐となり参道に入ります。
深大寺は浅草浅草寺に次いで東京では古いお寺だそうです。
両サイドにお蕎麦屋さんを見ながら歩いていくと直ぐに山門が見えてきます。切妻の茅葺きで赤い柱が印象的な山門に向かって階段を登っていきます。柱はケヤキで造られているとありますが、今でも武蔵野の旧家の庭には大きなケヤキの木がありますので、昔は建築材としてもスギと共に豊富に使われポピュラーだったのかもしれませんね。

深大寺山門
山門
深大寺本堂
本堂

趣のある山門をくぐると、正面に本堂が見えてきました。ご本尊様は宝冠阿弥陀如来像で宝冠のお姿は「常行三昧」という修行の本尊を示しているとのこと。「常行三昧」とは天台宗の修行の一つで念仏をとなえながら本尊阿弥陀仏の周囲をまわり続けるというもので、比叡山延暦寺の紹介番組などでも放映されたことがありますね。ご存じの方もいらっしゃると思います。坐らない修行ですから、すごいの一言ですね。

まだ初詣参拝の時期なので参詣客でにぎわっている本堂にお参りしてから右手の寺務所で御朱印を頂きます。
現在、ご朱印は新型コロナウイルス感染予防策として、当面の間ご参拝された朱印帳に直接筆書きすることは中止し、紙朱印(書き置きのご朱印)のみの授与となっていました。ありがたく2枚頂きました。

深大寺御朱印
大師堂
元三大師堂

元三大師堂

次に元三大師堂へお参りです。慈恵大師(元三大師)像を安置してあります。
こちらでは正月護摩祈願が行われており、祈願後「角大師」のお姿を印した厄除けの護摩札を授かることができます。名入れもできますが、御札の受け取りは後日の配送となるようです。人気の高さが伺えますね。
今日も多くの方が祈願に訪れていました。

元三大師像

秘仏である元三大師像は坐像でありながら2メートル近くあり僧侶のお姿をした古像としては日本最大の大きさだそうです。普段見ることはできないのですが、昨年11月21日まで東京国立博物館で開催されていた、伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」に出陳されていたことをBS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」で知りました。リンクしてありますので番組名をクリックしてwebをご覧いただくと写真や解説が載っています。宜しければご覧ください。
2月と3月は九州国立博物館、4月と5月は京都国立博物館で開催される予定です。特別展の方もリンクしてあります。それぞれの出品は目録をご確認ください。ちなみに元三大師像は東京のみの出展となっていましたので、残念ですが他の会場ではご覧いただけません。

#390 東京国立博物館「最澄と天台宗のすべて」〜国宝・重文・寺外不出の秘仏も!比叡山延暦寺や全国の天台宗のお宝が集結!〜|ぶらぶら美術・博物館|BS日テレ
古今東西の文化を時空を超えた“ライブなお散歩感覚”で体験できる番組。ナビは山田五郎、おぎやはぎ、高橋マリ子。ぶらぶらと散策気分で楽しんでみませんか?
紡ぐ TSUMUGU : Japan Art & Culture
文化庁、宮内庁、読売新聞社による「紡ぐプロジェクト」公式サイト。日本の美と文化に出会えるポータルサイトです。

深大寺そば

参道に戻りようやくお蕎麦タイム。「深大寺そば」は江戸時代から続いているそうですが、このあたりは湧水も豊富なので当然なのでしょうね。初詣と厄除け参詣客で混雑が続いていて近隣の有名店はまだ長蛇の列です。
混雑を避けて、ひと段落付いたと思われる参道沿いの青木屋さんでお蕎麦を頂くことにしました。

創業50年を超える青木屋さんは緑に囲まれたお店はテラス席もあり開放的な雰囲気で、のどごしがよい二八そばが堪能できます。

ゆう
ゆう

私は「天もりそば」、家内は「とろろそば」、肴に「みそおでん」も注文し大満足。

本日はよっぽど混んでいたのでしょうね、早めの閉店でしたがギリギリセーフでした。
深大寺は敷居が高そうなお店が多いのですが、観光地のお店っぽい感じがする青木屋さんは親しみやすいお店です。好みはあると思いますが私はホッとします。

深大寺青木屋
青木屋おそば

調布観光ナビに深大寺そばについて掲載されていますので引用させて頂きます。

江戸時代、深大寺周辺の土地が、米の生産に向かないため、小作人はそばをつくり、米の代わりにそば粉を寺に納め、寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられています。深大寺そばが有名になったのは、深大寺の総本山である上野寛永寺の門主第五世公弁法親王が、深大寺そばを大変気に入り、まわりの人々をはじめ全国の諸大名にも深大寺そばのおいしさを言い広めたからのようです。

そのため、深大寺そばの名が高まり、多くの家から深大寺へそばの使者が立つほどになりましたので、深大寺そばは「献上そば」とも言われています。
また、別の説では、徳川第三代将軍家光が、鷹狩りの際に深大寺に立ち寄って、そばを食べほめたからだとも言われています。

(参考: 調布市郷土博物館 テーマ展「深大寺そば」より)

シニアウォーキングの楽しみ

私が考えるシニアウォーキングの心得は

  • 無理はしない・・・でもチョットだけ頑張ってみる
  • 目的を決めて歩く・・・見る・食べる・知る・確かめる
  • 食事を楽しむ・・・お酒は控える(笑)
  • おみやげを買う・・・予算は1,000円まで
  • 疲れたらバスに乗る・・・電車も使う
  • 早く出発し早く帰る・・・山行と同じ感覚で
  • 出来ればパートナーと楽しむ・・・仲直り用です
  • おひとりさまでもマイペースで楽しむ・・・これが一番お気楽

こんな感じで今後も続けていければと思います。

さぁ、おまんじゅう買って帰りましょう。
深大寺バス停は混んでいたので、深大寺入口まで少し歩いて吉祥寺行のバスに乗車。お疲れ様でした。

ゆう
ゆう

とてもいいコースなので、次回は途中で近藤勇生家跡、龍源寺の墓所に立ち寄り、三鷹方面に抜けて国木田独歩詩碑や太宰治文学サロンへ立ち寄るコースも挑戦してみたいと思います。


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