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2022.06.02
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こんにちはペドです。


フリーランス医として、

そこそこに忙しく、そこそこに自由にやっています。




様々な病院で勤務をする中で、

改めて認識しなおしたこと。




それは、

​低次救急病院での当直医の心構え​​

です。




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​​​​​​​twitter​​やってます。​




低次救急病院での当直







フリーランス化前の医師は勤務医です。




そしてフリーランス化するということは、

多くの場合高度医療機関で忙しくしていたはずです。





いわゆる大病院での当直と、

慢性期病院・療養型病院での当直では、

その様子が大きく異なります。





大学病院や3次救急病院では、​

内科当直・外科当直・産科当直・脳外科当直・・

などがみな待機していて、まぁ何が来ても何とでもなります。




​それが2次救急の中規模病院ですと、​

よくて、内科”系”当直医と外科”系”当直医という体制です。

場合により、内科外科すべて合わせて当直医は一人(全科当直)

という病院もまだまだ少なくないでしょう。


この場合でも各科オンコール体制があって、

当直医の判断で各科当番医に相談することができます。





​これが​​​低次救急医療病院​​​での当直だと、​

さらに状況は厳しくなります。





レントゲン?技師はいません。

一応オンコールはいますが、胸の写真1枚のために夜間技師を呼びますか?

あと夜間は造影CTは禁止されています。




採血?技師はいません。

その代わり血糖は測れます。採血は技師を呼ぶので2時間くらいかかります。





薬?薬剤師はいません。

救急外来にある配置薬以外はお渡しできません。

え?オーグメンチン?きいたことないです。




入院?ベッドは空いてません。

そもそも病棟看護師は夜間2人なので、緊急入院は受け入れられません。




エコー?検査室にありますけど、先生電源入れられます?






どうですか?

実際にこういう病院は多いのです。





現実問題として

このような病院でも救急当番を担当しています。




こん棒と鍋の蓋、みたいな貧弱な武装で

急患を、救急車を、どこまで受け入れますか?




胸痛や腹痛患者を受け入れても、

  • 採血できない、
  • レントゲン・CT撮れない、
  • エコーができればラッキー、


という状況です。





ヤバそうな臭いがすれば、

近隣の大病院へ紹介となります。





代表的な電話のやり取りを、

​「ぁい、、、〇〇中央病院当直の、、△△です」​

​​​明らかに自分より年下だ。随分ダルそうだ。​​



あーーー、腹痛ですか。。そうですか。。

 で、診断は?

 え?わからない?  スーーーー

 炎症反応はどうですか?

 え?採血していない?

 マジですか。そうですか。

 CTは・・・撮れない?

 撮れないんですか?

 そしたら、何もわからないけどご紹介、ということですか。

 はい、えーと、うーんと、、はぁ(*´Д`)

 ・・・・・

 (もう、いいです)じゃあ、送って下さい。

 はいはい、はい、はー、

 あ、患者の名前と生年月日だけ、、

 はい、はい、はーーーい(ガチャ」


と、こんな感じです。




仕事のできる研修医2年目か、

調子が出てきた後期研修医あたりでしょう。




仕事に謎の自信がつき始めたあの時期。

誰しもこういう時期があると思います。




しかし、​こんなことで気分を害していてはいけません。​




かつては自分もあちら側でしたが、今は

フリーのバイト医として、
0次救急病院で当直中です。




心を無にして、こう言いましょう。




はい。こういう状況ですので、

 是非ご高診をお願いできませんでしょうか。




これでいいのです。




私も、今までは依頼を受ける側ばかりでした。

思い返してみると、尊大な部分があったように思います。​

それだけ忙しいですから。その気持ちよく分かります。




​一方、今は病院機能的には完全に弱者の立場です。​

この認識を忘れてはいけません。






こちらで2時間かけてCRP確認など不要です。

結局は患者の不利益につながります。





炎症反応の確認が必要と判断したら、

すみやかに高次医療機関に相談しましょう。

帰せそうでしたら、経過観察の判断を出しましょう。






最低限の重症度判定は必要ですが、

変な粘りは無用です。

病院側も不慣れですし、

救急外来のキャパを超える無理な診療は、トラブルの元です。




自分よりも1周りも年下の医者にも敬意を忘れず、

平身低頭依頼しましょう。






いいですか?忘れないでくださいよ。合言葉は

​「ぜひ、ご高診お願い申し上げます」​

です。






よろしければ今後もお付き合いください(^^






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最終更新日  2022.06.02 18:58:54
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