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【開業準備】行政書士登録前にできる実務の学び方3選

不安解消イメージ
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行政書士試験に合格して「いよいよ開業!」と考えている人にとって、もっとも不安に感じることの1つが実務の学び方ではないでしょうか。

そこで多くの行政書士の先生方がさまざまなメディア等を通してアドバイスされていることは次の一言に集約されます。

 「とりあえず開業して、実務をやってみること!」 

しかしながら、いざ開業を考える時期になると、まったく実務の知識も経験もないまま「とりあえず開業!」には不安に感じてしまうものです。

だからこそ行政書士登録前にできる実務の学び方は気になるところ。今まさに私自身も開業準備中の身ですが、不安を解消するためにオススメの実務の学び方があります。

それでは、行政書士の実務に関する4つの不安とともに、具体的な実務の学び方3選について解説します。

行政書士の資格挑戦から開業までの「やることリスト」はコチラをご覧ください。

こんな人に読んでもらいたい
  • 行政書士で開業をするにあたり、実務に不安を感じている人
  • 行政書士の具体的な実務の学び方を知りたい人
  • オススメする実務の学び方のメリット・デメリットを知りたい人

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行政書士開業の実務に関する4つの不安

行政書士で食える食えないのその前に「そもそも行政書士の実務ができるのか?」は、実務未経験で開業する誰もが抱えている不安です。

私自身の経験も踏まえ、行政書士開業前の実務に関する不安は以下の4つになります。

  1. 試験内容と実務がほとんどリンクしていない
  2. 業務範囲が広すぎて何から実務に手をつけてよいのかわからない
  3. 行政書士の求人募集は少なく実務経験を積む場所がない
  4. 実務の相談ができる士業の人脈がない

それぞれの不安内容について解説していきます。

試験内容と実務がほとんどリンクしていない

行政書士の試験科目は、開業してからの実務に直結するものは、ほぼありません。しいて言えば、民法の相続関係と会社法くらいでしょうか。

また、行政書士業務の基本となり、もっとも注意が必要な業際問題等を理解するうえで欠かせない行政書士法も、現在の試験制度には含まれていません。

試験内容と実務がまったくリンクしていないため、1から実務を学ばなければいけないことになります。ほぼ実務知識が0の状態の中で、お客さまの相手をしなければいけないのは不安でしかありません。

業務範囲が広すぎて何から手をつけてよいのかわからない

行政書士で開業をするにあたり、実務経験がある場合や明確にやりたい業務が決まっている場合を除き、開業後の専門業務をはっきりと決めている人は少ないのではないでしょうか。

行政書士は他士業と比較しても業務の幅が広く、すべての業務に精通することは不可能です。そのため、実務の学び方とともに、どの実務から学ぶべきかにも迷うことになります。

あまりにも覚えなければいけないことが多すぎると感じ「自分にはできない」と開業自体を諦めてしまうことにもなりかねません。

行政書士の求人募集が少なく経験を積む場所がない

「行政書士の求人はない」ということは、よく言われていることですが、他士業事務所や法務局の期限付きのパート等、視野を広げれば行政書士に関連する職場を探すことはできます。

しかし、いずれにしても求人は少なく、採用に至ることは狭き門であることに変わりはありません。また、運良く採用されたとしても、独立開業後に専門に取扱う予定の業務に携われるとも限りません。

そのため、独立開業すること以外に行政書士の実務経験を積むことは難しいのが現実です。

実務の相談ができる士業の人脈がない

士業事務所から独立する人を除けば、開業時に士業の人脈がある人の方が珍しいでしょう。行政書士業務は、同業の行政書士はもちろん、他士業との連携が不可欠であることから、士業の人脈がないことは大きな不安要素になります。

前述のように士業事務所等で働くことが難しい現実を考えても、開業前に人脈形成をすることは容易ではありません。

必ずしも士業人脈がなければ、仕事ができない訳ではないものの、万一のトラブルや専門外の業務依頼があった場合に相談できる士業人脈がいないことは、大きな不安材料になることは間違いありません。

