S660の12Vバッテリーの銘柄選び


1月上旬の3連休、1日目。
S660の安心快適点検をHondaディーラーで受けてきました。

点検結果1ページ目
点検費用は6,310円!13,200円は別途発注した用品代。
点検結果2ページ目
バッテリーが使用期間相応にヘタってきています

点検の結果は異状なし。

バッテリーは要注意、ということで交換時期が近いことが書かれています。
今S660に搭載している12Vバッテリーは純正品の38B19R。
CCA基準値265に対し、測定値は196なので0.74。
70%以下が要交換と判定されるので、74%ということは確かに要注意。
直ぐにでも交換…というわけではないですが、ぼちぼち交換時期が近いということですね。

せっかく交換するわけですから、私のS660に一番最適なものを使用したいです。
今の世の中、車の部品に限らずあらゆる製品のオススメ情報や性能比較がインターネットで調べられるので、それを見比べてこだわりの一品を探し出すのが最近の楽しみ。

S660の場合はCVT車にしかアイドリングストップは付いていないので、MT仕様で使うバッテリーは充電制御車用になります。
で、うちのS660はMT車なので充電制御車用を探します。

前車でバッテリー選びに失敗した経験

前車のCR-Zでバッテリー交換した際、何も考えずに一番性能の良いイメージのあるPanasoniccaosにしました。

N-60B19L/C7
CR-Zに取付けたcaos N-60B19L/C7

車好きが12Vバッテリーを自分で購入する場合、真っ先に選択肢になるのがこのブルーのバッテリーでしょう。
見た目が鮮やかな青色なので、エンジンルームを開けた時の「カスタム感」もアップ。
バッテリーを購入する場合、比較検討せずこれに決め打ちして買う人も多いのではないでしょうか。

しかしcaosを選んだのは私的に大失敗でした。
CR-Zはハイブリッド車で12Vバッテリーはハイブリッドシステムのコンピューター起動用にしか使いません。
12Vはハイブリッドのシステムから供給されるので、アイドリングストップからの復帰も含めて12Vバッテリーは使いません。

caosはバッテリーとして高性能なのは間違いないですが、CR-Zはその高い性能を全く使わないので、例えるならコンビニに戦闘機で行くくらい過剰な性能です。
いや、無駄なだけならまだマシですが、軽量の純正34B17Lよりもcaosの方が重いのでむしろ性能悪化しています。
ただでさえ、もう少しパワーがあれば…と言われているCR-Zにわざわざ無駄に重いバッテリーを積む…まさに無知ゆえの大失敗でした。

さて、S660はCR-Z以上に車体が軽くエンジン出力が小さい車…限られたパワーを大事にしなければいけない車。
2シーターで実質1人乗り、電装品をたくさん積んだり、オーディオ強化したり…ということは私はやっていないので、バッテリーとしての高性能さよりも軽さの方がはるかに大事。
S660を含む軽スポーツ車が最も、caosが適さない車だと思います。

12V LiFePO4 リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

今回12Vバッテリーを探していて、初めて12V LiFePO4 リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの存在を知りました。

従来の鉛バッテリーは安価な反面、非常に重いので本来はスポーツカーには適さない代物。
とはいえ他に代替できるバッテリーの選択肢がないのでスポーツカーにも使われています。

リチウムイオンバッテリーは非常に軽量で長寿命、電圧降下も少なく出力も安定しているというバッテリーとしては完璧に近いものですが…ものすごく高価なのがデメリット。

新しいもの好きでガジェット好きの私としては非常に興味をそそられますが…これを選ぶ気満々で調べ始めてみると…
非常に情報が少ないです。
・耐衝撃や防水性能は大丈夫?
・充電温度の下限は0℃までの製品が多いけど、冬場はそれで大丈夫?
・使用後の破棄方法は?
・トラブル時の対応方法は?
・ポン付けできるの?
と不安要素がありますし、信頼性高いコントローラーを使用した製品じゃないと車を燃やしかねません。
非常に高いお金を払って、大事な愛車を物珍しさだけで実験台にしたくはないですね…。
S660の場合はせっかく珍しい、見た目が斬新なこのバッテリーを取付けてもフロントフード開けてもバッテリーがよく見えない、というのも地味なデメリット。

