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Photoshopで砂浜に文字を描く表現方法【夏のデザイン】

Photoshopで砂浜に文字を描く表現方法【夏のデザイン】
悩めるデザイナー
悩めるデザイナー
砂浜に文字を書いた表現がしたいけど、どうやったら自然に表現できる? 
Photoshop(フォトショップ)で砂浜に文字を書く表現方法を解説します。

皆さん一度は海でやったことがある、指や木の枝で描けるアレです!

今回制作するサンプルのデザインはこちらです!

Photoshopで砂浜に文字を書く表現方法【完成デザイン】

制作するにあたってポイントになるツールが、「ブラシ設定」と「ベベルとエンボス」です。

今回はいつもより作業工程が多いので、再現が難しいと感じる方や、時間を短縮したいという人に向けて完成デザインの「psd」をダウンロードできる様にしています。

ダウンロードは200円と有料ですが、レイヤースタイルをコピぺしたり、答え合わせに使って頂ければと思います!

PSD ダウンロードはこちら

基本情報

サイズ

 横1600px 縦 1000px(72dpi)

 画像素材

 砂浜

 使用したフリーフォント

りいてがきN

Youtube動画

作業動画をyoutubeにアップしています!
このチャンネルは、デザインのチュートリアル動画を投稿しているチャンネルです。

ぜひチャンネル登録よろしくお願いします!!

背景を準備

まずは上記の基本情報にある、砂浜の画像をダウンロードしてください。

ダウンロードできたらカンバスに配置して、2つのレイヤーに複製します。
ここでは分かりやすいように「背景1」と「背景2」と名付けています。

「背景1」は下のレイヤーです。

2つのレイヤーに複製

それぞれの背景を【command(control)+ U】を押して、色相・彩度の設定を行います。

【背景1】色相:+5 彩度:-18

【背景2】色相:+5 彩度:-5 明度:-10

色相・彩度の設定

テキストを準備

背景の準備が出来たら、次にテキストの準備を行ないます。

サンプルではフリーフォント「りいてがきN」を使用しています。

同じフォントを使用しなくてOKですが、欧文でも和文でも手書きの丸っこいフォントを選択するといい感じになります!

テキストの準備

サンプルは斜体をかけており、文字サイズは300pxで海の部分だけ350pxにしています。

用意したテキストを複製して、どちらも描画モードを「オーバーレイ」にします。

分かりやすいようにレイヤー名に(元)と(コピー)を記載しています。

複製、描画モードを「オーバーレイ」

テキストを加工

元テキストにシャドウ(内側)を適用

元テキストのレイヤーをダブルクリックして、レイヤースタイルを開きます。

シャドウ(内側)を選択して下記の設定を行います。

描画モード : 乗算
カラー : #2d1e08
不透明度 : 75%
角度 : -180
距離 : 20px

サイズ : 20px

シャドウ(内側)の設定

OKを押すと下画像の状態になります。

シャドウ(内側)適用後

コピーテキストにベベルとエンボスを適用

コピーテキストのレイヤーをダブルクリックして、レイヤースタイルを開きます。

ベベルとエンボスを選択して下記の設定を行います。

スタイル : ベベル(内側)
テクニック : シゼルハード
深さ : 100%
方向 : 下へ
サイズ : 70px
角度 : 120
高度 : 30
ハイライトのモード : スクリーン/#ffffff/75%

シャドウのモード : 乗算/#000000/100%

ベベルとエンボスの設定
次に輪郭を選択して下記の設定を行います。

緑枠をクリックして、輪郭エディターを開きます。

輪郭の設定
下画像のように、2点をドラッグして同じようなグラフにしてください。

アバウトでOKです!

輪郭エディター

OKを押すと下画像の状態になります。

ベベルとエンボス適用後

盛り上がった砂を作る

次に文字の周りに盛り上がった砂を作成します。

ブラシを使うのでまずはブラシの設定を行います。

ブラシの設定

上部メニューから「ウィンドウ」<「ブラシの設定」を選択してください。

「ウィンドウ」<「ブラシの設定」

下画像の通り、「ブラシ先端のシェイプ」と「シェイプ」の設定を行なってください。

ブラシの設定内容1

テキストの境界線をブラシで描く

ブラシの設定が終わったら、テキストレイヤー上を右クリックをして「作業用パスを制作」を選択してテキストのパスを作成します。

作業用パスを制作

一番上に空の新規レイヤー(砂1)を作成し、ブラシのカラーをブラックにしておきます。

空の新規レイヤー(砂1)

作成したパス上をダイレクト選択ツールで、右クリックして「パスの境界線を描く」を選択します。

パスの境界線を描く

ツールをブラシにしてOKを押します。

「パスの境界線を描く」設定

下画像の状態になったら、パスの選択を解除します。

パスの選択を解除

ブラシで描いた部分の選択範囲を作成

作成した砂1のレイヤーの赤枠を【command(control)+クリック】して選択範囲を作ります。

選択範囲を作成

上部メニューから「選択範囲」<「選択範囲を変更」<「縮小」「滑らかに」をそれぞれ選択して、下記の設定を行なってください。

選択範囲を縮小 : 3px

選択範囲を滑らかに : 2px

「縮小」「滑らかに」の設定

選択範囲ができたら「背景2」のレイヤー上で【command(control)+ J】を押して、選択範囲でコピーした新規レイヤーを作成します。

「砂2」と名付けて一番上のレイヤーに移動します。

新規レイヤー「砂2」の作成

ベベルとエンボスを適用

「砂2」をダブルクリックしてレイヤースタイルを開き、ベベルとエンボスを選択し、下記の設定を行います。

ベベルとエンボス

スタイル : ベベル(内側)
テクニック : 滑らかに
深さ : 100%
方向 : 上へ
サイズ : 5px
角度 : 120
高度 : 30
ハイライトのモード : ソフトライト/#ffdeb2/75%