※関連記事:「【開業準備】行政書士登録前からできる士業人脈の作り方5選

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行政書士登録前の実務の学び方3選

前述した行政書士開業前の不安を解消する手段として、体験談をもとにした実務の学び方を厳選して3つ紹介します。

基本書・実務書を読む

開業を考える人がまず考える実務の学び方といえば、行政書士業務に関連する基本書(学者等が法律科目の体系を著した専門書)及び実務書を読むことです。

私が資格取得をした20年以上前には、一般的な書店では見かけることのなかった行政書士の実務を学ぶための書籍ですが、昨今ではネット購入はもちろんのこと、少し大きな書店であれば購入することができるようになりました。それだけ現在は、行政書士関連の書籍が多く出版されています。

行政書士の開業準備に関する書籍をはじめ、行政書士業務に特化した実務書もあり、実務の基本を学ぶうえで、開業前後問わず、基本書及び実務書を読むことは欠かすことはできません。

基本書・実務書を読んで学ぶメリット

実務を行う上での根拠条文等をもとにして、業務を体系的に学ぶことができることは、実務書の最大のメリットといえます。

実務を覚えるもっとも効率の良い方法として「とりあえず開業して、実務をやってみること」にまったく異論はありません。

しかし、必ず知っておくべき実務の目的や罰則等、基本的な知識すらない状態で開業することは、実務をこなすどころか、法に抵触する恐れもあります。業務を行う上での最低限の知識を実務書で養うことは、開業前の必須要件でしょう。

基本書・実務書を読んで学ぶ注意点

とはいえ、やはり実務書で学ぶことはあくまで机上での知識でしかありません。書籍で学んだ知識が即実践で通用しないことは、行政書士業務に限られたことではく、あくまでも実務書で学べることは限定されています。

後述するように、実務書をもとに予行演習をしてみることが知識の定着や経験値を向上するために欠かすことはできず、実務書だけでは実践的な業務理解につながりません。

【行政書士実務を学ぶオススメ本】
①「行政書士法コンメンタール」兼子仁著・北樹出版
②「行政書士合格者のための開業準備実践講座」竹内豊著・税務経理協会
③「行政書士のための遺言・相続実務家養成講座」竹内豊著・税務経理協会

①については、行政書士法を学ぶ上では必読書として多くの現役行政書士の先生がオススメしている定番の基本書です。

②③は同じシリーズで、行政書士が行政書士開業者のために著した実務書であり、行政書士の業務をしていくうえでのリスク管理に大きく焦点を当てた内容になっています。

行政書士で開業することの良さばかりが語られているのではなく、むしろ行政書士で開業することの難しさが強調されていることで、実務をする上での現実的な多くの学びを得ることができます。

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実務の予行演習をする

行政書士の実務は、一部の難易度の高い業務を除けば、行政書士でなくてもできるものです。つまり、行政書士登録をしていなくても、自分自身に関するものはもちろん、親族や友人等でも報酬を得なければ、許認可申請の書類作成等は行うことができるのです。

そもそも自分自身に関する書類作成等ができないのであれば、行政書士開業を考えることなどできないでしょう。

その意味で、まずは官公庁等で配布(ネットでもダウンロード可)されている各種手引書を参考に、まずは自分自身の書類作成等をしてみるのが、もっとも実践的な実務を学ぶ場になります。

実務の予行演習をやるメリット

官公庁等で配布されている手引書は非常にわかりやく、下手な基本書や実務書以上に有益な内容になっています。

また、書類作成するうえで不明な点がある場合等は、管轄の役所窓口等で確認することもできるため、基本書や実務書だけでは理解できない、より実践的な実務を学ぶことが可能です。

実務の予行演習をやる注意点

当然のことながら、行政書士業務の王道である建設業の許認可等、すべての業務を予行演習することはできません。

また、予行演習のためとはいえ、本来は必要としない手続きをすることにもなります。最低限のモラルを持つことはもちろん、必要書類の収集等、金や時間がかかることも意識しなければなりません。

