勉強して損のない3D-CAD Fusion360その理由

職場や学校など、自分の環境で利用されている3D-CADは違うと思います。
本来は,環境に合わせたCADを覚えるのが良いに決まっています。ですが、職場や学校の時間だけで覚えきれるのもなのでしょうか?あなたが勤める職場は?学校で覚えた3D-CADと同じCADを使っていますか?転職先も同じ3D-CADですか?将来を考えて3D-CADを覚えようとしている方や、現在使っているCADにもう1つという方に向けてFusion360(フュージョン360)のメリットをお話します。もちろん、これから始める方も一読ください。

今回の目線はこちら

  • ずばりFusion360を選んだ理由
  • Fusion360の無料の条件と範囲
  • とにかく情報が多いFusion360
  • モデリングだけではないFusion360
  • 他のフリー3D-CADとの比較

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ズバリFusion360を選んだ理由。

何を学ぶ?と聞かれれば「3D-CADを学ぶ」と答えられるのでしょうが、「3D-CADでどこを目指す?」によって必要なレベルは変わってくるでしょう。今回Fusion360を選定した理由は、個人版でも出来ることが多く、学ぶレベルであれば低スペックPCでも動作するからです。

あなたはどこを目指します?CADオペレーター・設計者・加工者…

いずれにしても幅広い知識は武器です。ここで取り上げる幅広い知識とは・・・

 ⇒3D-CADが使える。
 ⇒自分で設計ができる。
 ⇒加工を理解している。
 ⇒総合的に考え、コストを抑えた設計ができる。

Fusion360は、ここで取り上げた4点を学ぶことができるソフトです。

 ⇒3D-CADでのモデリング練習
 ⇒金属・樹脂・木工・プリント基板の設計と自由な設計が行える
 ⇒CAMデータの作成・加工機の動きの勉強
   レーザー加工・旋盤加工・フライス加工・積層造形加工・・・
 ⇒設計+加工を考えコストを抑えることができる。

学ぶ分には、低スペックのPCでも動作する。

3D-CADをフルパワーで使おうとすると「高スペックなPCが必要」といったイメージないですか?当然、100も200も…もっと多数の部品の設計となると、それなりのスペックのPCは必要でしょう。ですが、学ぶ段階では、CADが高速で動く必要はないと思っています

私のノートPCでも十分、モデリングもCAMの設定も行えます。
加工シミュレーションを行うのは複雑な形状だと微妙ですが、時間さえかければ可能です。

Fusion360の無料の条件と範囲。

商用利用版と無料(個人利用版)の詳しい比較はAutodesk社のHPをご確認ください。
アップデートによって、条件が変更される可能性があるからです。
https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/personal

ダウンロードの際は、必ずご確認ください。

とにかく情報が多いFusion360。

何でもそうですが、勉強しやすいポイントの1つとして、情報量の問題があります。企業によっては、オリジナルのCADやカスタマイズされたCADを利用されている企業もあります。ですが、そういったCADは、実機を触らないと勉強の方法がありません。
Fusion360の場合は、書籍も多数販売されていますし、個人向け3Dプリンターやレーザーカッターの普及により多くの情報がインターネット内に存在しています。その為、「勉強も行いやすい!」となるわけです。

学ぶときの注意点。

Fusion360は、3D-CADソフトの1つであり、3D-CADがFusion360ではありません。
Fusion360でできることは、他の3D-CADでも出来るはず。
この考え方は、忘れずにいてください。
別な3D-CADを利用することになっても、数値の入力する順番が違う・コマンドの選択順番が違う・面の指定順が違う・・・程度の違いしかないことが多いです。

モデリングだけではないFusion360-加工データ。

フリーに限らず3D-CADは多数のソフトがあり、3D-CADは、目的によって得意・不得意が出てきます。今回お話ししているFusion360は、モノづくりでの幅広い機能を持っていますが、建築は不向きです。自動車などの数千・数万の部品を扱うことも得意ではないと言えるでしょう。
無料の3D-CADもFusion360以外にも多数ありますが、加工まで学べる部分と、圧倒的な学ぶための情報量で、他の3D-CADの上を行っているように感じます。

設計者や調達を行う方へ。

将来・現在、モノづくりに携わっている方は、加工(CAM)を覚えて損はないでしょう。なぜ納期が必要なのか・なぜ思ったコストにならないのか、こういった疑問の発見は、早ければ早い程つぶしやすいからです。周りと差をつけたいなら加工(CAM)を覚ええましょう。

まとめ。

お話ししたようにFusion360は、モデリングから加工データー(CAM)までを作成できるソフトです。設計者・調達者は「加工が分からない」と言っていられる時代は終わりを迎えようとしているのでしょう。
現在、CAD/CAMと言われる加工データを作るソフトは、数百万で販売されていることがほとんどです。今までは、加工を学ぶことが難しすぎたのです。ですから、試作⇒評価⇒試作…と、膨大な時間とお金を使って製品開発を行っていました。設計者と加工者は別に存在できた時代です。今後は、設計から加工シミュレーションをPC内で行いコスト削減が行えるようになるでしょう。その為の勉強ができるソフトがFusion360となります。

今後お話ししたいこと

  • Fusion360の使い方シリーズ