やはりバッテリーは安全性に関わるので12Vのリチウムイオンバッテリーは大企業・有名メーカーが自社ブランドとして出してきてからが本番だと思います。

やはり従来型の鉛バッテリーから探す

12Vバッテリーは各メーカーから、それぞれ廉価なスタンダードモデルから高性能なフラグシップモデルまで複数の商品をラインナップしています。
しかしそれぞれの製品紹介を観てもそのほとんどが自社製品との相対評価だったり、定性的な表現だったりと非常に性能比較がしにくい。

ですので、分かりやすいように書き出してみました。

12Vバッテリー性能比較(私調べ)

データは各メーカーの製品ページから調べました。
国産3社、各サイトの車種適合検索をS660(MT=充電制御車)で検索し、ヒットした全ての製品を載せています。
価格はAmazonの値段をベースに掲載していますが、Amazonでは在庫なしの製品も多く他のサイトで調べたものも混ざっていますので参考程度に。
BOSCHも調べたかったのですが、ホームページにはほとんどスペックの情報がなかったので除外。
オートバックスのプライベートブランドも中身はBOSCH製で、製品情報のページもBOSCHのホームページに飛ばされるだけだったのでこれも除外。

今回は小さなサイズであるB19で調べたので誤差程度の差でも、大きなサイズになると製品間の差が顕著になるはずです。

Panasonicのバッテリー

Panasonicのホームページが検索しやすく、データも詳しくて一番利用し易かったです。
地味にこういうところでも売り上げに差が出そうな気がします。
そして性能も他社製品と比べて優位性が目立ちます。
caosはやはり一番高性能ですね、売れるのも納得のデータです。

でも私のS660にはcircla標準車用N-40B19R/CRがこの中では一番良いと思います。
caosと比べるとcirclaの方が1.5kg軽く、価格は6割程度で抑えられています。
5時間率容量と普通充電電流を見るとcaosの方が寿命は長そうですが、価格差を考えるとやはりcirclaの方が良いですね。
circla以外にも重量が軽い製品はありますが、設計が20年近くも前の製品なので選択肢からは外れます。

GSユアサのバッテリー

ホームページの見やすさは可もなく不可もなく。
平均的な性能でPanasonicに比べるとスペックで若干劣りますね。
価格もPanasonic製品よりも安いというわけではなさそうですね。
量販店等で安売りしていると選択肢に入るかも…という印象。

エナジーウィズのバッテリー

ここが一番厄介でした。
日立 Tuflongシリーズということで探し始めたのですが、今は日立ではない模様。
昔は日立化成という会社が現在は昭和電工マテリアルという会社になっていて、更にその蓄電デバイス部門がエナジーウィズという会社になっているとかなんとか。
ということで今は日立ブランドではないということになりますね。
その辺りよく分からなくて、公式製品ページにたどり着くまでが大変でした。

そしてホームページの不親切さがひどい…!
普通充電電流や発売日のデータも掲載されていませんし、一部製品ページのリンクをつけ忘れているところも!
本当に売る気があるのでしょうか?一般消費者はこんなページまで見に来ない、と思っているのかな…。
製品の性能も他2社よりも劣りますね。

結論: circla標準車用N-40B19R/CRがS660に一番良さそう!

さすがのPanasonic!
caos以外の製品もスペック上は他社よりも優れていました!
スペックでは分からない部分で他社製品との優位性はあるかもしれませんが、とりあえず今回はcircla標準車用N-40B19R/CRを購入してみようと思います!

やはりお買い物はあれこれ考えて何を買おうか考えている時間が一番楽しい…!

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コメント

    • 匿名
    • 2024.01.31 10:18pm

    パナソニックブランドバッテリーは
    GSユアサ製です。。