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【行政書士VS社会福祉士】中高年が挑戦するならオススメ資格はどっち?

資格挑戦のイメージ写真
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中高年になってから資格取得に挑戦するとしたら、どの資格をターゲットにするのか? 「さすがに弁護士や司法書士は無理だろうし、プログラミングに興味はあるけどパソコンがそもそも苦手だし…」など、年齢によるネガティブな気持ちから、そもそも資格の挑戦を諦める方も多いのではないでしょうか? 

一方で「年齢なんて関係ない。どんな資格だってやる気さえあれば取得可能!」と考えている方もいるでしょう。しかしながら、年齢による記憶力の低下や体力の衰えは否定することはできず、ある程度、合格できる可能性が高い資格を選びたいのが中高年の本音。

そこでオススメしたいのが、行政書士と社会福祉士。この2つの資格に共通して言えることが、中高年でも覚悟さえあれば資格取得が誰でも可能で、なおかつ業務するうえで人生経験を活かせるということです。

約20年前に行政書士と社会福祉士の2つの資格取得をした私が、行政書士と社会福祉士の資格について5つの視点で比較し、どちらが中高年が挑戦するべきオススメ資格であるか解説します。

こんな人に読んでもらいたい
  • 中高年が挑戦する資格として行政書士と社会福祉士をオススメする理由が知りたい人
  • 行政書士と社会福祉士を比較するなら、オススメ資格がどちらか知りたい人
  • 実際に行政書士と社会福祉士の2つの資格取得をした視点からの意見を聞きたい人

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中高年に行政書士と社会福祉士をオススメする理由

個人差はありますが、中高年になると精神面でも身体面で衰えを感じます。だからこそ、その年齢による衰えをカバーできる強みを資格に求めたくなるものです。

しかし残念ながら、行政書士と社会福祉士は、資格さえとれば年齢による衰えをカバーできるほどの絶対的な強みがある資格ではありません。

では、なぜ行政書士と社会福祉士をオススメするのか? それは共通する以下の2つの大きな理由があります。

  • 年齢関係なく合格できる可能性のある資格だから
  • 人生経験を仕事に活かすことのできる資格だから

この2つの理由は、中高年だからこそ注目するべきポイントになるため詳しく説明します。

年齢関係なく合格できる可能性のある資格だから

大前提として、どちらの資格ともに年齢による受験制限はありません。そして、合格者の年齢割合は以下の表とおり、40歳以上の合格者の割合が非常に高いことがわかります。

各試験における統計の年齢区分に若干違いがあるものの、いずれも中高年世代の合格者は、行政書士試験59.6%(40歳以上)、社会福祉士試験で34.9%(41歳以上)となっており、年齢関係なく十分に合格できる資格となっています。

なお、以下の表は行政書士試験研究センター並び社会福祉振興・試験センターの掲載資料より一部抜粋・加工したものになります。詳しくは各ホームページをご覧ください。

年齢区分人数合格率
20代以下8,77718.3%
30代10,55022.0%
40代12,57626.3%
50代10,59122.1%
60代以上5,37611.2%
47870100.0
行政書士試験(平成3年度)「試験結果分析資料」より
年齢区分人数合格率
30歳以下5,17348.2%
31~40歳1,81116.9%
41~50歳2,15220%
51~60歳1,28211.9%
61歳以上3243%
10742100.0
社会福祉士試験(平成3年度)「第34 回社会福祉士国家試験の合格発表について」より

人生経験を仕事に活かすことができる資格だから

2つの資格を活かした仕事をするうえで、いずれの業務も中心となるものが相談業務です。

行政書士業務は、他人の依頼を受け報酬を得て書類作成を行うことができますが、独占業務として行政書士法によって定められているものは以下のとおり。

  • 官公署に提出する書類の作成
  • 権利義務に関する書類の作成
  • 事実証明に関する書類の作成

書類作成にあたり、お客さまからの質問・疑問等を聞きながら、相談を重ねていくことは業務上欠かせないものです。さらに最近ではコンサルタントとしての役割を担うことも増えてきています。