【開業前に予行演習ができる主な実務】
①小規模事業者持続化補助金申請
②車庫証明申請
③古物商許可申請
④遺言書作成

①は、行政書士開業時に基本的に誰でも申請可能な補助金であり、申請が通る通らないにかかわらず、やらない手はありません。

②、③は、行政書士業務の中でも比較的難易度が低いと言われているものです。車の所有者は車庫証明、副業で「せどり」に興味がある人は古物商許可等、機会さえあれば予行演習としては取組みやすい実務ではないかと思います。

④についても、自分自身での作成はもちろん、親に遺言書作成を依頼して、内容をチェックする等、やり方によって誰でも予行演習が可能な実務の1つです。

実務講座を受講する

行政書士登録をすれば、行政書士会が主催する研修会等を無償もしくは低額の参加費で受講することができますが、登録前には一部例外を除いて、なかなか実務講習を受ける機会はありません。

しかし、現在は大手の資格予備校や現役行政書士が多くの実務講座を開催しているため、開業前に行政書士の実務ノウハウを学ぶことが可能です。

実務講座には行政書士の主要業務をすべて網羅している講座から、専門特化した講座まで多種多様にあり、自分にあった実務講座を選ぶことができれば、行政書士登録前の実務の学び方としては、もっとも効率的かつ実践的な学びを得られることができます

実務講座を受講するメリット

行政書士の実務講座の多くは、実際に業務をしている現役の行政書士が講師となっているケースが多く、実務書や手引書等だけでは知ることができない、実務上で気を付けなければいけないポイントを押さえた講義を聞くことができます。

私自身はもっとも歴史と実績があることから、伊藤塾の「行政書士実務講座」を受講しました。大変満足できる講義内容で、前述した「行政書士開業前の実務に関する4つの不安」についても、大部分を解消してくれるものでした。詳しくは下記【オススメの行政書士実務講座】をご確認ください、

実務講座を受講する注意点

実務講座を受講する注意点は、何といっても受講料が高額であるということです。ある程度しっかりした内容の実務講座となれば、数万円~30万円程度の出費は覚悟しなければなりません。

また、それだけ高額の受講料を支払うため、行政書士界隈では有名な情弱を狙ったヒヨコ狩りにも気を付ける必要があります。

実務講座の選択に失敗することは、高額な出費だけでなく、貴重な時間も奪われることになるため実務講座選びには注意が必要です。

【オススメの行政書士実務講座】
私自身が受講した「伊藤塾の行政書士実務講座」は、近年増え続ける実務講座のなかでも歴史が古く、行政書士として成功されている多くの卒業生を輩出しており実績も十分な講座です。

数多くの行政書士の実務講座の中から伊藤塾の実務講座を選んだ理由は、以下の3点になります。

①行政書士業務を網羅したカリキュラムになっているから
②仕事上の人脈を広げることができるから
③「伊藤塾」という看板に安心感があるから

①、②については、先述した開業前の実務に関する不安を払拭してくれるものであり、③についてはヒヨコ狩りが蔓延る行政書士関連の講座を受講するうえで欠かすことのできないものでした。

これらの理由を踏まえて、実際に受講して感じたメリット等、さらに詳しく体験談を知りたい人はコチラ「【開業準備】実務講座はコレ1択!伊藤塾「行政書士実務講座」を受講する9つのメリット」 をご覧ください。

講座風景
【開業準備】実務講座はコレ1択!伊藤塾「行政書士実務講座」を受講する9つのメリット行政書士合格後、実務講座を受講するか迷っている人は必見!実務講座で知名度・実績ともに随一な伊藤塾の実務講座について、実際に受講した体験談をもとに「コネなし、経験なし」の開業予定者の私がお伝えします。 ...

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まとめ

今回は行政書士の登録前にできる実務の学び方に焦点を当てましたが、多くの行政書士の先生が言われているように 「とりあえず、開業して実務をやってみること!」 が一番の実務を学ぶ近道であることは間違いありません。

しかしながら、開業前に実務に関する不安を少しでも解消しておきたいのは誰しもが思うことでもあります。たとえ、多少の遠回りになったとしても、ある程度の実務知識を身に付けて開業をしたいと思う方にとって、今回の記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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