バスカー（BUSKER）は、アイルランドのカーロウ州にある【ロイヤルオーク蒸留所】で製造されているアイリッシュウイスキーです。
歴史は新しく、創業は2016年。
3種のウイスキー、「シングルモルト」、「シングルポットスチル」、「シングルグレーン」を製造販売しているアイルランド唯一の蒸溜所です
角張ったボトルには、太いゴシック体の「BUSKER」の白文字が縦方向に書かれ、中央にはグリーン、ブルー、ブラウンの横帯がレイアウトされており、非常に目立ちます。
2022年に日本で初めて発売されるやいなや、甘い香りの「トロピカルフルーツフレーバー」であっという間に大人気となりました。
本記事では、バスカーの種類や特徴、種類、おすすめの飲み方などについてご紹介します。
バスカーの特徴
バスカーが製造されているロイヤルオーク蒸留所は、アイルランドの南東部、自然豊かなカーロウ州にあります。
ウイスキー作りには良質な水が欠かせませんが、バスカーでは森を流れるバーロウ川の水を仕込み水としています。
さらに恵まれているのは、ウイスキー樽の材料になるオークの森に囲まれていること、原料の大麦も地元で生産していることで、まさにウイスキー作りに最適なロケーションだと言えるでしょう。
使用される樽は、シェリー樽、バーボン樽、そして複数の種類のワイン樽があります。バスカーの特徴「トロピカルフレーバー」は、特にこのマルサラワイン樽で熟成させた原酒によって生み出されています。
コスパ最強格のシングルモルトウイスキー
バスカーの特質すべき点は、なんといっても安くて美味い点が挙げられます。このレベルのウイスキーがたった2000円弱で楽しむことができるというのは驚きです。
青色シングルモルトでさえ、2000円弱で販売されているところもあるためおすすめ。同価格帯のブレンデッドに比べてしっかりとモルトの味を楽しむことができる点がとても魅力的な銘柄です。
多種多様な味わい
バスカーは、アイリッシュからシングルモルト、グレーン、シングルポットなど幅広い展開がされています。まだ年数の若い銘柄のため年数表記があるものは稀ですが、原料によって様々な味わいを楽しむことができる銘柄です。
原料によって異なる味わいを楽しむのにピッタリ、しかも価格が安い！
また比較的にライトでフルーティーな酒質のためソーダ割り（ハイボール）やカクテルなどにも使うことができます。
バスカーの種類
バスカーには、次の4種類があり、それぞれ詳しく解説します。
- バスカー アイリッシュウイスキー
- バスカー シングルモルト
- バスカー シングルグレーン
- バスカー シングルポットスチル
バスカー アイリッシュウイスキー
中央がグリーンのボトルで、バスカーから最初にリリースされました。
ロイヤルオーク蒸留所で作られたシェリー樽・バーボン樽・マルサラワイン樽の3つの原酒をブレンドさせており、バスカーを代表する銘柄です。
マルサラワイン樽に由来するトロピカルフルーツの香りと味わいが濃厚に感じられます。
「プラム、トロピカルフルーツ、バニラ、ハチミツ、干し草」などの味わいがあるフルーティさから、ウイスキー初心者にもやさしいテイストとなっています。他のアイリッシュウイスキーとは異なる素性は、ストレート、水割り、ハイボールと、どんな飲み方でも美味しく飲めます。
おすすめ度：
バスカー シングルモルト
中央がブルーのボトルです。
アイリッシュウイスキーが市場で大ヒットしたことで、その要望に応えてシングルモルトで作られた銘柄です。シングルモルトとは、一つの蒸留所を意味します。
元となるモルト原酒をシェリー樽とバーボン樽に保管してヴァッティング（混合）したことで、りんごの香りや味わいが強く感じられるフルーティな風味が強く感じられる風味となっています。
香りは様々な果実が入り交じったフルーティさがあり、やがてリッチなチョコレートの味わいへと変化していきます。
おすすめ度：
バスカーといえばシングルモルト！という方も多いのではないでしょうか？変な突っ掛かりがなくフルーティーでゴクゴク飲めます。
価格帯もシングルモルトにしてはお手頃でとても優秀なハイボール要員の一人です。
バスカー シングルグレーン
中央がブラウンのボトルです。
コーンとモルトを原料としたグレーンウイスキーです。
バーボン樽原酒とマルサラワイン樽原酒をヴァッティングし、アルコール度数44.3％でボトリングしています。
キャラメルからバニラの風味があり、軽さと甘さの華麗なハーモニーが感じられるボトルです。
おすすめ度：
バスカー シングルポットスチル
中央がグリーンのボトルです。
色はオレンジに近いバーニッシュコッパー、Copper＝銅色です。
香りは、香水のような華やさがあり、とてもフローラルです。花やハチミツの香り、あるいはオークやクローブの香りも。味わいは豊かで、バニラの味わいにブラックペッパーのスパイシーさが調和しています。
名前のとおり、シングルポットから製造されます。
おすすめ度：
バスカーおすすめの飲み方はハイボール
バスカーおすすめの飲み方としてはまず、ハイボールをあげておきます。
炭酸で割ることでアルコールの刺激が弱くなると同時に、フルーティな香りが花開きます。
基本はウイスキー1：炭酸水3ですが、好みに応じて変えるといいでしょう。
ハイボール用の高さのあるグラスで作ると、ビジュアル的にも美味しさアップです。
ジュース割り
バスカーはカクテルベースとしても優秀で、公式サイトには、コーラ、ジンジャエール、ピンクグレープフルーツソーダを使って作るカクテルが掲載されています。
基本はウイスキー1：ジュース2ですが、お好みに応じて変えるといいでしょう。
バスカーのフルーティさがカクテルになることで、より華やかな味に変化します。
バスカーのまとめ
バスカー最大の特徴は、トロピカルフルーツに例えられるフレーバーです。フルーティな香りと味わいは、ウイスキー初心者からベテランまで楽しませてくれるもので、飲みやすさという点では高いランクにあると言えます。
2020年に登場したという新しいブランドではありますが、SNSなどから始まった口コミは世界的な広がりを見せています。比較的入手しやすいとも言えますので、一度購入することをおすすめします。
ハイボールやジュース割りで飲む方が多いですが、癖のない飲み味はロックやストレートでも美味しくいただけます。
まだまだ若い歴史のバスカー、これからがとても楽しみなウイスキーブランドです。
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