一方、社会福祉士は生活相談員(ソーシャールワーカー)とも呼ばれるように、相談業務そのものが仕事になります。

これらの相談業務を行うえで、中高年になるまでの人生経験が大きな強みになります。
行政書士、社会福祉士それぞれの業務において、人生経験を活かせるものは下記の事例をあげることができます。

行政書士業務社会福祉士業務
  • 役所関係への各種手続き
  • 民法上の法的対応
  • 仕事上での苦情対応 など
  • 病院での治療・入院
  • 家族・親族の介護
  • 子供の教育 など

個人的な体験談を踏まえると、相続放棄の手続きを士業に依頼したことや、家族の介護で地域包括支援センターや病院のソーシャルワーカーに相談したこと等は具体的な経験談としてあげることができます。

具体的な経験として持っていなくても、同じ年代を経験しているだけでも違います。20代・30代の人が50代・60代の人生経験を語ることはできませんが、その逆は可能です。 

そして、ただ具体的な事例が自分にはないと考えているだけで、40年以上も生きてくれば何かしらの業務に活かせる人生経験があるはずです。

机上だけの知識だけではなく、自分自身が中高年であるということだけでも人生経験にもとづく話ができることは大きな強みになります。

行政書士と社会福祉士は非常に相性の良い資格であるため、ダブルライセンスとして活用することで仕事の幅は広がります。

私自身が「なぜ、2つの資格取得を目指したのか?」そして「ダブルライセンスのメリットはどのようなものがあるのか」等、体験談を中心に下記の記事でお伝えしています。

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行政書士×社会福祉士のダブルライセンスを目指した5つの理由【メリットも紹介】行政書士×社会福祉士とのダブルライセンスに興味がある人は必見!体験談をもとにして、行政書士×社会福祉士のダブルライセンスを目指した理由とメリット、そして必ずしもダブルライセンスをオススメしない理由まで詳しく解説します。...

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「行政書士VS社会福祉士」中高年が挑戦するならオススメ資格はこっち!

行政書士と社会福祉士はダブルライセンスとしても相性の良い資格。しかし、中高年という年齢を考えても目指すべき資格は、まずは1つに絞るべきです。行政書士と社会福祉士のどちらの資格取得を選択するのかは、何に重点を置くかにより変わります。法律と福祉に対する興味があることは大前提として、ここでは「難易度」「費用」「就職活動」「日常生活」「独立開業」の5つの視点からオススメ資格を説明します。

資格取得の難易度を考えるなら

結論→行政書士。社会福祉士は受験資格を得るのが難しい

実際に資格取得を目指すとなった場合、やはり気になるのは資格取得の難易度でしょう。いずれの資格も中高年からでも合格できる資格ではあっても、決して簡単なわけではありません。

そこで私自身を経験をもとに、資格取得の難易度をお伝えすると、それはズバリ社会福祉士。単純に試験の合格率だけをみれば、行政書士が10%前後、社会福祉士が25%前後で推移していることからも行政書士の方が難しい資格となります。実際に私の感覚でも試験難易度は行政書士の方が遥かに難しく感じる内容でした。

しかし、行政書士が基本的に誰でも受験できる資格であるのに対し、社会福祉士には受験資格が必要となります。福祉系大学や養成校等に通うことが必須となる社会福祉士の資格取得は、試験だけではない労力が必要となるため、総合的な資格取得の難易度は高くなるということです。

私自身が社会福祉士の受験資格を得たのは、一般四年制大学卒業+社会福祉士養成校卒業のルートでした。養成校は年齢層も幅広く、中高年であることは珍しいことではありません。

しかし、仕事をしながら通う場合、ネックになるのが1ヵ月程度の実習期間(実務経験があれば免除)。実体験を踏まえて、試験だけに集中すればよい行政書士と比較し、やらなければいけないことが多い社会福祉士は、やはり資格取得の難易度が高いと感じます。

