【演劇観てきた感想】アガリスクエンターテイメント『ナイゲン(2022年版)』

5.0
アイキャッチ画像 演劇

フライヤー画像

出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/

おすすめ度:☆☆☆☆☆
公演期間:2022/06/21(火)~2022/06/26(日)
劇場:駅前劇場
脚本・演出:冨坂友
出演:小日向春平、幡美優、岡村梨加、宮下真実、中川大喜、谷川清夏、大見祥太郎、仲村陸、木村聡太、早舩聖、神山慎太郎、雛形羽衣、古谷蓮

スポンサーリンク

あらすじ

“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」
それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。
かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!

出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/
スポンサーリンク

作品の感想

注意

あくまでも個人の感想、『ナイゲン』(というか、アガリスクの作品)は、ネタバレしていても十分に楽しめますがネタバレ嫌いは閲覧注意

演出・脚本:☆☆☆☆☆

一部セリフの配置がラストから幕間に移動していたり、お気に入りのセリフ

監査:「ギリギリじゃねぇか」

が改訂されていたりはしていたが、やはり『ナイゲン』は『ナイゲン』だった

初観劇の人だろうが、長年観劇されている方であろうが絶対的におすすめ出来る安定感

色々なバージョンで10ステぐらい観ているが、何度でも笑う、何度でも楽しめる

キャストによって出る違いを楽しむことも醍醐味で、もはや伝統芸能の域ではないかとさえ感じる

俳優:☆☆☆☆☆

木村聡太

新しい形の”アイスクリースマス”を観させてもらったような気がする

こんなに”甘い”タイプでも成立するのか、という新たな発見

淺越岳人や津和野諒など何処かクセがあるタイプじゃなくてもアリなんだな

これなら”どさまわり”みたいに(塩原俊之→熊谷有芳)、女性が演じても成立するのではないかと思うほど

大見祥太郎

”おばか屋敷”の”キモさ”の出来具合でナイゲンの中盤の面白さが決まると思っていたが意外に普通なのに面白かった

長谷川一樹のナルラルボーンなキモさ、古屋敷悠の限界ギリギリまで作りこんだキモさがベースになっているとそういうバイアスがかかってしまうのだな、と反省、言っても普通の高校生なんだから

”モンキーバナナ”のくだりでの入り方が結構変わっていた(もともとは、突然のカットインだが、今回は注目を集めてから、という演出に変更)

宮下真実

どちらかというとキレイ系のキャスティングが多い文化書記だが、今作は思い切りカワイイ系のキャスティングがハマっていた

なお、今まで観た文化書記の中で一番板書の字が汚いというギャップで爆笑した

幡美優

「ギリギリじゃねぇか」が観れなかったのは残念

だが、沈ゆうこや前田友里子が連なる系譜とは雰囲気が違うし『いざ、生徒総会』とか観ていると、より”監査っぽい”という部分もあり今回のバージョンも納得度高い

神山慎太郎

”声”が反則レベルでよい

矢吹ジャンプや伊藤圭太とは違った花鳥風月が観れて満足

雛形羽衣

雰囲気が信原久美子演じる道祖神に無茶苦茶そっくりでおどろいた

全然違う容姿、なのに背後から観るとまとっているオーラがそっくり(ナイゲンは3年生側で観る人)

スポンサーリンク

まとめ

やはり『ナイゲン』は『ナイゲン』だった

絶対的におすすめ出来る安定感で小劇場不朽の名作

今年からfeblaboバージョンも復活(3年ぶり)するとのことで楽しみが更に増す

フライヤー画像

出典:アガリスクエンターテイメント http://www.agarisk.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました