コロナ禍でのスマホ時間増加、ストレートネックに注意

 今回は首肩の痛みが主症状の「ストレートネック」についての記事です。
コロナ禍のお盆休み中、在宅時間が増えスマホ時間が増加し長時間同一姿勢を続けることにより、首や肩にストレスを感じる方の相談が急増しています。

「ストレートネック」って何?

通常であれば頸椎(首の骨)は緩やかな前弯のカーブを描いています。
長時間のスマホやパソコン作業なので頭が前方に出ると、首のカーブが真っ直ぐになり本来の機能を失い様々な症状を引き起こす原因となります。


「ストレートネック」の症状

首の骨が真っ直ぐになると、筋肉の負担が増え神経や血管の圧迫につながります。
そして不良姿勢が習慣化することにより、首肩だけでなく手のしびれや頭痛、自律神経の不調やイライラなどの様々な症状が引き起こされます。


施術例

お盆休み明け、30代女性のOLさん来院です。
主訴は首肩の痛み、上を向けない、右手のしびれ、頭痛。
以前から首肩のコリ感は感じていたがお盆休み中に症状悪化、コロナ禍のため外出は控えソファーに座りテレビやスマホの生活だった。家族に首をマッサージしてもらったが無意味でしたとのこと。

施術開始(当院では問診の段階から施術は始まっています)
待合室で座った姿勢は、猫背がひどく頭は前方へ大きく突き出ています。(ストレートネック)
上を向けない症状は猫背を正すだけで改善します。
肩のこわばりは肩甲骨の位置が原因、これも猫背を正すことで改善。
実際にその場で効果を感じてもらうことで「症状を原因から治す」という当院の施術方針を理解していただきます。
首肩が痛いから首肩をマッサージする、この考えだと治りません。首は脳に送る大切な神経や血管があり、刺激に敏感なのでむやみに触ることは危険ですのでお止めください。
施術ベッドに入っていただき、崩れた姿勢を修正します。
身体全身のバランスを考慮すると、調整しなければならないポイントは2~3点に絞られます。今回は骨盤の角度を狂わせた筋肉と、肩甲骨の動きを狭めた筋肉の2点で基本調整完了。
背骨を整え自律神経を安定させて、手のしびれは上腕部の神経の通り道を調整し改善。
残った頭痛の症状を頸椎から微調整します。
この段階で症状の8割は改善です。治る環境を整えてあげれば体は健康へと導かれます。
問題となるのは、今後無意識でスマホ不良姿勢を長時間してしまうことでしょう。
患者さんの特性と症状の説明をして、正しい姿勢指導を行い施術終了。
明日からのデスクワークや日常生活で、早速実践していただきます。
正しい姿勢が定着すれば、再発することも無くなりますね。

今回の施術例はお盆休みに悪化した急性期の症状でしたが、首の痛みが慢性化して困っている方も大勢いると思います。
首が痛いから首に湿布を貼り続けている、首を引っ張っている、首をもんでいるなど、治らない努力を続けている方にとって少しでもストレートネック改善へのヒントになっていただければ幸いです。
「痛みの原因を特定、改善して、治る環境を整える」全ての痛みに共通することですね!
記事を読んでいただいた皆様の痛みの原因が改善し、快適な生活に繋がることを願っています。



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免責事項:執筆者個人の経験や感想であり、効果を保証するものではありません。

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