週末には関東地方に再び台風がやってきます。そして、土曜日はよりによって仕事に出掛けなければなりません。大して雨の中を歩くことはありませんが、それでも「濡れた靴と濡れた靴下」で一日を過ごしたくはありません。それで、新しいゴム長靴を買いました。

庭いじりをしているので長靴は幾つかあるのですが、どれも泥だらけで、とてもではありませんが人前で履くことが憚られるのです。新しく買ったのは「よそゆきの長靴」ということになります。

昔は雨が降っても、雪が降っても革靴を履いて出勤したというのに、随分と環境が変わったものです。まぁ、土曜日は長靴で出勤しても職場ではサンダルに履き替えてしまいますけどね。これも昔の職場では「職場でのサンダル禁止」なんて言われていましたっけ。

思えば「世界のあたり前」がここしばらくの間に随分と変わってきた様に思います。何というか「無意味な約束事」がなくなってきている様に思うのです。特に「仕事」に関わることに関しては大きく「当たり前」が変わってしまい、30年前の自分が今の様子を見たら、随分と驚くに違いありません。

スーツを着ていない人がたくさんいて、ネクタイなんて絶滅寸前で、ビジネスバッグではなくリュックサックやトートバックを持った人ばかり。会社では残業をするなと言われ、上司は部下を叱るなと言われ、役職名ではなくみんなを「さん」付けで呼び、会社のイベントへの参加を強制をしてはならず、社員名簿といったものはなく、きっちりと有給休暇を消化しないといけない。まるで別の星の出来事です。

30年前の私は「今の世界の当たり前」を見て、果たしてどう思うのでしょうか。きっと「こんなことはけしからん!会社なんだから厳しくて当たり前!」なんて憤るに違いありません。振り返れば、昔は面倒で無意味なことを随分と有難がっていたのです。そう、飼い犬が自分の首輪に誇りを持つ様に。今は「今の当たり前」の方が断然いいと思いますけどね。

せっかく新しいゴム長靴を買ったのですから、土曜日は是非しっかりと雨が降って欲しいものです。そんなこと言うと怒られてしまいそうですけれど。

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