費用負担を少なくしたいなら

結論→独学前提で行政書士。しかし合格までの年数で費用負担が大きくなることも…

前述したように社会福祉士は、基本的に受験資格を得るために学校に通う必要があります。そのため、参考書代やその他もろもろ含めたとしても、独学で合格することを前提にすれば、行政書士の方が費用負担は少なく済みます。

しかし、盲点が一つ。それは、試験そのものは社会福祉士よりも行政書士の方が遥かに難しい点。独学が前提となれば、個人差はあるものの合格する可能性は下がります。行政書士も社会福祉士も試験は年一回。試験に不合格となれば、最短でも1年間は試験勉強に時間を費やすことになります。

この時間をどのようにとらえるか?いち早く合格することで、資格を活かして仕事に就き、収入を得ることができると考えれば、結果的に早く合格することが費用負担を少なくする、もっとも効果的な方法のひとつになります。

そのため、独学で行政書士を目指すよりも結果としては、資格学校等を利用する方が安く費用負担を済ませることができるということです。行政書士を受けるならば、独学が資格学校等で学ぶのか、本格的に試験勉強を始める前に考えておくべきでしょう。

私自身が通っていた社会福祉士養成校の学費は年間約120万円。この金額は20年前と大きく変わっていません。現在では通学制が100万円前後、通信制が50万円前後が一般的な相場のようです。

行政書士の場合は、一般の書店で購入できるテキスト+過去問だけでも合格することは可能です。しかし、年々難易度が上がっているといわれている行政書士試験。合格する最善策を考えるのであれば、資格学校を利用することをオススメします。
なお、行政書士試験のテキスト、過去問、資格学校については下記の記事も参考にしてください。

転職に有利になることを期待するなら

結論→社会福祉士。行政書士資格が転職に有利になることはない

万一のリストラ対策に備えるならば、福祉系の資格取得のメリットはかなり大きいといえます。就職先によっては資格手当の支給があることで、給与面においても期待できます。

残念ながら、社会福祉士は福祉系資格の中では相談職に分類される資格であり、現場で介護をする人材と比較すると求人は多くありません。
それでも、福祉系の求人は人手不足も相まって他の職種よりも圧倒的に多く、転職するという視点で考えれば、社会福祉士の資格は十分有利に働きます。

一方の行政書士は、資格を活かせるような士業事務所や法務部等がある大手企業の求人は少なく、福祉系資格のように採用要件として行政書士資格を求められることは、ほとんどありません。中高年ということであれば、なおさら厳しい現実をみることになります。そのため転職活動に活かすという目的で行政書士資格に挑戦することはオススメできません。

行政書士と社会福祉士の資格取得後、私は法律や福祉とは関係のない一般の企業に就職しています。その際に感じたことは、資格と就職先に関連性がない限り、就職活動において資格取得していることが有利に働くことはないということです。

当然履歴書には、行政書士と社会福祉士を資格欄に記入していましたが、面接官から関心を示されることはありませんでした。あくまで私の経験談ではありますが、少なくとも就職のために資格取得を目指すことはオススメできません。

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日常生活に活かせる知識・スキルを身に付けたいなら

結論→行政書士。ただし福祉・医療にかかわることが多いなら社会福祉士

街の法律家ともいわれる行政書士。仕事・プライベートともに法律知識を持っていることで助けられることがあります。それは、日常におけるちょっとした出来事に対して「ん?待てよ。これは怪しいかもしれない…」という一歩踏みとどまる危険予知のような感覚が身に付くこと。行政書士で学んだ知識により、日常における法的な問題に気づきやすくなるということです。この「気づき」があることで、未然に事故やトラブルを防ぐことができるかもしれません。

