こんにちは。
5月も下旬に入り、お受験対策は順調でしょうか
夏休みが終わると、目の前にお受験が迫ってくるので、まだまだ先と思ってしまうは後々になって慌てることになってしまいますが、あまり焦りすぎてしまうのも、マイナスに働いてしまいます
とはいっても、この塩梅が難しいんですよね・・・・こればかりは一律に言えず、お子さんによって違うので、お子さんのタイプを見極めていくしかありません
こんなタイプの見極める軸の一つとして、
・感性先行理解タイプ
か
・悟性先行理解タイプ
というものがあります。
これは、小学校受験に限らず、中学受験、高校受験、大学受験をはじめ、一生の勉強に繋がるお話になります。
「感性」については、ご説明するまでもないと思いますが、「悟性」という言葉はあまり聞きなれない言葉だと思います。ものすごくざっくり、簡単に言ってしまえば、「理屈として理解しているか」ということになります。
真に理解しているためには、「感覚的にも腹落ちし、理屈としても理解している。」という両方が必要になってきます。
ただ両方同時に理解が進むことはあまりなく、時間的な差異がほとんどない場合も含め、感覚として理解することと、理屈として理解することの2つには、時間的な差があるものです。
片方の理解が進むと、もう片方の理解も後々になってついてくるというのが一般的です。
こうなると、お子さんがどちらかでもいいので、理解が進むことが必要になってきますが、どっちの理解を進めるかが一つのカギになります。
多くのお子さんを見ていると、例えば、
・感性の理解から入った方がいいので、まずは感覚でとらえることが大切
というわけでもなく、
・このお子さんは感性から理解するけど、こちらのお子さんは悟性から理解する
というわけでもないのが実状です。
一般的には、幼児期のお子さんは、感性として(感覚として)の理解が先行することが多いのですが、必ずそうかとは言えず、お子さんによってもどちらが先行するかは違いますし、同じお子さんでも理解の対象が異なると、先行する理解が変わるという状態です
このため、お子さんの理解を進めるためには、まずは「感性」、「悟性」のどちらを理解してもらおうとして取り組んでいるかを意識し、「感性」の理解でうまくいかなかったら、「悟性」の理解を進めるといった切り替えが必要になってきます。
お話を伺っていると、理解が進まないので、同じ方法を何回も繰り返しご説明し、お子さんも親御さんも疲れきってしまっていることがよくあります
もちろん繰り返しの説明で理解が進むことはありますし、1回の説明で理解が進むことの方が稀だと思いますので、ある程度の繰り返しは必要になりますが、やはり限度があり、少なくともお子さんが飽きたり、疲れ切ってしまう前に、切り替えが必要です。
具体物を使って、まずは感性として理解してもらおうと思って取り組み、あまり成果が得られなかったのであれば、「こういう問題はこのようにやればいいんだよ。」と理屈(手順)を理解するようにしたり、覚えてもらいようにしたり、切り替えていくことが必要になります。
理解が進まない=お子さんの能力が低い
では決してなく、
理解が進まない=お子さんに合った教え方になっていない
ということを理解し、信じることが大切になります。