Staind-2006

寒波が去っていったと思ったら、ここら辺ではあり得ないくらい雪が積もり、
積もったのが平日でなかったのが唯一の救いかなと感じる本日の私でした。

そんなこんなで紹介するのはこのアルバム。

まあ寒い事には変わりはないのですが、
今回紹介するのはアメリカのバンドStaindのベストアルバムです。

Staindというとデビューの手助けをしたLimp Bizkitの影がちらついてしまい、
それだけで評価を下げてしまっている感がある気の毒なバンドだと思います。
まあ、Limp Bizkitがシーンにおける嫌われ者でなかったら、
Staindの評価ももっと高かったのではと感じますが現実は違っていたようで...

Limp Bizkitはいわゆるラップを軸にしたヴォーカルを中心に、
ニューメタルというジャンルの中で輝きを放っていた訳ですが、
Staindはラップはほとんど使わず、
(初期の頃はまた違いますが)優れたメロディーで勝負をする、
いわゆるニューメタルの中でも歌モノの要素が強いバンドです。

ニューメタルとひとくくりにしてしまうとそれまでですが、
Staindの場合、歌メロが際立っている為に、チャラチャラした印象は薄く感じます。

このベストアルバムは、Staindがデビューした1996年の最初のアルバムから、
(多分)2006年に録音されたアコースティックライヴの様子を収めています。

ちなみに彼らのデビューアルバムは、だいぶ前に廃盤になってしまい、
リリースされている公式の音源で聴けるのはこのアルバムのみです。

そんなデビューアルバムの収録曲から始まるこのアルバムは、
基本的には年代順に曲が並んでいるというベストアルバムのスタイルに、
変わりは無いのですが、曲の出来が良いからか、起承転結があるように感じます。
要は、「上手くまとまっている」と一言で片付けてしまう事も出来ますが、
曲の流れが非常に良く彼らのその時々の姿を上手く映し出している気がします。

2曲目と3曲目は彼らのメジャーデビューアルバムとなった、
セカンドアルバムから収録され、その次の曲は、
お世話になったLimp Bizkitが主催するライヴの音源を収めている訳ですが、
Staindといえば決してライヴに定評があるという感じは受けません。
ですがこの日のアコースティックギター1本でのライヴの音源は、
出来が良い仕上がりになっていて、聴き応えたっぷりです。

Staindのライヴがあまり良いものでは無いという事実を教えてくれるのは、
彼らが発表したライヴアルバムから伝わってくるのですが、
何と言ってもヴォーカルの楽曲再現能力とでも言うのでしょうか、
スタジオアルバムでは見事な歌唱を聴かせてくれるのですが、
肝心のライヴになると残念なくらい期待を裏切られてしまうのが現実です。

3枚目と4枚目のアルバムからはそれぞれ3曲ずつ収録されていますが、
もちろんこれらの楽曲も激しさは控えめでメロディーもキャッチーです。
(キャッチー = ポップにはなっておらず、決して安っぽくは感じない所が凄い)

5枚目のアルバムからは2曲が収録されており、
その曲が終了すると、いよいよこのアルバムの聴き所というのか、
個人的には目玉と感じるアコースティックライヴ4連発となります。
4連発の中の最初の曲はその前の曲の流れから続いているとでも言うのでしょうか、
5枚目のフルアルバムからの1曲が演奏されています。

素晴らしいのはここからで、
アコースティックライヴ2曲目からは、彼らが影響を受けたであろう、
アーティストの楽曲を披露しています。
ラストのPink Floydの楽曲については、私の守備範囲外とでも言うのでしょうか、
あまり知識が無い為上手い言葉で表現する事が出来ない所がもどかしいですが、
その前の2曲であるAlice In ChainsとToolの楽曲は、
オリジナルと遜色がないくらい上手く表現されており、聴き応えたっぷりです。
良い意味で先人達へのリスペクトの気持ちが表現されているライヴだと思います。

ちなみに最後のライヴ音源4曲はヴォーカルの出来も良く、
アコギを中心としたシンプルな音源ですが彼らの魅力が詰まっていると感じます。

今回の更新はこの辺で終わりにしたいと思います。

今回はいわゆる企画物とでも言えるような、
Staindのベストアルバムについて書いていきましたがいかがだったでしょうか?
今回の更新は前回の更新からあまり期間を置かずに行う事が出来ました。
そもそもブログの本来の目的としては"日記"的な要素も含んでいると思うので、
本当ならば毎日でも更新をしなくてはいけないとは感じているのですが、
中々重い腰を上げるに至らず不定期の更新になってしまうのが反省です。
次回はいつになるかわかりませんが、次の更新もよろしくお願い致します。