長期休みの過ごしかたで気をつけたいこと

長期休みの過ごしかたで気をつけたいこと

ブログをお読みいただきありがとうございます。

今回は、春休みなど、長期休みに気をつけたいことをテーマに記事を書いてみたいと思います。

 

休みの日はゆっくりさせたほうがいい?それとも…

みなさんからは、よく『休みの日の過ごさせかた』についてご質問をいただきます。

 

お手伝いとかさせたほうがいいですか?
平日子どもは頑張って学校に行っているので、土日などはゆっくり寝かせたいのですが…
ゲームなども『子どもの問題』だから『過干渉』にならないように口出ししないのがいいですよね?

…などなど、色んな視点でのご質問をいただきます。

 

その中でも、平日と休みの日の生活リズムは変えたほうがよいのか?という点について今回は解説したいのですが、まず、私の回答としては、

まいどん先生
平日と休みの日の生活リズムは極力変わらないようにしたほうがよい

…になることが殆どです。

 

もちろんこれは、お子さんの学年やご家庭の状況次第にはなるのですが、その理由の一つとしては、休みの日はのんびり寝るという、いわゆる『寝だめ』は体内時計のズレを生じさせ、余計に疲労蓄積されるからです。

 

人は就寝時にメラトニンというホルモンを分泌させ、起床時にオレキシンというホルモンを分泌させます。

メラトニン…眠気を誘う睡眠ホルモン

オレキシン…脳の覚醒を調整するホルモン

このような役割があり、メラトニンは太陽の光を浴びてから15~16時間後に分泌されるといわれます。

太陽の光をあびてすぐではなく、結構時間が経ってから分泌されるこちらのホルモン。

朝起きの時間が遅ければ遅いほど、当然メラトニン(眠気ホルモン)の分泌は遅くなるとうことです。

 

例えば休みの日はいつもより3時間多く睡眠をとっていた場合、以下のような時間帯にメラトニンが分泌されることになります。

・平日は6時起床 → 21時頃にメラトニン分泌(21時くらいにねむくなる)

・休日は9時起床 → 0時頃にメラトニン分泌(0時くらいにねむくなる)

これが毎週末起きているとすれば、特に日曜日の夜は寝付きが悪くなったり、睡眠が浅くなるという睡眠の質の低下を引き起こします。

結果、週明けの月曜日は、いわば時差ぼけ状態になり、「子どもが朝なかなか起きてこない…」ということにつながりかねません。

 

そしてそういうことが続くと、特に週明けの数日間は寝不足が続き、週の後半から調子を取り戻すものの、また週末にリズムが乱れて週明けに寝不足…というループにハマりやすいといえます。

 

寝不足によって引き起こされること

時差ぼけと寝不足によって引き起こされてしまうのは以下の通りです。

・イライラしやすい

・体が怠くてしんどい

・ストレスを感じやすくなる

・集中力が低下する

・吐き気や頭痛

いいことがひとつもありません 🙄 …。

世のお母さんがたは特に寝不足を経験されてきていることと思いますが、その時ってこういうことが多かったのではないでしょうか。

睡眠の質が下がることで、睡眠時の記憶の整理もなかなかうまくされず、物忘れがひどくなることもありますし、些細なことでイライラして涙が出てしまったり、すぐにしんどくなったり…。

そういう経験を一度はされてきていることと思います。

 

寝溜めのために『休みの日はゆっくり寝てよい』とするのは、実は逆に時差ぼけのような状態を生み出し、結果体調不良や精神的な不安定につながりかねなということです。

 

休日であっても長期休みであっても生活リズムを一定に整える

そのことから、私は生活リズムの乱れは避けましょうということをよく皆さんにお伝えしています。

また、上記のような理由のほかに、リフレッシュを目的に、学校とあまりにもかけ離れた生活をおくることは、結果、家庭生活と学校生活のギャップを生み出してしまうということも理由のひとつです。

休みの日はお昼近くまでのんびり眠れて、好きな時間にブランチを食べて、のんびりできる。

だけれども、学校がある日は朝早く起きて、給食の時間まで空腹を我慢して、午後も勉強しなければならない。

これだけでも差があることがわかります。

 

これに加え、時差ぼけによる集中力の低下やイライラしやすかったり疲労感などがあったとすれば、子どもから

しんどい…学校いきたくない…頭痛い…勉強わかんない…

という言葉が出てしまうのはなんとなく理解できますよね。

 

実際に支援を差し上げていて、お子さんの1日の過ごし方を拝見してみると、週明け差ぼけ』が発生していたことが原因で、子どもの体調不良につながっていた…ということもあります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

お子さんが月曜日の朝に「学校行きたくない」「頭が痛い」と言ったり、学校から帰宅してから「勉強つまんない」などという理由は、もしかするとこのような生活リズムの乱れが要因になっているかもしれません。

もちろん色んなことが複合的に絡んでいて行き渋りや母子登校や不登校につながっているということもありますので、必ずしもどのケースにおいてそうだとは言えません。

しかし、お子さんの「行きたくない」「体調が悪い」という言葉に引っ張られて反応をしてしまうと、実は生活リズムが原因だったのに、子どもに感情をぶつけて無理に学校に連れていくやりとりにつながったり、病欠をせざるを得ない日が続くことで、結果欠席が増えて「久しぶりの学校が怖い…」とお子さんに不安感を持たせることにつながってしまうことがあります。

 

私はよく、支援の場で「何よりも観察が大事です」と親御さんにお伝えしています。

子どもの言葉だけではわからないことって、実はこのように色々と隠されていたりしますので、お子さんの行き渋りなどに悩まれているご家庭は、今回の内容を参考にしてみていただければ嬉しいです。

 

それでは、今回はこのへんで終わりたいとおもいます。

また次回のブログにてお会いしましょう 🙂

まいどん先生(公認心理師)

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