一方で社会福祉士の場合、日常で活かすことの知識・スキルは限られています。しかし、中高年以上になると自分自身だけでなく、家族、友人、会社の同僚等、身の回りで福祉や医療にお世話になることが増えてきます。福祉・医療の窓口となる地域包括支援センターや病院の生活相談員(ソーシャルワーカー)は、ほぼ社会福祉士。当然ながら、相談するうえでも社会福祉士の知識・スキルは大いに役に立ちます。

行政書士と社会福祉士の大きな違いとして、資格取得のためには福祉系大学もしくは社会福祉士養成校に通うことが必須になります。これにより生まれる大きなメリットが福祉業界に進む仲間ができることです。

福祉・医療業界に人脈があることは、家族や友人が施設等を利用するにあたり、リアルな情報やアドバイスをもらえることができます。介護や医療関係者が身近にいることは、日常生活を送るうえでもこれ以上ない安心感が得られます。

独立開業を目指すなら

結論→行政書士。行政書士は独立開業してこそ活かせる資格

私が社会福祉士の資格所得をした約20年前、ネットで開業している社会福祉士の事務所を検索したところ、ヒットしたのはわずか2件。いまでは独立型社会福祉士という名称ができるほどになりましたが、いまだに独立開業する社会福祉士は全体の3%に満たない程度といわれています。

一方で行政書士は独立開業してこそ活かせる資格。若い世代の場合は、次の資格取得のためのステップアップや力試しとして受験する人も多いですが、中高年世代の場合、主な目的となるのが独立開業。それだけ、独立開業がしやすく中高年世代であっても可能性を感じることができる資格といえます。

この違いの大きな点は、行政書士には独占業務があること。社会福祉士は名称独占といわれる資格で「社会福祉士」を名乗れることができるだけで独占業務はありません。つまり、生活相談員(ソーシャールワーカー)をすることは資格がなくてもできる仕事ということになります。現実として社会福祉士でしかできない業務が存在しないことは、独立開業するには弱いと言わざる負えません。

その是非は別として行政書士は食えない資格ともいわれますが、逆にいえばそれだけ独立開業しやすい資格でもあるということです。

社会福祉士は、独立開業に向いている資格とはいえません。しかしながら、ダブルライセンスを取得することで、社会福祉士の可能性を大きく広げることが可能になります。
その点、行政書士は福祉関係を専門業務としている独立開業者も多く、成年後見業務等、社会福祉士資格を最大限に活かすことができる業務もあります。

資格取得イメージ画像
社会福祉士を活かすために行政書士の資格取得をオススメする5つの理由苦労して社会福祉士に合格したのに資格の活かし方に悩んでいる人は必見!ダブルライセンスとしての相性も抜群で独立開業もできる行政書士は、社会福祉士合格後の次のステップにオススメ。その理由と行政書士の資格取得方法について解説します。...

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まとめ

中高年に行政書士と社会福祉士の資格取得をオススメする理由は次の2点

  • 年齢に関係なく合格できる可能性のある資格だから
  • 人生経験を仕事に活かすことができる資格だから

上記の2点を踏まえて、中高年から行政書士と社会福祉士のどちらを目指すべきかを5つの視点から考えた場合、オススメする資格は変わります。

◆資格取得の難易度を考えるなら
結論→行政書士。社会福祉士は受験資格を得るのが難しい

◆費用負担を少なくしたいなら
結論→行政書士。しかし、合格までの年数で費用負担が大きくなることも…

◆転職に有利になることを期待するなら
結論→社会福祉士。行政書士資格が転職に有利になることはない

◆日常生活に活かせる知識・スキルを身に付けたいなら
結論→行政書ただし福祉・医療にかかわることが多いなら社会福祉士

◆独立開業を目指すなら
結論→行政書士。行政書士は独立開業してこそ活かせる資格

私自身が行政書士と社会福祉士の資格取得をして、20年経過した今言えることが上記の結果となります。あくまでも個人の体験談によるものですが、これから行政書士もしくは社会福祉士を目指す中高年世代の方に少しでも参考になれば幸いです。

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