日本にも「野鳥公園」と名のつくところがあります。
その中でも、1月末の帰国前から気になっていたのが「東京港野鳥公園」です。コロナの再拡大で閉園していたのですが、4月下旬に再開。GWに初めて訪れてみました。
という訳で、今日はマチアルキの要素はゼロの鳥尽くし(!?)です。
東京都大田区の海辺に位置し、お台場の西隣ですね。
JRの大森駅からバスに乗って20分くらい。バス停降りると、ちゃんとサインがありますね。
車で通りかかっていきなり入る人もいないと思いますが、道路沿いの看板は大きい😅
入園料(¥300)を払って、もらったパンフを開きます。なかなか広い。
左側(西)の池を中心とした淡水エリアと、右側(東)の潮の満ち引きがある干潟を中心としたエリアに分かれているようです。
さすが野鳥公園というだけあって、大小4カ所、観察小屋が設けられています。
次の写真は小ぶりな西の淡水エリアの4号観察小屋ですが、中にはのぞき窓があって、鳥さんに気づかれないように観察できます。
しかし、この日は淡水エリアの鳥がほぼいない。東のエリアで浜辺の鳥を見ていきます。まずは干潟エリアの北側、2号観察小屋から覗いてみます。
先月は渡りを控えた鴨が多くいたようですが、この日はそれほどでもないです。潮が引く時間だったので、泳いでいるカモより、浅瀬で脚で立って休憩しているのが多いですね。スズガモとホシハジロが主なようです。
スズガモもホシハジロも ほぼ初見です😄
スズガモ(オス)は、背中が白黒の模様になっていて、頭部が濃い緑色です。
ちょっと見、よく似たキンクロハジロは背中がほぼ真っ黒で、頭部が紫っぽい。
でも、頭部は両方とも光の加減で黒っぽく見えます。
以前、三渓園で見たキンクロハジロがこちらです。区別するには、冠羽(頭の飾り羽)の有無と、くちばちの先が黒いのがわかりやすい特徴でしょうか。
こちらのスズガモはペアです。
メスのスズガモは、口元が白いのが特徴といいますが、正直一緒にいないとわからないです😅
一方のホシハジロ(オス)は、頭部が茶色で、眼が赤色をしています。
拡大すると、なんとかわかりますが、フィールドでは双眼鏡使っても厳しい😆
柏尾川を占領していたオオバンも、この季節は激減。今日は一羽のみ見かけました。
少し離れた深みで潜水を繰り返していた小柄な鳥はカイツブリです。
夏羽ではくちばしも黒くなり、羽毛もだいぶ色合いが濃くなってます。
以前韓国で冬に撮った写真と比べてみます。
子育てでは浮巣を作り、子供を背に乗せて泳ぐ姿も見られるようなので、探してみたいですね。
さてさて、カモが休んでいる手前の干潟で忙しく歩き回り、餌を探している鳥たちもいます。
最初に飛んできたのは大きく下方に反った長いくちばし、チュウシャクシギのようです。観察小屋の位置からは逆光気味ですが、なんとか顔も捉えられました。
チピチピ鳴いてせわしく動き回るのは、おなじみハクセキレイですね。
ゆったりと脚を運びながら、小魚を探している褐色のサギは、頭の飾り羽も肩の黒い部分もまだない若いアオサギです。
以前撮ったものですが、成鳥の姿はこんな感じです。
気が付くと、顔立ちが派手な鳥がたすたと観察小屋の方へ歩いてきます。
黄色いアイリングが特徴の小さいチドリ、コチドリです。今日はこの一羽だけでした。出会えてよかったです。
2号観察小屋から、もう少し海に近い公園の南端の”前浜干潟観察デッキ”へ移動します。ここでも、のぞき窓のある板塀の裏から観察できます。
カワウが羽を干しているのを見ていたら、ここでもあちこちにチュウシャクシギがいるのに気づきました。
岩の間にくちばしを突っ込み、食事の真っ最中。
蟹を食べるところを動画でも撮ってみましたが、あっという間に呑み込んでいますね。
写真に捉えられませんでしたが、水辺ではカワセミ、歩道脇の森の中ではキビタキの姿も見かけました。この季節は、様々なシギも飛来するようなので、また時間を作って訪れてみようと思います。
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