シャドウのモード : 焼き込み(リニア)/#cdbda6/75%

ベベルとエンボスの設定

輪郭

次に輪郭を選択します。
下画像の緑枠をクリックして、左上のデフォルトに戻します。

範囲は50%

輪郭の設定

テクスチャ

次にテクスチャを選択し、下記の設定を行います。
パターンの項目を「木」のフォルダの中にある青枠のパターンにします。
比率 : 100%

深さ : 100%

テクスチャの設定

OKを押すと下画像のように、テキスト周りに盛り上がった砂が表現されます!

テキスト周りに盛り上がった砂が表現

砂を馴染ませる

レイヤー「砂1」の赤枠を【command(control)+クリック】して選択範囲を作ります。

選択範囲を作成

上部メニューから「選択範囲」<「選択範囲を変更」<「拡張」「滑らかに」をそれぞれ選択して、下記の設定を行なってください。

選択範囲を拡張 : 5px

選択範囲を滑らかに : 5px

「拡張」「滑らかに」の設定

次にテキストレイヤーの赤枠を【command(control)+ shift + クリック】して、テキスト部分の選択範囲をプラスします。

テキスト部分の選択範囲をプラス
選択範囲を保ったまま「背景1」のレイヤー上で【command(control)+ J】を押し、選択範囲でコピーした新規レイヤー(砂3)を作成します。

コピー出来たらレイヤーを一つ上の位置に移動します。

新規レイヤー(砂3)

作成した「砂3」のレイヤーをダブルクリックしてレイヤースタイルを開き、ドロップシャドウを選択し、下記の設定を行います。

描画モード : 焼き込み(リニア)
カラー : #e8e2d9
不透明度 : 75%
角度 : 125
距離 : 18px

サイズ : 18px

ドロップシャドウの設定

OKを押すとドロップシャドウが適用されて、背景により馴染んだ感じになります。

ドロップシャドウ適用後

周りに飛び散った砂を作成

ブラシの設定

上部メニューから「ウィンドウ」<「ブラシの設定」を選択してください。

下画像の通り、「ブラシ先端のシェイプ」と「シェイプ」「散布」の3つの設定を行なってください。

「ブラシ先端のシェイプ」と「シェイプ」「散布」の3つの設定

テキストの境界線をブラシで描く

ブラシの設定が終わったら、赤枠の位置に空の新規レイヤー(砂4)を作成し、ブラシのカラーをブラックにしておきます。

緑枠のテキストレイヤー上を右クリックをし、「作業用パスを制作」を選択しテキストのパスを作成します。

新規レイヤー(砂4)

作成したパス上をダイレクト選択ツールで、右クリックして「パスの境界線を描く」を選択します。

パスの境界線を描く
ツールをブラシにしてOKを押します。

下画像の状態になったら、前回同様パスの選択を解除します。

パスの境界線をブラシで描いた後

周りに飛び散った砂を馴染ませる

ベベルとエンボスを適用

レイヤー「砂4」の赤枠部分を【command(control)+クリック】して選択範囲を作ります。

「砂4」の選択範囲

選択範囲ができたら、レイヤー「背景1」に移動し、【command(control)+ J】を押します。

新しいレイヤー「砂5」ができるので、「砂4」の上の位置に移動します。

新しいレイヤー「砂5」
「砂2」に適用したレイヤースタイルを右クリックでコピーし、レイヤー「砂5」にペーストします。

飛び散った砂のモコモコ感が出てきたと思います。

レイヤースタイルをコピペ

影を作成

「砂4」の黒い塗りつぶしを影に使います。

上部メニューから「フィルター」<「ぼかし」<「ぼかし(移動)」を選択してください。

「フィルター」<「ぼかし」<「ぼかし(移動)」

設定画面が立ち上がるので、下記の設定を行なってください。

角度 : -30

距離 : 15px

ぼかし(移動)の設定
ぼかしができたら「砂4」の描画モードを「リニアライト」にし、不透明度を40%にします。

次にダイレクト選択ツールで右下に「10px」ずつ移動させます。

右下に「10px」ずつ移動

最後にテキストレイヤーの赤枠を【command(control)+クリック】し、選択範囲を作り「砂4」のレイヤー上で「Deleteキー」を押します。

不要な影が削除されます!

不要な影を削除

完成

Photoshopで砂浜に文字を書く表現方法【完成デザイン】

まとめ

今回はPhotoshop(フォトショップ)を使って、砂浜に文字を書いたように見えるデザインの作り方を解説しました!

夏のデザインにぴったりな表現だと思います!

今回は少し難しかったので、再現が難しいと感じる方や、時間を短縮したいという人に向けて完成デザインの「psd」をダウンロードできる様にしています。

ダウンロードは200円と有料ですが、レイヤースタイルをコピぺしたり、答え合わせに使って頂ければと思います!

PSD ダウンロードはこちら

決済は、クレカ・ペイペイ・楽天ペイ・PayPal・コンビニ決済が可能です!

最後までお読み頂きありがとうございました!